梨状筋の体表触診とリリース
はじめまして!はり師きゅう師のKOUKIです。軽く自己紹介をすると、臨床経験14年目のはり師・きゅう師です。
簡単な経歴ですが、
・沢田流太極療法を基本にした
経絡治療の鍼灸院で3年勤務
・整復をメインにする鍼灸接骨院で7年
(主に拘縮予防で鍼灸治療担当)
・介護/リハビリで1年
現在は筋膜治療ベースの整骨院勤務をしています。
東洋医学観点と機能解剖学的観点と自分の臨床経験を基にしてざっくばらんに投稿していきますので何卒温かい目で見てもらえればと思います。
1回目の投稿は梨状筋の体表触診とリリースです。
体表触診のイメージ
PSISと大転子を結びその中点やや内側に梨状筋が位置します。
股関節の外旋・外転
股関節屈曲60°以上では内旋作用に変化
脊柱と骨盤のバランサーの役割を担う
(立位時の体幹安定)
ざっとこんな感じでしょうか。
梨状筋の下方を坐骨神経が走行する為、坐骨神経症状(レッドフラッグは要鑑別)があるケースではまずここの内圧を下げ滑走性を出す必要があるかと思います。
Point
90°膝関節屈曲位(浅層の大殿筋の緊張を緩める)で固定して筋走行に対して指尖をゆっくりと沈めて筋を横断するように動かすと安全に効果的にリリースできます。
筋・筋膜が緩んでくると指が深く入ってくるのでそこまではゆっくりと行う(目安60-120秒)
注意点
神経症状や疼痛が顕著な場合は軸圧刺激は考慮する(軽度~中度圧で圧迫して症状が出現・増悪するケースは避ける)
そういった場合は筋内圧を迅速に下げさせる必要があるので、シムズ姿位での梨状筋に対する鍼灸治療も大変有効です。
何より評価が大事ですが、梨状筋へのアプローチが可能で有効だと判断した際には是非参考にしてみてください。
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