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本格的にBCリーグを観戦してみて(2021シーズン雑感)

 NPBのレギュラーシーズンも終盤を迎え、どこがポストシーズンに駒を進めるのか、気になる昨今ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 とりあえず費用対効果、観戦環境的なものを考えて11月からはみっちりとバスケシーズンを楽しませていただく方向性を決めたり。老体に秋の外観戦はキツい……のと、チケット手配の煩雑さ、料金を考えるとバスケのレギュラーシーズンをとりたいなと。野球は撮る人も伝える人もいっぱいもういますし、ね。

 今回は今シーズン、野球方面でとっぷりだったBCリーグのお話、#BCリーグはいいぞ という辺のお話を書いて行きます。

■観戦数

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 昨年までの実績として、福岡でのクライマックスシリーズがホークスさんの勝利に終わり、関東に戻ってきてのPVがなくなった代替に観戦を決めた前橋市民球場での2018年グランドチャンピオンシップ(群馬ダイヤモンドペガサスvs愛媛マンダリンパイレーツ)、2019年のGWに大阪から夜行バスで抜ければ石川ミリオンスターズの武田勝監督(当時。現在は北海道日本ハムファイターズ投手コーチ)を拝めると高崎城南球場にお邪魔した回、川﨑宗則選手の入団で西岡選手と並んでいる姿が見たいとお邪魔した回、真夏の相模原でプロ野球が帰ってきた回、と片手で足りる数だったBCリーグ観戦。

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 今シーズンを振り返ると、東地区を中心に埼玉武蔵4、栃木3、神奈川3(内1試合はジャイアンツ3軍との交流戦)、群馬1と一気に観戦数が増えて11試合と一気に沼に飛び込んだ感のある増え方をしていました。

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 実際には雨天中止と疫病関連の中止が数試合あったので、もう少し試合数は増える予定だったんですがこればっかりは仕方なく。屋外球場、天然芝のグラウンドという環境で一旦雨が降ってしまうと、ほぼアウトだなぁっていう印象と疫病関連の中止はもうこのご時世、仕方ないんでしょうね。

■(沼に足を踏み入れた)きっかけとか行くまでの話

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 結局の所は沼のほとりを歩いていたら、水先案内人にドロップキックを食らってオチたというのが正しいのかなと(笑)。

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 元々、今シーズンの野球はファーム戦を中心に見ようと計画していました。これはここ最近、上の試合を見てて、連続性の物語が掴めていないというか、上がってきた選手がどんな選手かわからない状況が多く、これはいかんと下で頑張っているみなさんを残したいという思いととともに、自身がより残したいと思うシチュエーションに変化(屋内競技、色々楽なんですもん……)があり、そのために節約していきたいという考えがありました。

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 そんな中で、BCリーグをよく知り、私の嗜好をよく知る淑女(事あるごとに先生と私が書いている、BgirlsのSAKURAちゃんファンのあささん)が埼玉武蔵ヒートベアーズさんにチアチームが出来て、いい塩梅らしいですよと事あるごとに囁いてくださったんですね。

こちらの記事の中盤に出てくる知人が私なんですが(笑)、たしかに過去に数度お邪魔していましたし、チャンスがあればBCリーグ観戦に行きたいとは思っていたんです。

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 2019年にはGOLD LUSHさん達のアクトを見ていまして、BCリーグでもちゃんとチアのみなさんがバキッとやってらっしゃるシチュエーションがあるんだなぁってのは知っていました。その時に撮っていたメンバーが翌年NPBのチアさんになって、たまったま撮っていたのに今年気づきましたけども(笑)。

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 あと、埼玉武蔵ヒートベアーズの球団マスコット、エンビーさんは色々とファンキーだというお話も色々と聞いていたので、埼玉武蔵ヒートベアーズさんの試合は前々から行ってみたかったんです。

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 2021年のゴールデンウィークの予定を立てていて、Bリーグ観戦と観戦の合間にポッカリと5月2日が空いているのに気づき、そこにビタッと合わせてくる先生のつぶやき……。

