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妻と僕のPMDD生活9日目

今は幸せでも1秒後はどうか分からない。

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ウチは特に家事の役割分担がない。
気が付いたら、気が付いた人がする。

だけどお互いに得手不得手があるから、
暗黙の了解で役割になっている。

妻は料理。
僕は掃除と洗濯と犬の散歩。

あとは気が付いた人がする。

僕はこの曖昧さが好きだけれど、
PMDD時は適否ではない。

✳︎

ある時、妻がトイレで叫び散らかした。
「トイレットペーパーが無い!」
いきなりめっちゃキレるやん。
内心の僕はその程度だった。
トイレペーパーを持って行き、
妻に「はい」と渡す。
無言のまま受け取る。
おやおや?雲行きが怪しい。

妻がトイレから出てきた。
「なんで補充してないん?」
憤怒している様子だ。

気付かなかった以外の言葉が見当たらない。
そう妻に伝えると、
僕に「気付くやろ!ボケ!」と罵声を浴びせる。

やれやれどうやらご立腹だ。

✳︎

何も発さない僕。
いや、何も発せない。

すると妻は雪解け水の如くドバドバと、
日頃の鬱憤を僕にぶつける。
それはそれは本当に冷たく心に刺さる。

「タバコの灰皿がパンパンやった」
「寝る前のマッサージが弱くなった」
「いつも疲れた顔してる」
「ウォシュレットが弱い」

お気付きだろうか?
徐々に難癖になっていることを。
もはや最後に関しては僕の話では無い。

「ごめん」と謝り続ける僕。
自分でも何に謝っているのか理解していない。

いくつかの罵声を浴びた後、
「もうえぇわ!」
妻がすっきりとした様子で幕を閉じた。

✳︎

今は幸せでも1秒後はどうか分からない。
PMDD時の妻は些細な出来事にさえ、
怒りや悲しみに支配されてしまう。

僕からしてみれば、
だから何だ?と言う話だけど…

それでも妻が良い。
だからこそ妻が良い。

今の僕はそう強く思える。

メガッパ

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