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#76 出社通勤から働く人の変化を観察する 24/2/10

みなさん、こんにちは。
今日は、オフィスや職場に出勤する際に考えたいことを共有させてください。

7割ほどの企業が昨年のコロナ5類化以降、出社型の働き方に回帰したとの調査結果もあります。リモート・在宅と出社のハイブリッド型の働き方を適用している方も一定割合に存在します。

メディアで取り上げられる会社員の声の多くはこうです。
「リモートが良いが、会社から上司から出社の指示があって」とやや偏った声を拾っているように感じます。
わたしの所属するチームも、半々のハイブリッド型の勤務です。

ここで本題です。
せっかく出勤するのならば、人事部門やマネージメントに携わる方が観察すると良いと思うことがあります。
そらは、世の中の働く人の動き、を観察することです。

たとえば、コロナ禍を振り返ります。
2023年5月8日に、感染症法上の5類になりました。
22年秋頃からこの話は取り上げられていたと記憶しています。
その情報下の中、働く人の動きは実際にどう変化するのか・しないのか、例えば通勤の現場・現実の角度から観察することです。
(ここでは電車・バスの公共交通機関の通勤を前提に取り上げます)
コロナ前と比較して、ラッシュ時の電車の混雑具合に違いはあるか。
マスク着用の義務化が解かれる前と比較して、その着用割合はどうか。
服装や、鞄などの持ち物の変化はあるか。
曜日や時間帯、あるいは性別によって、通勤者の多寡に違いはあるか。
スマホや新聞、音楽視聴など、どんなことをしているか。

このような観察視点を持っておくと、リモートワークをしたいが出社が求められる方も、単なる移動の通勤行為を通じて、得られることがあると考えます。

この自分の目と体で得た身体的体験と、報道・メディアで流れてくるニュース、SNS情報を比べることができます。
たとえばマスコミの独自調査で表される働く人の感覚、割合と、実際に自分が現実で見ている光景が合致するか。もしかしたら、一方向に偏った意見を取り上げているかもしれません。それは、マスの働く人=大衆に受けがよく、共感を得やすい世論や空気感を形成している可能性も考えられます。
同様に、SNSで個人から発信される情報も「リモートワークで快適です」「会社・上司に出社を強制されます」、あるいはその逆など、二分法や二項対立に陥りそうな一方向の情報を全体感として捉えてしまうことも考えられます。

では、それがなぜ好ましくないのか、です。
一義的には上記のとおり、バイアスがかかるからです。
もう少し掘り下げてみます。
この情報が、今回の例でいえばコロナ禍の出社やリモートの経営判断に影響を与えます。あるいは、リモートワーク制度や、通勤手当など付随する制度やその運用プロセスとルールを作る論点の重要情報として影響が与える可能性が高いです。

このように、決まりごとや指示されたことは、自分自身がコントロールできないことです。そうであったとしても、その制約条件下で何か自分なりに意味を持たせることができないか、思考して、目的設定をしてみることができます。
その意味を設定するときは「(働く人の)マーケットはどうなっているか」の視線を持つことが良いと考えます。そして「実際の現実、現場の実態はどうなっているか」の具体を自分なりに観察し、感じることだと考えます。

さて、みなさんは、自分がコントロールできないことから、どんなことを導きますか。
それでは、また。

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