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妊活アプリと多嚢胞性症候群(PCO)

----女性スタッフの方に教えて頂きました。女性の体調管理や妊活に最適だと思いますので、掲載させて頂きます。----

こんにちは、基礎体温管理にハマっているT子です。最近は今まで管理時に使っていたアプリ「ルナルナ」から「ラルーン」に変えてみました。

皆さんは基礎体温測っていますか??

最初はかなり面倒ですが、毎日続けていると面白い。意外と。今回は私がアプリを使用して感じたことをはじめ、女性の体のバロメーターでもある基礎体温についてお話させて頂きます。

アプリを変えた理由

今年の初めくらいからスマートフォンアプリ「ルナルナ」で基礎体温をつけ始めました。始めた当初は、体温を入力するだけで自動でグラフにしてくれるから簡単!と思って毎日入力。使い始めて3ヶ月位経ったときのこと・・

「最初の頃はどんなだったっけな?」

と過去のグラフを見ようと思ったところ、・・・・・見られない。ルナルナは1ヶ月間のグラフじゃないと見られなかったのです。

(体温のみなら確認できるけど、せっかく毎日つけてるんだからグラフで見たいな、と)

そんなことがあり、過去の記録を確認したいときに少し不便だったので、今も使用している「ラルーン」にチェンジ。使い方は多少の差はありますが、特に使いにくい感じもせずサクサク使えます。

フリックで過去の記録も全部見られるのでとても良い。

もともと3日坊主癖のある私は、そのグラフをみるだけで「お、今回はちゃんと続けてる~♪」と自分で自分を褒めています。なかなか続かない方も、結果が目に見えるので続けやすいと思います。

始めてから思ったことが、ラルーンの方がコラムなど情報量が多いこと。電車の待ち時間などのちょっとした隙間時間に読めるのがいいです。

 

基礎体温をつけ始めたきっかけ

もともと私は「多嚢胞性卵巣症候群(PCO)」と診断されていたこともあり、生理不順になっていました。

生理が遅れるだけではなく、予想外におりものとかがみられると少し不安になることもしばしば。

そんなことから少しでも自分の体調をチェックできれば。と始めました。最初はついつい測り忘れたり、時間に追われて測れなかったりしたことも・・
ですが習慣になるとすごい。忘れません。

むしろ無意識に枕元の体温計を取って測っています。そのまま2度寝することも。(2度寝したときは体温計の音でまた目覚めます)

測るだけでは症状など改善はあまりしませんが、自分の体調をチェックするのにはとてもいい!

「いま高温期なんだ」
「今回はちゃんと排卵ができたかな」

なんてことをグラフを見ながらチェックしています。基礎体温管理を始めてからPMSも緩和された気がします。

 

基礎体温って?

女性の方ならよく耳にするであろう『基礎体温』

特に妊娠や避妊をしたい方、月経不順の方はよくご存知の方も多いかと思います。

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基礎体温とは起床時、身体を動かす前(最も安静な状態)に測る体温のことです。基本的には「低温期」と「高温期」の大きく二相に分類され、排卵日を堺に変化します。

低温期・・・月経期、卵胞期
高温期・・・黄体期

通常、基礎体温は排卵日を過ぎると高温期に変わり、月経が始まると低温期に入ります。このように基礎体温を測ることで身体のリズムや体調など自分の身体をよく知ることが出来ます。

 

基礎体温の測り方

基礎体温は前述したように、起床時の身体を動かす前に測ります。トイレに行ったり、動いたりすることで体温は変わってしまうので、同じ状況下で測ることがおすすめです。

私はいつも枕元に体温計を置いて就寝し、朝起きてすぐに測っています。たまに測ったまま2度寝してしまうこともあります・・基礎体温は忘れない内に記録をしましょう。

測定部位は腋窩部(脇)に比べ、口腔内の方がより正確な温度を測ることが出来る為、一般には口腔内で測る方が良いと言われています。

体温と合わせて、その日の気分や体調を記録するのも良いかと思います。私はスマートフォンのアプリで管理しています。体温を入力するだけで、自動でグラフに反映され簡単。管理しやすいのでオススメです!

 

正常な基礎体温

始めにお話したように、基礎体温とは大きく2層に分かれます。個人差はありますが正常な基礎体温について取り上げていきます。

正常な基礎体温とは・・・
・高温期、低温期に分かれていること
・高温期が10日~14日であること
・排卵日を境に体温が上昇し、高温期が開始している

などが挙げられます。
上記を対象にし、自分で測った基礎体温と比べます。もちろん個人差はあるので、多少のずれは出てくるかと思います。

「上記の項目に当てはまらないから正常ではない!」

という訳ではありません!!
あくまで目安になりますので、気にし過ぎにも注意です。基礎体温とは自分の身体を把握する指標の1つになるものですので

「あ、私の身体のリズムはこんな感じなのね」

などと自分の身体を理解することが大切です。

 

基礎体温の種類

・温度差が激しく、2相に分かれずガタガタしている

ストレスが多い方によく見られます。生殖器の低下やホルモンバランスの乱れ、冷えや自律神経の乱れなどが考えられます。

・低温期が長い

生理開始日から排卵までの期間が長い方など。冷えなどから血流が悪い状態となり、生殖機能や子宮の機能の低下が考えられます。

・高温期の体温が低い

2相に分かれてはいるけれども、低温期と高温期の差が小さい方。
この場合も冷えなどの原因、ホルモンバランスの乱れ(特に黄体ホルモン)が考えられます。

上記以外にも様々な形があると思いますが、ホルモンバランスや精神的な疲れなど、色々な原因が考えられます。自分の正常な状態を把握すると、いつもと違う変化などを見つけることができます。

