見出し画像

#47 リーダーシップのある人は、隣の部署にも口を出す 24/1/12

みなさん、こんにちは。
自分の所属部門・チームを超えて、隣の部門に口を出さないのはなぜか、を考えてみます。

先日も事業責任者の集まる会議で、意見を言う人はいつも同じ人だな、と感じたのが話のはじまりです。
議案は、コンペ競合入札案件のレビューと承認でした。レビュー観点の1つはリスク評価をどう見積もるか、があります。
起案部門担当者からは、契約内容からしてもリスクはない、との報告でした。
リスクマネジメント観点は大抵の場合、重要な項目に絞っても数点はあります。リスクなしの報告は、収益性の観点に偏った見積もりでした。悲観的に見積もっても、計画利益・率を下回ること、赤字のシナリオは相当に低いことが判断の根拠だったようです。

ここで違和感を覚えたわたしは、
「リスクが0、はないのでは?たとえば、この種の業務ドメインは賞味期限が短い可能性はどのくらいありそうでしょうか。体制を作るために、採用や異動で調達したものの、ノウハウが溜まる前に散会する可能性をどの程度見ておく必要がありそうでしょうか」
と質問と意見を提示しました。

もしわたしが、ライン組織の事案だから、あるいは営業の議案だから、と人事部門にはあまり関係ないスタンスでいたらどうでしょう?意見や質問はしないと思います。
確かに起案部門は、会議で聞いてポッと出に考えたわたしよりも、何周もさまざま観点から検討を重ねて考察しています。
それでもなお、より他事業部門を含めた事業総体や従業員への影響度の観点から、全体の善のために、と考えたら、会議への参加のあり方は変わるのではないでしょうか。

所属部門・チームを超えて、隣の部門に口を出さないのはなぜか?
今日のお題です。

まず、前提条件があっていないからです。
誰もが意思決定の場に参加したら、自分の所属部署や担当業務の利害を超えて、「自社の」生産性や利益(経済価値だけでなく)に最適な選択をするために貢献する。
これを全員が共通に前提理解をすることだと思います。自社にとって最も良い選択をするために、自分ができることをする。会議で振ってもらったりせずとも、自分の考えを表明することが全体への貢献である、とみんなが理解している状態を目指したいものです。

そのためには、自分が持っている違い、他者が持っている違い、それぞれがそれぞれの違いを提供していくことです。これがダイバーシティが求められる理由でもあります。お互いに気づいていない視座、視点、違いがあるから、互いに提供し合う、そんな組織はとてもしなやかに強いチームだと考えます。

逆に、異なる考えや意見を言われると、意見の対立を、自分が否定されてた、相手を敵だと思ってしまう、と感情の対立と誤解してしまう受容性の低さが問題になります。

心理的安全性が確保されていないから、とエクスキューズされがちですが、そうではありません。心理的安全が確保されるよう、自分たちで考えや意見を言い合うことで、その環境わ形成していく、これが正しい順番ではないかと考えます。

少し話が広がりそうなので、ここまでにします。みなさんの会社、組織はいかがでしょうか。
それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?