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写真は撮る者の魂の一部も奪い去る(MINAMATA-ミナマタ-)

「MINAMATA-ミナマタ-」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:アンドリュー・レビータス
出演:ジョニー・デップ

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
アメリカを代表する写真家のユージン・スミスは、在りし日の栄光は薄れ酒浸りの日々を送っていた。ある日、アイリーンという女性から日本の水俣で公害に苦しむ人々を撮影してほしいとの依頼を受ける。当初は乗り気でなかったユージンは、現地の実情を知り本気で撮影に臨むようになる。しかしそれは大きな危険を伴う仕事でもあり、公害の元凶である企業から、彼は目をつけられてしまう。

【感想】
 実在する写真家、ユージン・スミスを題材とした映画です。演じるのはジョニー・デップなのでその演技力は言うまでもありません。冒頭でアル中のどうしようもない年寄りにしか見えなかった彼が、本気で撮影に臨み始めて以降イケオジに見える、そのギャップが良いです。30も歳の差があるのに、アイリーンが彼とリアルに結婚したのは、そのギャップや魅力にやられたからなのではないかと憶測せずにはいられません。
 チッソ株式会社というMINAMATAのATAMANI来る企業が全ての元凶ですが、HAKUNA MATATAの姿勢を崩さず、MATATAく間にユージンに取り入ろうとし、拒否られると今度はTATAKIのめします。とんでもない企業ですね。
 実話ベースのドキュメンタリーですが、所々で誇張が過ぎるように感じてしまうのは何だかなぁと思いました。あと音楽がやけにいいと思ったら、坂本龍一さんでした。納得。

【シーン抜粋】
ユージンがアイリーンに撮影の何たるかを説諭するシーンにて。撮っていいのは盗られる覚悟のある奴だけだというセリフ。

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