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ちょっとだけ良い動画配信やテレビ会議を構成する物理機材(カメラ編)

※本内容はコチラの詳細編になります。

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動画配信やWeb会議で双方向のコミュニケーションを行ううえで、話者の表情等の映像情報はメッセージを伝えるための重要な要素だ。

人によってはWeb会議においては表情を見られないほうがやりやすいという話も聞くが、個人的には数字のような事実に基づく要素だけでなく、表情や仕草といった非言語の要素も包み隠さず伝える意味で極力映像は共有するようにしている。

本編では相手の見え方に焦点を絞り、動画配信やWeb会議をより実りあるものにするためのカメラやライトといった機材を説明しようと思う。また、環境に応じて補助的に使うグリーンバックや書画カメラについても合わせて説明する。


カメラ

映像面で特に効果が顕著なのはカメラだろう。

ノートPCの内蔵カメラやWebカメラは色味やピントの調整は市販のカメラと比較するとどうしても差があるので、在宅ワーク等で持ち運びせず据え置き前提とするならば少しこだわってみても良い。

ここでは、いくつかのカメラを使い比較を行ってみる。

なお、サンプル画像はWeb会議での利用を想定しZoomの画面をクロップしている。

カメラ比較(内蔵カメラ)

ベンチマークとして、PC内蔵のインカメラを試してみよう。

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顔に合わせて全体の明るさを補正してくれているが、少し解像度としては粗い印象を受ける。

また、インカメラの場合は角度や距離がディスプレイに連動してしまうのでどうしても「あおり」になりがちで威圧的な印象を与えたり、あらぬ方向を映してしまうことがある。

カメラ比較(Logicool C910

ちょうど数年前に購入していたWebカメラがあったので、試してみよう。

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先程の内蔵カメラのものと比べて解像度が上がった印象を受けるのに加え、体感としてよりリアルな色味に近いものになっている。

また、カメラ位置は内蔵カメラに合わせているが、USB接続になったことで任意の画角に変更できるようになっている。

ただし、撮影環境の問題か全体的に暗く映ってしまっているので、後述のライトなどを用いて補うと良いだろう。

カメラ比較(NIKON Z50+Sparkocam

番外編的だが、個人的に持っている一眼カメラをWebカメラ化できるようになったので試してみよう。

三脚で一眼カメラを固定し、より目線の高さに近い画角で撮影してみたのがコチラだ。なお、本記事ではSparkocamというツールを使用している。

※本記事を書いている最中にNIKONから正式なツールがβ版公開されていたので試したが、カメラのライブビュー画面をUSBから取得するので、結果的に得られる画質は同じだった

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レンズにもよるが、絞りを調整すれば被写体に対するボケ感等もWebカメラのように使うことができる。

ライト

次に、コスパの面で検討すべきなのはライトだ。

以前はYoutube等の動画配信で利用されていたが、最近では会社員の方もWeb会議等で利用されているところを見かけることが増えている。

Amazon等のECサイトを調べると、2,000円台で色味調整できるものが購入可能になっている。設置場所の仕様によってクリップ型や三脚型、カメラのシューマウント型等を選べば良い。

クリップ型 https://www.amazon.co.jp/dp/B086QQJ5FG/

三脚型 https://www.amazon.co.jp/dp/B089NHQRW2/

シューマウント型 https://www.amazon.co.jp/dp/B07R3SS38J/

ライトを使い、先程のZ50で撮影したのがコチラだ。

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先程はモニタの明かりしか当たらず少し見づらい部分があったのが、ライトを当てることでよりハッキリと話者の表情が見えるようになった。

カメラへの投資も趣味としてはアリだが、サクッとライトを買ってしまうのがコミュニケーションをしやすくするのには効果的だと思う。

グリーンバック

在宅ワークでありがちな生活感あふれていたり、コンテンツとして余分な情報になりえる背景を隠したいという要望は多いだろう。

ここではそれらを叶えるグリーンバックについて説明する。

グリーンバック自体は厚みや色味は様々あるが、設置環境や画角に応じて以下のような2色仕様のもので適切なサイズを用意し、突っ張り棒や専用スタンドで設置するものが良いだろう。

グリーンバック https://www.amazon.co.jp/dp/B07CJLGG36/

突っ張り棒 https://www.amazon.co.jp/dp/B085MB6RM5/

スタンド https://www.amazon.co.jp/dp/B074N11PGN/

書画カメラ

番外編として、書画カメラについても言及しておこうと思う。

書画カメラとは、いわゆる手元の資料や対象物を上部から撮影することに特化したカメラデバイスだ。

IPEVO V4K https://www.amazon.co.jp/dp/B079DLTG9F/

例えば僕の場合は仕事の一環で手元を映すことを想定しているため、このようなデバイスがメインカメラと合わせて使うことがある。

とはいえ専用品はそれなりの価格でスペースも取るため、以下のようなタブレットやスマホ用のアームにWebカメラを引っ掛けるようなやり方でも十分だと思われる。

スマホアームスタンド https://www.amazon.co.jp/dp/B07SBKYSGD/

まとめ

1. まずライトをアタッチメントを考えて買うこと
2. インカメも悪くないが画角を考えるとUSB接続のWebカメラ必須
3. 一眼のWebカメラ化は趣味
4. グリーンバックは背景の生活感を隠したければ導入
5. 書画カメラはWebカメラで代用可能

試した結果、ライトが最も費用対効果が高いと判断しライトの購入をオススメとして真っ先に挙げた。

次いでノートパソコンユーザの場合、ディスプレイの画角をカメラのために変えるのはストレスが高いと考え、据え付けの際にはUSB接続のWebカメラの導入を検討するのが良いだろう。

また、今回は触れていないが、グリーンバックはOBS等を使った配信の構成時にクロマキーを利用するシーンが出てくる場合には強い味方になってくれる。昨今はZoomを始め、ソフトウェア的に背景を判断して加工を施してくれるようにもなっているが、非力なパソコンや同色の背景になってしまう場合には是非導入を考えてみて欲しい。

今回は相手に対する見え方に焦点を絞って、一般的な業務利用の観点で比較を行ってみた。今後の皆様のリモートワークライフでの検討に役立ててもらいたい。

なお、所属しているOnline BroadcastersというDiscordのコミュニティでは、こんな感じの話ができるメンバーがたくさんいるので、ご興味ある方は是非参加を!

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