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 じゃじゃじゃあ、5月2日は熊谷さくら運動公園野球場に行ってみましょうかと、感覚が合わなければまぁ仕方ないかーぐらいの、そんなライトな感覚だったんです。

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 結果は……先生の見立通り、私の好みに合ったというか、これはまた行きたいと素直に感じさせてくれる一日になっていまして、あとはもうバスケシーズン終了後の観戦予定をBCリーグ東地区を中心に組みたていました。

■なにがそんなに良かったの

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 行った日の直後にレポート的な話をポッドキャストでやってたんですけど、埼玉武蔵ヒートベアーズさんの試合や試合を魅せる演出、さらにお客さんの応援風景に「あの頃のパシフィック・リーグテイスト」を感じたんです。

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 私がお邪魔したこの日はBgirlsさんたちが試合開始前に場外でステージ的なイベントを平場で行っていて、まずそこでかなり惹かれまして。現状、この状況下なので試合開始前のエンターテインメント的なステージをNPBの殆どのチームでは行えていない状態で、仙台ではちょっとやってらっしゃるとも聞くんですけど、お客さんの滞留状態やディスタンスを考えるとほぼほぼやれていないと。

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 エンタメステージを見たい撮りたいという気持ちが溜まっている中でポンとステージ的なものを見せていただいて、しかもこう……ちょっと規模が大きくなってきているNPBのステージとは違う、家内制手工業感をひしひしと感じていたんですよね。

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 その後、埼玉武蔵ヒートベアーズさんと栃木ゴールデンブレーブスさん、両チームのチア交流日(両チームのディレクターさんが一番楽しそうだったあの日(笑))にお邪魔したり、栃木ゴールデンブレーブスさんのホームゲームでGOLD LUSHさんたちが楽しそうに水鉄砲でお客さんを狙っている姿を(機材都合で)遠くから見たりと、思い切り楽しませてもらいました。

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 そんな場外ステージの色々と共に最初の一歩であるこの日の熊谷さくら運動公園野球場で私の心に刺さったのは、ビジターサイドのスタメン発表に使っている楽曲でした。

 スタメン発表に使われていたのはDEPAPEPEの「START」という曲。

 この曲、私が野球観戦楽しい、スポーツマスコットすごい、チアさんのアクトすごい……なんてのに気づきはじめた2005年頃あたりから2010年前後までマリンスタジアムで使われていた楽曲で、予想外の音にうわーっと(嬉しい意味での)鳥肌が立っていました。

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 その後、応援団のみなさんの音……打ち込みであろう応援歌の音と手拍子、そしてシャウティングチキン(びっくりチキン)の鳴き声に「これは好きが詰まっている場所だ」と、会場の空気を感じるため、色々なチームの魅せ方を見たくなっていってというのもあります。

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 あ、あと、選手登場曲の癖の強さもまた足を運ぶ一因になっていまして。中でも栃木ゴールデンブレーブスの若松聖覇選手(兼任トレーナーですよね?(笑))の第一打席限定登場曲、うまぴょい伝説(ウマ娘プリティーダービーのアレです。アレなんです。)はなんといいましょうか……球場で聞く非日常の中の非日常感がすごいので、来シーズンのうまぴょい伝説継続を願わずにはいられません。

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 トレーナーのみなさんはぜひ来シーズン、栃木ゴールデンブレーブスホームゲームでうまぴょいしてください(笑)。

■試合やプレー自体

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 私は技術やプレー内容などを語るほど造詣が深いわけでもなく、球場の空気感が好きだったり撮ることが趣味の人。目の前にある試合やプレーをいかに自分が切り取りたいように切り取るかしか考えていないので、目の前の試合を残して、上がりの絵を見て楽しいって感じられればそれで満足なんです。

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 守備連携の部分だったり、その他色々気になるところが全くないって言われたら嘘になるかと思うんです。ですけど、そういう荒削りな部分とかギラギラしている部分、後押しをしているコーチ陣やベテラン組なんかを見ていて、新天地へと旅立つための場所という側面とすべての旅を終えるところという側面の両方の空気を感じて、これはちょっとじっくり見ていきたいぞと。

