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#5 仕事は「速い」が価値です 23/12/1

みなさん、こんにちは。
先日のエントリー、大量×短期集中の身体的体験の学び方に続いて、仕事の進め方を考えます。

大量・短期の量、が質を生む、はどれだけ練習したか、実践量がそもそも品質を生む前提です、と触れました。今日は、さらに横に一歩、軸をずらした話です。

仕事には、納期に加えて、顧客ニーズがあります。
その時間制約や賞味期限内に、期待される成果や成果物を求められます。つまり、延々と練習を続けていればよいことではありません。どれだけクイックに、スピーディに、その成果基準に達する自分に引き上げられるか、がその期待に応える鍵です。

たとえば、部活動であれば、中学・高校では3年の間に、大会やコンテスト、試合に出られるスタメンレベルに達することが制約条件と考えられます。ですから、ただ練習量を積めばよいのではなく、最低水準に至るスピード、がもうひとつの変数です。さらに、そのスピードにもまた、何種類かの要素に分解することがてきると考えます。

まず、いかに短期間に、練習を重ねられるか。習得までの時間的スピードです。成果目的に対して、ベターな方法は何か選択し、練習を濃縮した結果、短期間に圧縮することでスピードに至ります。

次に、初速スピードです。
初速とは、任された仕事に着手し始めるリードタイムを指します。リクエストされた後、しばらく寝かせてしまう人も多いと思います。寝かせずに、まず何かカタチを作ってみます。たとえば、資料であれば、目次やアジェンダだけのブランク資料、スケルトン資料を作ってみます。

そして、3つ目のスピードは、1回目の中間成果物を、早いタイミングで、助言なり、レビューなりに持っていくことです。顧客や上長と、成果物をもとに、初めの意識合わせを行うまでの時間、スピードです。そのためには、40点、50点のラフな状態まで、どの程度の時間で持っていけるか、のスピード、とも言えます。

最後に、納品スピードです。納期より2日程度早く仕上げ、1度納品をする。これは、万が一、期待されるアウトプットとズレが生じていた際のリスクヘッジ、の意味合いがひとつです。もうひとつは、顧客満足に対する貢献です。1日、2日のちょっとした差異ですが、相手が「確認する時間猶予を持つことできる」と、配慮や丁寧さを感じることが多いと実感します。結果、良い印象や感想を持ってくれることにもつながります。

話は少しそれますが、このことは、顧客満足度(の心理・印象)に影響するのは成果品質は当然ですが、それ以上にプロセス品質にもあることに通じます。

さて、成果品質、プロセス品質とは何か、です。
たとえば、化粧品を購入して少し使ってみたら、アレルギー反応が出ました。程度がひどかったので、返品したいと申し出るとします。しかし、開封してしまったから返品=求める成果、は叶いません。一方、アレルギー反応に対する助言(医療行為とは異なる意味です)をしてくれました。そこで、元々購入した製品と似た効果のある代替化粧品を、次の機会のために提案してもらいました。そして、後日、試供品と諸注意をセットで送られてきました。

返品の成果は得られませんでしたが、またこの化粧品メーカーのブランドを使ってみようと思えました。これがプロセス品質です。

話をスピードに戻します。スピードを、4つに分解してみました。
それぞれのスピード、を上げることが、仕事の質、生産性を上げることに大きく影響します。

みなさんは、仕事のスピードをどう考えていらっしゃいますか。
それでは、また。

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