MISSING YEARS その9~2001年の巻

21世紀の始まりは、浮かれてばかりじゃいられないという教訓と共に訪れました。相変わらず醒めた目で流行歌界を追いつつ、音楽マニア度を研ぎ澄まし、遂にDJイベントをやるまでに漕ぎ着けたのはよかったけれど、これが「終わりの始まり」になってしまいました。と同時に、Mac内部だけでノイズを作っていたRacco-1000も生演奏の導入に乗り出して、「音の交換日記」のような意味合いの別ユニットを始動したものの、純粋な演奏者としての関係が保てるわけがなく。この苛立ちが、翌年からのJ-popとの関わり合いに大きな影響を与えてしまうのです。

こんな日々を象徴する一連のハロプロ関係の曲が、相変わらずサブスクで聴けないという難点はあるものの、振り返って見ればまたも佳曲が連発されていますね…特に今回の中盤は強力すぎです。


「なんか最近の曲のような錯覚がある。この人のキャリアの中では分岐点的になった曲なのかな。かなり垢抜けてきたような。1曲目にしてはかなりヘヴィだけど。」


「モー娘。かと思った…スピッツもちょっとそのカラーを採り入れたという感じか。ちょっとずつ、音が潰れてきてる。推しミュージシャンの名前と同じタイトル(汗)。安定ですね。」


「ジュディマリ…じゃない。めちゃ若返ったな(汗)。この子たちは、小学生バンドとして『投稿!特ホウ王国』で取り上げられた時からめちゃ注目してて、メジャーデビュー作も買ったのだけど、ヒットが出て垢抜けちゃった感があるな。もっと破天荒なところを見せて欲しかったし、後続の某バンドに抜かれちゃったのも悲劇だったね。」


「これもモー娘。かと思った…こんなコラボあったのてっきり忘れてました。企画性ある分、めちゃガチに音作ってるね。アゲアゲモードに徹したおかげで歌がちゃんと伝わってきてる。」


「これこそあのグループですね。迷いが目に見えてきたというか、シングル曲にしては狙いがはっきりしてない気がする。変なとこに曲のオチが着地してるし。売れない方向に行きすぎ。(注: この後解散に至る) 」


「あの人だ。怖いことを歌ってはいるけどまだ穏やか。この後、CCCD騒動に巻き込まれで大変なことになってしまうんだよね。」


「(歌い出し3文字目で解った) イントロでなんとなく、と思ったけどね。結果的に③のグループを食っちゃった印象だけど、元はダンスユニットだったし、この曲は独り歩きしすぎた気がする。こんな長い曲だったっけ…。このメロトロンはラック音源ですよね。でも、この人達の潜在的影響でバンドを始めた人っていないよね。」


「これは解る。歌が始まる前に。この頃までは本当無敵だったと思う。鮮烈に印象に残ってるし、未だに代表曲として流れてるよね。」


「(収録日の)前日にこれ聴いたばっかりだ!2秒で解った。曲全体で夏らしさを体現しきってる。このギターサウンドは、強烈に頂きたいと思いましたね。フニルネの『心のすきま風』にね(汗)。コーラのCMソングはこうでないとね。」


「クラブ系をお茶の間にまで浸透させた人達ですよね。加藤あいが出てたドラマのテーマ曲をめちゃ聴いてたけど、これが流れたCMにもあいちゃん出てたの知らなかった。もう、アイドルどころじゃない生活に突入してたからね(瀧汗)。パリピ系音楽の走り。これを聴くとYOSHIKAも聴きたくなるよね。で、一般化を押し進め過ぎるとダメになっちゃうんだよね。」


「最初の4小節では解りにくいけど、これはある意味現時点では21世紀最大のヒット曲じゃないですか!スーパーで流れると大合唱が起こるし(爆)。国民の魂を一つにする曲だと思う。まぁほんと、B’zをまともに評価しようとしたのは少なくとも2017年より後からなのだけど(汗)。7インチ盤で欲しい。」


「これもイントロじゃ解りにくいけど、知らない人いないレベルの曲だ!ポップンミュージックで唯一パフェった曲(汗)。コロナ初期の時もめちゃ替え歌歌ってたし、生活の一部になってますね。発売当時はそこまででもなかったけど。しかしここにきて鉄板曲が相次いでますね。2001年層が厚過ぎ。周りが見えてなかった自分らをめちゃ悔やむ(瀧汗)。次はテトラポッドかな…」


「やっぱり!これ来ましたね。ただ、タイトルが出てくるのがちょっと遅れる。これは永遠にテトラポッドですよ自分内では。各コーラスの最後のベンドするところも癖になる。めちゃ鉄板曲ばっかり、まだまだありそう…。」


「ポルノグラフィティか…違う、あの人達。あまりヒットした記憶ないな。ちょっと昔に戻ったっぽいイメージ。」


「この声はあの人達だ。サビで解ったけど、ムシキングの曲。(注: 実は違う…汗) あまりヒットしなかったけど『青のじゅもん』がものすごく印象に残ってる。その理由は、歌詞のなかに濃厚にあるんだよね(汗)。」


「まさか…この路線でソロ活動こんな早くからしてたっけ。正統派ロックサウンドに向かってたので意外だったし、歌詞の方も。以前のイメージが強過ぎたからね。」


「あゆだ。こんな微量でも声を入れると解っちゃうよね。歌言葉を紡ぐという概念をめちゃ破壊した感があるけれど、曲の展開が派手なのでこの曲ではあまり気にならないな。YOASOBI世代にとっては子守唄みたいなものだし、確かに受け継がれてる感がある。」


「avex同志なので曲が変わったという感じが全然ないな。そろそろ曲がり角が見えてきたみたいな曲だけど、これはまだ王道の方。何でday after tomorrowだなんて思ったんだろ…まだデビューしてないですよね…」


「吉本のやつ、というより青島都知事のイメージが強いですよね。これも相当歌詞を盛ってるけど、もっと酷いヴァージョンもあったよね。ウルフルズのじゃないやつ。山田花子がいい味を出してるよね。ちょっと後ならだいたひかる、今ならやす子がやるポジションかな。」


「EXILE…じゃない、この人達の存在は忘れちゃいけないよね。ASAYANでモー娘。の次にやったプロジェクト。まだいい意味で洗練感だけが前に出てた頃の産物。今じゃこうはいかないね。」


「2001 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。

①焼け野が原/Cocco
②遥か/スピッツ
③桜並木道/Whiteberry
④I miss you~時を越えて/MISIA & DCT
⑤ラッキープール/JUDY AND MARY
⑥眩暈/鬼束ちひろ
⑦secret base~君がくれたもの~/ZONE
⑧traveling/宇多田ヒカル
⑨波乗りジョニー/桑田佳祐
⑩Come Again/m-flo
⑪ultra soul/B’z
⑫天体観測/BUMP OF CHICKEN
⑬ボーイフレンド/aiko
⑭STAY TUNED/GLAY
⑮Best Friend/Kiroro
⑯君のためにできること/GACKT
⑰evolution/浜崎あゆみ
⑱fragile/Every Little Thing
⑲明日があるさ/Re: Japan
⑳PIECES OF A DREAM/CHEMISTRY

ふるい落とされたのは11曲。流れてないのにRAG FAIRの名前が思い出せなかったり、くず「ムーンライト」をついつい完奏したり、もう一つ重要な鉄板曲が出てきたり…ほんと層が厚過ぎましたね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?