ポケモンは実在する

ポケットモンスター、ちぢめてポケモン。
この星の不思議な不思議な生き物。

ポケモンがとても好き。
はじめて継続して見たアニメ。
小学生の時にはじめて買ってもらったポケットモンスタープラチナ。
最もかわいいのはポッチャマ。これは譲れない。

とにかくポケモンに熱中していた。
辞書のような攻略本を買ってもらい、図鑑のページをずっと読んでいた。
身長、体重、生態系を知ることが楽しかった。
知るほどにポケモンはリアリティを増し、本当に居るのではないかと思っていた。

小学生ではポケモンごっこに熱中した。
ポケモンになりきって戦うわけではなく、ただポケモンになって遊んだり、生活していた。
ポケモンとの暮らしを想像し、本気でポッチャマと暮らしたいと願っていた。

ポケモンが創作物であることは理解している。
しかし、頭の中にはポケモンがいる。
誰かが頭の中で想像し、創り出したポケモン。
誰かの頭の中にしか存在しなかったものが、今では世界中の人の中に存在する。
実在する存在になっている。

1000年に1度、ジラーチは目覚めて、7日間誰かの願いを叶える。
この世界の裏側、やぶれた世界にはギラティナが息づいている。
どこかでポッチャマは胸を張って歩いている。

創作、フィクションの力には日頃から圧倒される。
想像を書く、形にすることでなかったものが実在するようになる。
そして、その世界が勝手に命を宿す。
だから誰かの物語を読みたくなる。
世界が広がって、物語の中の生き物や人と一緒に生きている気持ちになる。
どこかに彼らが存在する世界がある。

宇宙のどこかには三体世界が存在する。
今年の煌夜祭ではどんな物語が語られるのだろう。
世界にはiがある。アイは元気だろうか。
栗原一止先生は毎晩、必死に救急患者の治療にあたっている。
どこかの道をずっと走り続けたら、あの世まで走って辿り着ける。
菜ノ花はどんな大人になったんだろう。

ポケモンをはじめとする、たくさんの物語を与えてくれる作家の皆様に最大限の賛辞と感謝を申し上げたい。

ポケモンは実在する。と胸を張って言いたい。

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