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 新天地へと旅立つための場所……という部分は、たぶんドラフト会議の日の色々に詰まって来ると思うんですが、撮ったことのある選手がNPBに指名されて大きく羽ばたいていく姿を見られるってのは絶対楽しいんだろうなぁと思うんですけど、この選手は! と思っていても、指名されないとか結構多くて、厳しい世界なんだろうなぁと。

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 終える方は……まだ今シーズンだけですけど、もっと見たいな残したいなって感じる選手が任意引退として発表されたり、また別の場所でプレーするのかなっていう自由契約として発表されたりという退団選手の発表はちょっとこう……くるものが。NPBでもBリーグでも契約関連の話はほんと慣れないです、ね。

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 旅立つための場所、旅を終える場所……と、あともう一つ、今シーズン見て見続けていきたいな、楽しいなって思ったのは「夢を魅せる場所」としての側面でしょうか。

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 雨と予定変更で見ることはかないませんでしたけど、東地区オールスターの開催にはちょっと胸踊りましたし(8月の段階では行く予定でしたが雨に泣き、代替日程はお注射デーでした)、レギュラーシーズンの宇都宮市清原球場での川﨑・西岡デーで見た二人の二遊間、そしてバッテリーにはちょっとこうワクワクした気持ちにさせて貰いました。

■まとめ

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 上のようなポイントはあるものの、一番しっくりきたのがBリーグ観戦でその楽しみに気づいてしまった「行ったことのない街でスポーツ観戦する」ということに野球でフィットしたのがBCリーグという形でした。

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 地名としては知っていても、なかなか訪れたことのない街に足を運ぶ、そこで何かしら食べる、観戦するという流れは本当に「旅とスポーツ観戦」が好きな人としてはたまらないものがありました。私はドライブも趣味のひとつなので、ホイホイと色々と遊ばせてもらいましたし、中々足を運ばない街に行ったり、初めてお邪魔する球場にワクワクしていたので、これはちょっと新しい楽しみを知ったぞと、そんな塩梅でした。

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 ただまぁ、県営大宮以外はどこの球場に行くにも車でないと到達難易度が高まるなぁと言うのが正直な印象。シャトルバスの運行があったチームもありますけど、公共交通機関、駅からのアクセスってのもちょっと考えたほうがいいのかしらとちょっとだけ感じました。

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 先行する栃木、追随する埼玉武蔵、神奈川、茨城とエンタメ関連の「これから、ここだから出来ることを作り上げていく」という気概は、スポーツ・エンターテイメントを楽しんできた私にはこう……忘れかけていた初心を思い出させてくれるような勢いがあったと思います。

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 茨城さんは試合開催の都合上、今シーズンは見ることが出来ませんでしたけど、栃木のGOLD LUSHさん、埼玉武蔵のBGirlsさんのチア交流とか、各々のステージとか、こう……野球場でのエンタメステージに飢えていた心にすっと染み込んで、なんかもうしみじみと見守ってしまいました。

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 その後、GOLD LUSHさんとBgirlsさんによる大運動会も開催されるとは予想出来ませんでしたけども(笑)、このまま攻めて攻めて攻め倒してほしいなぁと本気で思っています。


 それにしても……。

 今シーズン、色々な球場で心躍るプレーを見てきた選手たちが新しい道に進むというお話を多く目にして、なんかこう……。

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 私はまだまだ独立リーグの面白さに気づけて1シーズンだけですけど、もっとプレーを残したかった、来年も残せるかな、残したいなと思っていた選手たちが新しい道にという事実を目の当たりにして、楽しくも厳しい世界なんだと改めて感じた次第で。

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 ただのお客さんで野良のカメラの人として、お邪魔したときには今のフィールドでの輝きをしっかりとデータに残しておきたい、撮り続けて行きたいと来たるべく来シーズンに向けて思いました。

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 行けば伝わると思うので、ぜひチャンスがあったらみなさんもBCリーグに足を運んでみてください。

 厳しくも楽しい魅惑の世界がそこにはきっとありますよ……!

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