見出し画像

RAFTができるまで。vol,10



~hama編
ディズニーランドを超え…た?!
辞めたい病のおさまらない社会人1年生の私に新規オープンのリゾートホテルに異動しないかという話が来た。
今思えば、「辞めたい」よりもなにか「やりたい」という気持ちが上回っていたのかなーなんて。それが滲み出ていたのか?!
辞めたい病の人を新規事業に引っ張るとかリスクでしかない。しかも技術も知識もない1年生に。笑
それとも既存ホテルが手に負えなくなったのか🤔笑
声を掛けてもらえたのはとてもとても嬉しかったし、新規オープンってのにはとても興味があった。
ガストのバイトも「新規オープン」で探して見つけたほどに「働く」を知らない頃からオープニングという言葉に惹かれていた部分があったんだと思う。
あとは、そのホテルに応募をする頃から全面的に宣伝されていたこともあって、働いてみたいなーという気持ちも入社が決まった頃からあったんだけど。
やっと仲良くなってきたキッチンの人達とも他のセクションの人達とも離れるのを考えると寂しかったり、良くしてくれることしかないパートの奥様たちと1000人のお客様を相手にする楽しさがなくなることも寂しかったり、同期がだれもそっちに行かないことへの不安とか。。。
人見知りだし、アウェイに弱く、自分を受け入れてくれる環境でしか戦えないことは当時から痛いほど思い知っていたので、小さいながらも1年で構築してきた自分の立ち位置を失うのが何よりも怖かった。また1からかー。
新規オープンのホテルの上長になる人達が開業準備室に集まりだしていて、怖いなーって思いながら見ていたし。
行かないでよーと行こうよーの狭間。
キッチンの仲良くなったと思っていた人達はさっさと行けよーと言っていた笑
料理長は戦力になってきてるんだからと引き止めてくれた。そして、嫌になったら戻ってこればいいよ、とも。
決め手となったのはその言葉と
「ディズニーランドで働くよりも俺と働いた方が楽しいぞ」
と言われたことかなぁ。。。
2009年6月。カフーリゾートフチャクコンドホテルに異動し、レストラン配属となる。
そりゃあもう、大変なことばかり😱
大量の食器やグラスの納品から洗浄、配置やら、テーブルや椅子をはじめ備品の搬入…。置く場所も決まってないので毎日のように移動して、出したりしまったり…。
何よりもはじめましての人達とのこういう作業は、こうした方がいいんじゃない??と思ってても何も言えないし、無駄に仕切ってくるやついたりして。笑
サービスの研修はとても楽しかった。
だけど、とてもハードで😱
「ハードじゃないよ、ハートだよ」
と毎日のように言われ、ご飯食べずに夕方をむかえたり、朝早くから夜遅くまで…作業、研修、オペレーションの確認、座学、研修、作業、作業…みたいな。
一瞬で来るんじゃなかったと思った笑
社員はわたし以外大都会から来たないちゃーばかり。。。警戒しないわけが無い。笑
元いたホテルから異動はどのセクションにもほとんどなく、新規採用のスタッフばかり。。。
人見知りを発揮し、全力で壁を作っていた。仲良くしているその人たちをみて、「自分は違う」と思って交流しようともしなかった。
心の支えだったのは、やっぱり現地で採用されるパートさんやアルバイトの人たち。その人たちと仲良くなろうと必死だった。
ミニバスのときの後輩がいたり、教育実習のときの生徒だった子がいたり…
知ってる顔もいたりした笑
不思議な感じ。。。
ホテルがオープンするまではバタバタ。。。
オープンしてからはもっとバタバタ。。。💦💦
歩き方、視野の広げ方、間合いの取り方、お皿の持ち方、シルバーとかグラスのセットの仕方、洗い方、拭き方…
ガストでバイトの頃からやっていた事が一つ一つ改善されていく。
よく「ここは、ファミレスじゃねー!」と言われてたのもご察しの通り。笑
初めてのウェディングパーティーは飲食のマネージャー陣総出(とは言えども4人とか。)と見たこともやった事もない私とアルバイトの人達と。
まじで大変だったと思う。笑
その日は死ぬほど黄砂が飛んできて、飛行機が全然飛ばなくて、招待されたお客様が開宴時間には半分も到着できないってことになり、6時間くらい後ろ倒しでパーティーがスタートして…。
ディナーの営業もしながらのパーティー会場も稼働。
必然的に洗い物系は後回しになるし、新人さんばかりのチームなのでこれでもかというほど効率も悪かったので、夜中の2時30分までシルバーとグラスをマネージャー陣総出で拭き上げたのを今でも鮮明に覚えている。笑
お陰様でシルバーを拭くのは「早ッ」とどこへいっても褒められる🤭🤭笑
状況的にスタッフ(というよりもマネージャー陣。笑)が無理をすればパーティー時間を変更することも出来たっていうのもあったんだけど、時間が変わったおかげで夕日のタイミングが変わって演出をその場で変更してたり、パーティー時間はしっかりと確保して楽しんでもらったり…。
前泊とかで時間通りに来れるお客様への配慮だったり。
当日はドタバタしすぎて、言われたことをこなすことに精一杯でほんと自分が何やってるのか分かってなかったけど、少しずつの細かい気配りがイレギュラーをプラスに変えて、新郎新婦さんがすごく喜んでくれていた。
翌日の朝食会場で1ミリも自分の力じゃないのに、めちゃめちゃ感謝された。
とても嬉しかった。
後々婚礼パーティーの経験を積む中でこの特別すぎる「一生に一回」の場を絶対にマイナスをつけてはいけない責任の重さを感じる度に、「あの時」の「あの人たち」の動きを思い出し、サービスってすごいなって。
日々の積み重ねの中に「サービス」を考える仕事。
オープンとクローズは同じ。
作業的にも同じ。
だけど、内容は毎日違う。
お客様の反応も毎日違う。
上長になる人達からすれば仕方ないし当たり前にこなさないといけない業務のひとつなのかもしれないけど…
予約の取り方ひとつにしても、ご案内の仕方にしても…色んな人のノウハウがあるにせよ、新人さんたちにそれをさせるのはとてもとても大変だったと思う。
今だから笑って話せるだけで、当時は殺伐としていた。
ピリっとした空気もたくさんあった。
上司同士のケンカっぽいのも見てきた。
疲れたーってなったことも何回かあった。
褒めてもらえることがあったり、そのまんまでいけといってもらえたり。
とりあえず「上司」がみんないい人すぎた!!
2年生の戯言にとことん付き合ってくれた。
改善しよう!って言ってくれた。
ここは任せるから!と言ってくれた。
お客様のために出来ることが少しずつ増えていく。
サービス業の楽しさがいままでとは違うものになった。
あんなにやだなーと思ってたレストラン配属が、レストランでよかったーに変わった時。
これがきっと「ディズニーを超えた」の入口だと思う。




まだ、ディズニーを超えた話終わらないなぁ🤔🤔
人生で1番頑張っていたとき。
POPを頼まれて手書きでやったら殺されかけた🔫…笑
全く足りてないけど少しずつ「質」がプラスされていくような…そのときそのときにそばにいてくれたひとたちの「色」がたされていく。
ということで、次回も超ディズニーの話だ🕶
次回に続く。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?