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#14 肩書き経験・価値提供経験は自己紹介に表れる 23/12/10
みなさん、こんにちは。
自己紹介から見える深層心理を考えます。
商談や面接、セミナー登壇など仕事シーンでは、自己紹介をします。今は、物理的な対面だけでなく、オンラインで「はじめまして」もかなり増えています。その自己紹介に覚えた違和感が、考えるきっかけです。
たとえば採用面接のシーンを取り上げてみます。
面接官の自分から、学生に対して、「はじめまして」と始めます。
「わたしは、営業本部で、営業企画部門の部長をしています(以下省略)」
こんな自己紹介をしている人を見かけます。商談やセミナーでも同様です。自分の役職、肩書きを「やっています」と披露する人を結構に見かけます。
「○○課の課長をやっています」
「○○部門でシニアマネージャーをやっています」
次の例を見てみます。
新卒採用担当を経験した人が、面接の冒頭自己紹介をしているシーンです。
「採用担当として、大学向けのセミナー企画、ペルソナ設計、採用要件ヒアリング、会社説明会の企画・運営、媒体企画やダイレクトリクルーティングスカウト送信、応募者管理、内定者フォロー・研修、内定式運営、入社手続きなど企画から運営まで一貫して担当しました」
「部長をやっています」「採用担当として〜」のいずれにも共通していることは何でしょうか。
それは、やったことを名詞や肩書の経験として羅列している点です。やったことのDoを役職や名詞経験として表現しています。
部長として、何を達成したのでしょうか。どんな価値をお客様に提供したのでしょうか。大学向けセミナーは、誰の、どんな課題に対して、何を提案したのでしょうか。内定者フォローでは、どんな工夫をして、内定承諾後の辞退を防止したのでしょうか。
その仕事の中身、自分なりの工夫、課題をどう乗り越えたか、どんな価値を提供できたのか、その経験から学んだことはどんなことなのか、これらが、示されていない点がお分かりになると思います。
役職や名詞経験のDoしたことでは、同じような役割や職務内容を担っている人では、全部が同じになってしまいます。ですから、どんな価値を提供したのか。どんな価値を生み出したのか。価値の観点から表現することが必要と考えます。
そして、それを、わたしは強くおすすめします。
大事なので、繰り返します。
突きつめれば、どんな価値を提供したのか、です。
価値、というと大層な話に聞こえるかもしれません。誰の、何の課題に対して、どんな解決策を提案したのか。その効果、成果はどのようなものだったのか、を表現することです。
これはその人自身の仕事を、積み重ねたキャリアとして認識し、学んだことに昇華するためにも大いに役立ちます。
一方、肩書きや単語業務の名詞経験は、自分の血肉となる経験にはなりません。どんな価値を提供したのか、このモノサシで仕事経験を捉えてはじめて、自分のモノ=Can、になります。
さて、みなさんは自分の経験を提供した価値で捉えていらっしゃいますか。
それでは、また。
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