 

基礎体温からできること

基礎体温をつけると、様々なことができるようになります。
・次の生理予測
自分の周期をより具体的に知ることにより、生理日の予測ができます。
・妊娠しやすい日の予測
排卵日の前後は妊娠がしやすいと言われています。
体温から排卵日の予測をすることにより、妊娠しやすい日や生理日などの予測もできます。
・自分の体調のチェック
女性ホルモンの変動により、PMS(月経期前症候群)等、身体に不調がでてくることがあります。
高温期、低温期を把握し、「自分の身体は今、どういった状態なのか」チェックすることができます。
・妊娠の可能性のチェック
高温期が16日以上続く場合は、妊娠をしている可能性があります。
早めに産婦人科へ受診する目安になります。

基礎体温の変動、期間等は個人差がありますので、まずは自分のリズムを把握しましょう。

慣れないうちは測ることが面倒に感じますが、習慣にしてしまえばこっちのものです!「測っても記録するのが・・」という方は入力するだけで自動で管理してくれるアプリがオススメ!

私も毎日お世話になっている「ラルーン」は使いやすいですし、その他の女性の身体についての情報が結構あります。基礎体温を測り、自分の健康、体調をキープ、そして周期を安定させていきましょう。

 

私が経験した婦人科疾患について『PCO』

月経時や生理周期の悩みは女性特有ですよね。
生理痛を始め、PMS(生理前症候群)、排卵痛など
個人差はありますがそれぞれの症状でお悩みの方は多いかと思います。そんな女性ならではのお悩み・疾患の中から私自身、経験した『多嚢胞性症候群』についてお話をしていきます。

 ◎多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群とは?

英語では“polycystic ovary syndrome”と言い、頭文字をとってPCOやPCOSと呼ばれることもあります。

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PCOとは若い女性に多い排卵障害の一つで、卵胞が卵巣内にたくさんできるのですが、発育や成熟に時間がかかり排卵がうまく行えなくなる疾患です。

 

◎排卵のしくみ~正常の排卵までの流れ~

卵巣には卵胞(卵子を包んでいる袋の様なもの)が多く存在します。卵胞に包まれる卵子がホルモンの働きによって発育し、成熟すると卵胞が破裂、そして卵子が卵巣から出ていきます。このことを排卵といいます。

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排卵後、子宮にたどり着くまでの間に受精をし、無事に着床をすると妊娠となります。受精、着床がされなければそのまま体外へ排出され、妊娠に備えられていた子宮内膜も剥がれ落ち、体外へ排出されます。(生理)

◎PCOの症状

・月経不順、無月経
・多毛、声が低くなる、ニキビなどの男性的特徴
(血液中の男性ホルモン増加によるもの)
・月経過多、出血
(黄体ホルモン分泌不全によるもの)
・排卵障害による不妊
・多嚢胞卵巣のエコー
(超音波で卵巣をみると同じ大きさの卵胞が多くみられる)
・血液中のホルモンバランスの乱れ
(FSHは正常、LHが高値)
・肥満など

PCOの症状としては様々な症状が挙げられますが、診断を受けた方が上記全てに当てはまる訳ではなく、それぞれ個人差がある様です。

私が自覚症状で感じたものは無月経と少量の出血、下腹部痛があり、病院での検査では、血液中のFSHが正常値であるのに対し、LHの数値が高く、超音波検査で右側の卵巣に多くの卵胞が確認されました。

男性ホルモンの関係で髭が生えてくる方もいらっしゃるそうです

◎PCOの原因

様々な説があり、明確な原因がないのが現状ですが、内分泌異常や糖代謝異常が原因ではないかと考えられています。

・内分泌異常

月経時、特に排卵においてはLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)が深く関わっており、主にこの2つのホルモンのバランスで、排卵など月経時の周期が出来ています。

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PCOの場合、このLHの分泌が上昇し、FSHとのバランスが乱れると
卵胞がうまく発育できなくなってしまいます。

・糖代謝異常

多嚢胞性が起こるとホルモンなどのバランスでインスリンが増加すると、
男性ホルモンの分泌が増えます。その結果、月経不順や多毛などの症状が起こります。

 

◎PCOの治療

現在、根本的な治療は不明ですが、主にホルモンバランスを整える治療になってきます。

妊娠を希望される方には排卵誘発法を用いたり、希望されない方には月経を周期的に整えるカウフマン療法というホルモン療法や、低用量ピルなどのホルモン剤での治療があります。

私の場合は、症状も重くなく軽度だった為、服薬などはしていません。PCOの原因であるホルモンバランスの乱れは普段の生活や、ストレスなどの関係も考えられるのでなるべく規則正しい生活を心掛けています。

特にストレスは自律神経の乱れの原因になるので、ストレスのため過ぎには注意が必要です。時には息抜き、リラックスをしましょう。

 

今回は「多嚢胞性卵巣症候群」についてお話させて頂きました。
婦人科疾患は放っておくと不妊に繋がることもあります。不安に感じた場合はすぐお近くの病院へ受診して下さいね。

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