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RAFTができるまで。vol.14

❶❹

~とーまさん編
また野球。だけどそれ以上。。。


30歳を前に(ちっぽけな😂)キャリアを捨てて、アメリカへ飛び立つ✈️✈️
カリフォルニアウィンターリーグ⚾
1ヶ月のリーグの先にあるトライアウトに合格すればアメリカでのプレーが可能になる。


コーチをしないかって話を色々頂くなかで、「元プロ野球選手」とかにはきっと勝てないし…ってところで海外の野球をやってみる。
もちろん英語は喋れないし、知り合いもいない。
でもせっかくのチャンス。楽しまないと損。


最初の2、3日こそは躊躇してたけど、開き直ってボディランゲージと大学まで学んだ知ってる英語で飛び込む。


元々、オープン気質な国だからこちらが開けば快く受け入れてくれた。
30前だと知られるとだいぶ、びっくりされた😛
そりゃそうだ。
メジャーリーガーや海外でのプロ野球選手を目指す20代前半主体のトライアウトのリーグ。


その歳で海外に?!
こいつ、クレイジーだぜ!!
ホットだぜ!!!!
的な感じだったんだと思う。笑


コンドミニアムでの共同生活。
練習が終わり、シャワーを浴び終わったのを見計らったかのような強めのノック。
近くのバーに駆り出される。
相手は若者。
明日のことを考えず死ぬほど飲むし、死ぬほど騒ぐ。。。
今日は疲れたから…と思って居留守を使っても窓から侵入される始末🤦‍♀️🤦‍♀️逃げられない…。


しっかりコミュニケーションがとれてたわけじゃないから100%の理解ではないけど、海外からやってきた同じ夢を持つ仲間として一緒に頑張ろうぜ✨✨的な気持ちで接してくれていたんだと思う。
コンドミニアムで騒ぐこともあった。


アメリカの合いの手を学んだりタケノコニョッキを教えたり…。
カタコトの英語でタケノコニョッキを説明し、英語版「1ニョッキ」「2ニョッキ」はかなり盛り上がった。笑


20代前半の若者が「今日もtakenokoやろうぜ👍👍👍」と練習終わりに言ってくる。


そんなかんじでオフでもコミュニケーションを取って全力で海外を楽しむ。
休みの日には他のチームの試合を現地のファンに混じって観戦したり、ジャンキーグルメを堪能したり、着色料半端ないお菓子で背徳感を味わったり…。


そして、これまた全力で野球に打ち込んだ。
体格、骨格の違いはもちろんある。


海外選手の身体の使い方やプレーに対する理論の持ち方。
文化や環境、同じ「野球」でもきっと小さい時から習い方も捉え方も違うから、予想もしないことをぶち込まれたりして。


柔軟なつもりでいたけど固定概念あったんだなーって気付かされたり。
そのすべてを受け入れて自分に活かす。
それの繰り返しの毎日だったように思う。


確実に幅は広がっていった。
伝えたい気持ちも大きくなっていく。


残念ながら、1ヶ月で帰国の日を迎えてしまったんだけど、ここに飛び込んだことにひとつも後悔はなかった。
やれることはやったし、全力で野球をして、全力で学んで、全力で楽しんだ。


テレビやネットで見るだけの「海外の野球」と実際に現地で選手に混ざってプレイする「海外の野球」は全く違うものだった。


…もっと若い時にこの経験ができてたら…
…怪我さえしてなければ…
…もっと英語が話せてたら…


タラレバいえば欲は尽きないけれど、色々あっての今だからこそ感じて、今だからこそ受け入れられたことが少なからずある。
30歳手前の逸脱。。。


時間は戻らないからこその経験や学びを刻んで、「大谷やべーな」って言って何度も同じシーンの動画をみているイマがある。


結局、今に至るまでコーチをする機会もなかったんだけど、後輩たちに動画を送り付けられてアドバイスを求められたり、野球仲間と一緒に見ていないプロ野球の試合のあの場面がどうだったとか無駄に熱くしゃべってたり、テレビを見ながら1秒早く里崎智也と同じ解説をしゃべっているところをみると、いつか絶対にその知識や経験を活かしていこうぜ💪って思っている。
あと、たぶん、ほんとに、野球は、世界を、救うんじゃないかと。


帰国後、半年以内には独立するからそこを手伝って欲しいからと昔バイトしてた飲食店の店長に誘われて居酒屋でバイトをし始める。
マーチャンダイザーをしていた靴屋の先輩にも土日だけでも働きに来いよーって言われて掛け持ちで、また、靴屋さんもはじめる。
そしてまた忙しい日々が始まり、「野球」が薄くなっていく…。




濃淡激しすぎるけど、どこを切り取っても野球ばかりの人生😂😂😂😂
次回に続く。。。

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