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交番のゆくえ

 私が幼稚園だとか小学生だった時、【交番】というのは安全なイメージがあった。

 小さい頃の恐怖といえば私の町ではヤンキーで、どことなく近寄り難いものがあった。しかし、交番のまわりではそういった人たちがいないので、安心感を得ることが出来た。お決まりのランニングコースには【交番】前を通過する箇所があったぐらいだ。(折り返し地点にちょうど良かった)

 久しぶりに昔のランニングコースを走ってみた。【交番】が近づくと、私は恐怖を感じた。連日報道されるニュースの影響だった。

 交番は、怖い人たちが寄り付かない場所で、安心感を感じることの出来る場所であったが、昨今は一般人が襲撃目標にする場所に変わってしまった。

 こち亀の両さんのように和気藹々とした幻想は完全に頭から消えた。もしかしたら、背後から襲われてしまうのではないかと、何度か背後を振り返りながら【交番】前を通過した。

 【交番】は今後どのような変遷をたどるのだろうか。

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