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「江の島バリSUNSET 2018」に行ってきた

8月19日(日)に江の島で開催された「江の島バリSUNSET 2018」に友人と行ってきました。

関東在住ながら、江の島に行くのは生まれて初めて。
毎年夏になるとワイドショーで特集される海水浴場の、人だらけでゴミゴミしたイメージがあって、何となく足が向かなかった江の島。
今回、大学時代のバリ舞踊仲間がこのイベントにダンサーとして出演するということで、やっと江の島を訪れる機会に恵まれました。

イベント概要

8月18日(土)〜19日(日)の2日間にわたって開催された「江の島バリSUNSET」。
江の島の植物園「サムエル・コッキング苑」内の、「江の島シーキャンドル イベントステージ」が会場です。
2006年から毎年開催されていて、今年で13回目とのこと。

会場にはインドネシア料理やバリ雑貨の屋台が出店し、南国ムード満点。
このイベントの目玉は、なんといってもバリ舞踊。今年は日本インドネシア国交樹立60周年。それを記念し、インドネシア国立芸術大学(ISI)デンパサール校のメンバーが特別出演。会場のバリらしさをさらに高めてくれました。

イベント会場までの行き方

パンフレットには片瀬江ノ島駅から会場まで徒歩20分…とありましたが、混み合う仲見世通りを売店に寄り道しながら歩いていったので、その倍はかかったと思います。
会場があるサムエル・コッキング苑は、江の島の頂上に位置しています。横着者な私たち、エスカーを使って上まで登りました。
エスカーは3区間に分かれていて、頂上までは360円の全区間チケットがお得。

せっかくお金払って単なるエスカレーターに乗るのか、とは微塵も思ってません…。ちなみにエスカーは片道のみ運行で、帰り道は石段を降りて戻る必要があります…。

サムエル・コッキング苑の入場料(200円)を払い、緑豊かな園内を展望台がある奥側まで進んでいくと、開放感あるイベントスペースに到着。屋台でサテやミーゴレンが焼ける匂いに包まれ、一瞬日本にいることを忘れそうになります。会場では早速笛と太鼓の演奏が始まっていて、なんだかバリにいる気分。

舞踊ステージは3部構成。以下、舞台構成に沿って演目をご紹介します。

第1部:華やかなバリ舞踊

第1〜2部は、日本人ダンサーによる演目です。

歓迎の踊り「プスパレスティ Puspa Wresti」からスタート。

「クビャール・ドゥドゥック Kebyar Duduk」座って踊る男性舞踊。ちなみに彼、バリ舞踊仲間の一人です。江の島での舞台は初めてだったにもかかわらず、堂々と踊っていて流石でした。

「ブリビス Belibis」白鳥の踊り。こちらもバリ舞踊仲間が出演。白い羽を広げて踊るのが綺麗。

第2部:奉納の舞

「ルジャン・バトゥアン Rejang Batuan」バリのバトゥアン村で踊られる奉納舞踊。単純な振付が特徴とのことで、まさにその通りだったわけですが、単純な動きの繰り返しこそ難しいんですよね(あと何回繰り返したら終われるの!?など、混乱しがち)。
この演目には小さい子どもたちも出演していてびっくり。体が華奢な分、動きのしなやかさが際立ちますね。舞踊で必要な筋力や柔軟性は小さい頃に培われるものだと思うので、これからの日本のバリ舞踊界を引っ張っていってもらいたいところ。

第3部:バリの伝統舞踊とガムラン

日が沈んでイベントも後半に突入というところで、満を持して登場したバリ人の踊り手さん。ガムラン楽隊も加わって、会場がさらに盛り上がります。

「オゴオゴ Ogoh-ogoh」バリの山車(イベントに合わせてミニサイズ)を奉納。

「パニャンブラマ Panyembrama」歓迎の踊り。息の合った踊りは圧巻。

「ケチャ Kecak」会場を巻き込んでのワークショップ形式。通訳さんが追いつけない勢いで、インドネシア語の指示を出すリーダー。お客さんみんなノリノリで手を伸ばしてチャッチャッと口ずさんでました。

「バリス・トゥンガル Baris Tunggal」男性による戦士の舞。夕焼けが荘厳な踊りを引き立てる。

「クビャール・ドゥドゥック Kebyar Duduk」まさか第1部と演目を被せてくるとは。でも、踊り手によって全く異なる雰囲気を魅せるのがバリ舞踊の面白さ。第1部がセクシー系なら、こちらは若々しく元気系?躍動感がありました。

「タルナジャヤ Trunajaya」男装した女性の踊りです。トリに相応しい貫禄ある踊りっぷり。

16:00にスタートしてから19:00過ぎの終演まで、とても見応えのあるステージでした。

日本のビーチリゾート・江ノ島でバリの風を感じる

今回初めて訪れた江の島バリサンセット。非常に活気があって楽しいイベントでした。日本在住バリ人の方も大勢来ていて、和気藹々とした様子で盛り上がっていたのが印象的でした。
似たようなコンセプトのお祭りで「阿佐ヶ谷バリ舞踊祭」もあるのですが、あちらは会場が神社の境内にある能楽堂。そのせいか、厳かさが勝ってしまい、気楽に踊りを見るのがなんだか憚られてしまう(本来バリ舞踊は寺院に奉納される宗教儀式なので、あるべき姿なのだろうが)。
その点、江の島の方は肩肘張らない雰囲気で、芝生にレジャーシートを敷いてビールやサテをつまみながら見ていてもも後ろめたさはなし。
前情報なくフラっと江の島観光に来た人相手にも、バリ文化をしっかりアピールできて良いのでは。

東京都心から1時間半程度かかる立地ですが、来年もまた見に行きたいと思うイベントでした。出演者のみなさん、お疲れ様でした!

オマケ。江の島シーキャンドルのライトアップ。

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