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Ⅱ DAY0/事前オリエンテーション/【大熊若者サミット2022】@大熊インキュベーションセンター

2022/9/16
#大熊若者サミット

2022年9月23日(金)~9月25日(日)に大熊町で行われる大学生対象の課題解決ビジネスを考えるプログラム「大熊若者サミット2022」の事前オリエンテーションがオンライン開催されました。

1.企画趣旨

◇「大熊若者サミット2022」


全国の大学生が大熊町で、課題解決に向けたビジネスプランを考え抜く3日間を過ごします。

◇おおくまwalkers


今回運営をして頂く、おおくまwlkersのミッションは一度きりでない大熊町とのかかわりを増やし、日本各地に大熊町のファンを作ること。
大熊町には、最近どんどん大学生がインターンや研究で訪れる中、色んな大学生が繋がる場づくりや、2回目、3回目に大熊町に来るきっかけづくりをすることを目指しているそうです。

◇メインテーマ

1.「課題」を見つける
ビジネスプランを提案することは難しい…。でも、町で働いている方のお話や、町の方が考えられていることを聞いて、見て、大熊町に住んでいる人が困っていること、求めていることを知ることが出来る貴重な機会です。そして、そこからどういうことが出来るかを考えます。
2.「仲間」と協力する
3.「充実」した3日間にする

▶おおくまWalkers澤田翔太さんのお話
イベントの中で大熊町の中や中間貯蔵施設にも行きますが、1日で課題を考えるのは難しいです。課題は住んでいて分かることでもあります。でも、初見で感じたことを言語化することが町にとっても学生にとっても重要だと思っているので、思ったことを言語化してほしいです!

2.大熊町の復興状況・普段の取り組み(一般社団法人おおくままちづくり公社)

▶一般社団法人おおくままちづくり公社 山崎大輔さんのお話

◇大熊町について 


人口:2011年3月 11,505人
   2022年7月 10,063人(居住者:929人)
  ★2027年に人口4000人を目指して移住促進

特産品:
〇震災前

  • 梨は豊水、幸水が有名。大熊の梨を食べるとしばらく他の梨が食べれなくなるほどおいしいのだそう

  • 鮭の遡上が名物

  • キウイ、西洋梨

  • 福島第一原子力発電所に発電所温水を再利用したヒラメや鮭の稚魚の養殖、放流施設が併設されていました

〇震災後

  • ネクサスファームおおくま

梨は製品として出荷できるには10年以上かかってしまいます。そのため現在は比較的早く成果が出るイチゴやキウイを育てています。
また、風評対策のためハウス栽培では外気を極力入れないようにしたり、水耕栽培を行ったりしています。

◇震災の影響

1F:福島第一原子力発電所 2F:福島第二原子力発電所

大熊町では原発による影響のイメージが強いですが、大熊町では震度6強、津波により沿岸部2㎢が浸水するなど複合災害の側面もありました。

2011年3月
11日 14:46 地震発生
           15:36 福島第一原子力発電所に津波到達
           21:23 原発から3㎞圏内に避難指示
12日 05:44 10㎞圏内に避難指示(全町避難)
           15:36 1号機水素爆発
           18:25 20㎞圏内に避難指示


現在は大熊町役場付近に人口の99%のが集中しています。黄色いエリアは震災前に60%以上の人口が居住していた地域ですが、今年、2022年6月に避難指示解除となりました。紫のエリアは中間貯蔵施設です。ここは汚染された土壌が運び込まれる場所で、2045年12月まで貯蔵施設であり続けることが既に決まっています。震災前、この地域には2500人が住んでいたことから、この方々は半世紀以上帰れないことになります。

◇大熊町で始まるまちづくり

◇一般社団法人おおくままちづくり公社


大熊町の復興をサポートする、町100%出資の町づくり会社。地方自治体と民間企業の橋渡し役として地域活性化を支えています。
事業展開
①不動産利活用

②ふるさと絆づくり

③日本酒「帰忘郷」造り

2022年3月11日より一般販売開始。大熊町で栽培された酒米を活用して会津若松市の「高橋庄作酒造店」で醸造した日本酒。田植えから地元の皆さんも関わられるなど「復興に向けて頑張っている大熊の姿」を日本酒を通して発信しています。

④移住定住支援センター

◇交流人口から関係人口へ

〇おおくま町見学ツアー

まずは、今のリアルな大熊町を知り、震災学習を中心とした学び体験をします。そこから変わりゆく街に興味を持ってもらい再訪を促します。(→関係人口へ)

〇大熊町オンラインコミュニティー「大熊町サポーターズ」

学生や若手起業家が大熊町に訪れる機会が増えている一方で、1度来たきりになってしまうのはもったいない。来てくれた方のもっと関わりたいという思いや、離れていても問題に関心を持ち続けてもらいたいという大熊町の願いをつなぐために、スラッグを使ったオンラインコミュニティーとして「大熊サポーターズ」が開設されました。

◇「大熊若者サミット2022」に向けて


今回は課題に対してアプローチをすることに向き合います。永続的なビジネスモデルを考えるのは難しいですが、学生から課題解決策を提案頂けるというだけでも参考になります。ぜひ、こんなの大丈夫かな、を気にせずに提案してみてください!
また、大熊町に来て飛び込んできた刺激を大事に持ち帰って頂ければと思います。

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