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【子宮外妊娠③】初めて救急車に乗る

子宮外妊娠の可能性を指摘され、不安を抱えながらも深夜1時半頃眠りについた。

深夜3時半頃、目が覚めてトイレに行こうと立ち上がったところ、下腹部の痛みを感じた。さっきまで平気だったのになぜ?痛みで起きたのかたまたま目が覚めたのかはわからない。とりあえずトイレに行き、ベッドまで戻ることができた。
朝9時に総合病院に行くことが決まっているし、それまでもう1度寝てみようと思ったが、子宮外妊娠の可能性を指摘されていたためこの下腹部痛を我慢してよいのか不安になった。
寝ている夫を起こし、下腹部痛を訴えた。すぐに「救急車呼ぼうか!?」と心配する夫。
痛みが強くなり朝まで我慢できそうになかったため、救急車を呼んだ。夫が電話してくれたが、症状について細かく聞かれたため途中で私が電話をかわった。あっという間に救急車が到着した。血圧を測られ、症状について聞かれ、子宮外妊娠の可能性があり紹介状を持っていることを伝えた。

救急車の中に入り、横になる。救急隊員が紹介状先の病院へ電話したが、婦人科の先生がおらず受け入れ不可能と言われ別の病院へ電話をかける。結局3つの病院に断られ、4つ目の病院で受け入れてもらえることになった。病院は家から30分の距離で、着いた頃には空がうっすら明るくなっていた。

病院に着くと、点滴、エコー検査、簡単な質問、血液検査、尿検査をした。すぐに何かの処置をするというわけでなくベッドに横たわっていた。血液検査は、8時以降でないと機械を動かせないため結果が出るのは9時頃だと言われた。どこの病院も同じなのだろうか?

5時半頃、婦人科の先生が診察してくれることになった。超音波検査をしたが、そのときは特に子宮外妊娠らしきものは見つからなかった。血液検査の結果が出るころまた診察室に来るよう言われた。
下腹部痛が治まらない中、3時間以上待つのか・・・と絶望だった。お腹が張ってずっとトイレが近い。ベッドに横たわるとトイレに行くたびに看護師さんにお願いして車いすで連れていってもらうのが申し訳なく、トイレ前の待合室で車いすに座ったまま夫と待つことにした。
7時半、車いすで待つのもしんどくなってきてベッドに移動させてもらった。8時半、診察室前に移動するよう言われ、9時半過ぎにやっと呼ばれた。

血液検査の結果、HCGは1500。今の週数だとまだ胎嚢が見えないこともあると言われた。
可能性としては、前日のクリニックでも言われたとおり、
・正常妊娠だがまだ胎嚢が見えていない
・化学流産
・子宮外妊娠

が考えられるが、今のところ子宮外妊娠は見当たらないとのこと。下腹部痛の原因は、人工授精前に排卵を促すオビドレルという自己注射を打ったため、その影響で卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になり卵巣が腫れて腹水が溜まっているからだろうと言われた。確かに、今までも排卵誘発剤の影響で下腹部の張りや痛みを感じていたため、今回はそれが酷くあらわれているのかもしれないと思った。
5日後に再度診察に来るよう言われ、それまでは自宅安静という診断書が出され、帰宅することになった。

痛み止めを出してもらったため、帰宅途中に薬局とコンビニに寄り、おにぎりを1個だけ食べて痛み止めを飲んだ。お腹の痛みからあまり食欲がなかった。
12時頃家に着き、会社に5日間自宅安静のためお休みをいただくことを連絡。
救急車で運ばれてから一睡もできていないため、寝ることにした。

14時半、目が覚めてトイレへ。トイレから立ち上がるとめまいがした。
そしてリビングへ行こうとした瞬間、めまい、強い耳鳴りが襲ってきて目の前が真っ暗になっていく、、、
書斎で仕事をしている夫を大声で呼んだ。
夫が駆けつけたとき、私は立っていられず床に倒れこんだ。顔色も真っ青だったらしい。倒れたせいか、左手に痺れも起きた。いきなり倒れたことに恐怖を感じ、最悪の場合死んでしまうのではないかと思った。

急いで夫が病院へ連絡してくれた。自宅で倒れたことを伝えると、すぐに病院へ来るよう言われ、夫の車で病院へ向かった。30分の道のりはすごく長く感じた。




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