出会ってきた音楽について①
最近、何かと自分の過去を振り返らざるを得ない場面が多く、そのたびに、自分の色んな時期に出会ってきた音楽のことを思い返す。なんとなく、自分の頭を整理する気持ちでつらつらと書いてみようと思う。
①The Rolling Stones/ホンキー・トンク・ウーメン
当時中学一年生。期待して入った中学校にも慣れ始めた夏休み、案外退屈なことに気づく。部活を除けば小遣いで銀魂の単行本を買って読む日々。そんな時、友達とプールに行き、家に帰ると父がローリングストーンズというバンドのDVDを見ながら晩酌していて、その時にこの曲がかかっていた。よく頭から雷が落ちるなんていうけれど、この曲のイントロのギターを聞いた時に衝撃が走ったのを覚えている。ギターの名手キースリチャードの、真似し難い独特の間から繰り出される美味すぎるリフ。ぶっきらぼうなミックジャガーの歌い出し。小学校時代、特に自分から音楽を聴こうとはしていなかった俺が初めて惹かれたロックンロール。これを機に、家にあったギターに触り始める。
②BUMP OF CHICKEN/カルマ
まだガラケーの時代。とある友達が嬉しそうにiPod touchを使っている話を聞き、お年玉でそいつを手に入れることにする。そこでYouTubeという文化に初めて触れる。適当に見ていたらおすすめに天体観測がでてきた。あーこれ、学校の図書館のCDにあったわ。と思って聞いてみたが、正直そんなにピンとこない。関連に出てくる「カルマ」という曲を聞いてみる。あーやばいこれ、やばいやつや。なんかうまく言えないけど完全に何かが変わったと感じるようなそんなやばいやつ。やばいものを知ってしまった。バンドを組むことを決意。部活の仲間をムリやり勧誘し、文化祭でBUMPのメーデーをやる。中2の夏。
③The pillows/funny bunny
当時スケットダンスのアニメを見ていて、バンドを組む話のところでこの曲が題材になっており、ピロウズの存在を知る。更に、BUMPの藤原基央がピロウズから影響を受けているとインタビュー記事で知り、とにかく毎日聴きまくる。日本のロックってこんなかっけえバンドがまだまだあるのか。そんな可能性を教えてくれた作品。バンドスコアを買ってサードアイをやった思い出。
④NUMBER GIRL/鉄風するどくなって
部活から帰ってはギターを弾き、YouTubeで曲を漁る、14歳はそんな日々を送っていた。閃光ライオットという、10代のバンドの甲子園みたいなものであるバンドにはまり、ルーツを探るとナンバーガールというバンドの名前が上がった。何の気なしに調べてみる。ボーカルメガネをかけたやさぐれたおっさん。バンドメンバーもなんとなく覇気がなく、ちょっと怖い。PVを見てみたら、扇風機写ってるし、暗いし、飼い猫を川に捨てに行ってとか訳わからん歌詞。体からビンビンに出る拒絶反応。もうこれは聞かんなーと思いつつ次の日。何故かもっかい聴きたくなって、再生。ベースいかつ!なんじゃこのまっすぐのど太い音は。ギター鋭っ、ドラム速っ。かっこよすぎ。気づけばナンバーガールが大好きに。ベストアルバムを初めて自分の金で買ったCDとする。ナンバガ復活ありがとう。
⑤くるり/東京
ナンバガと同時期に、いろんなバンドのルーツを探っていたら名前が上がってたバンド。日本のロックの金字塔的存在ということで、調べてみる。京都出身。立命館大のサークルで結成。なるほどと思い、聞いてみることにした。こちらもメンバーあまり覇気ないなとか思いつつ、曲聞いたらめちゃくちゃええやんけ。何やこれ。全然上京の気持ちなんか分からんのに泣きそうになるメロディと歌詞。自分にとって一生の曲になると確信。すぐにCDを買いに行った思い出。
続く。
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