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また音がして常連がいなくなる

シリーズ・現代川柳と短文 162
(写真でラジオポトフ川柳250)

 あれ、きょうはひとりで? 店主は馴れ馴れしく笑顔で言った。いつもとちがうね、というニュアンスがこめられていた。はい、とこたえて、生ビールを注文した。店主はさらに笑顔になって、はい生ひとつ、と元気よく言った。わたしがその店を訪れたのはその日が初めてだった。連れと訪れたこともないし、ひとりで訪れるのももちろん初めてだった。

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