見出し画像

最強の食事術

 今回は満尾正さんの最強の食事術という本を読んだ。以前も著者の本を読んだことがあるが、今回は特にビタミンD、亜鉛、マグネシウムの3つを重要項目としてpick upしている。国試的にはビタミンDはカルシウム代謝やPとの関係、亜鉛は味覚障害やCuとの関係、マグネシウムは気管支喘息重症発作の治療やその他のKなどの電解質との関係、腎機能や不整脈関連などで出てくるイメージだが、免疫維持、骨強度維持、抗酸化作用、抗動脈硬化作用、インスリン抵抗性改善、重金属キレート作用、DHEA維持、精神・認知・睡眠に対する良好な作用など、様々なプラスの効用が書いてあり、一般診療で忘れがちなこれらの作用に関して良い復習且つ新たな発見に役に立つ内容があった。マグネシウムは筋弛緩作用があると考えれば確かに覚えやすいところもある。意識しないと食事からとりにくいし、確かに日本人では不足しやすいと思う。この本の一部の免疫やワクチンに関連した記載、血圧やコレステロールに関連した記載は充実したデータを参考文献に明記してほしいところや全て受け入れがたい記載もあると思う…何事も批判的な吟味も読書には必要だなと改めて思うところだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?