兎と狸

アメリカ、サンディエゴ在住。 普段はイラスト描いたりジュエリーメイキングしたり✏️💍 ロ…

兎と狸

アメリカ、サンディエゴ在住。 普段はイラスト描いたりジュエリーメイキングしたり✏️💍 ロッククライミング、ハイキング、キャンプ等、アウトドアな生活をメインに生活しているニート。

マガジン

  • 社会不適合者のしおり

    社会不適合者の兎にまつわるあれこれを紹介しています🐇 笑いあり、涙あり、時にふざけ、時にまじめに。

  • コメディーな日常

    主人公の兎が狸と猫、その他の生き物と楽しく過ごす日常が描かれている。

  • アドベンチャートリップ

    ロッククライミングやバックパッキング等、様々な旅をまとめたマガジン📕

  • 連載:アメリカ一周の旅(バウンダリー・ウォーターズ編)

    狸と出会う前の兎が訪れていくアメリカの旅をエッセイにしている。 今回はグレイシャー国立公園で出会った仲間たちとのカヌーの旅 in ミネソタ州。 笑いあり涙ありの完全ノンフィクション。

  • 連載:アメリカ国立公園一周の旅(キーナイ・フィヨルド編)

    狸と出会う前の兎が訪れていくアメリカ国立公園の旅を記事にしている。 2個目に選んだのは、アラスカのキーナイ・フィヨルド国立公園🐳 完全ノンフィクション。

最近の記事

  • 固定された記事

社会不適合者

”社会不適合者” この言葉を知ったのは、 さほど昔の話ではない。 昔の私は自分を ”The 陽キャ” とカテゴライズしようとしていた。 実際に人前では明るかっただろうし、 幸いにもある程度のコミュ力は 持ち合わせていたように思う。 夢と希望にあふれ エネルギッシュに行動する若者だった。 だが裏の顔は、 初対面や気の知れない知人、 会社の上司や同僚との会話が 億劫で仕方なかったのだ。 苦手かもと気づき始めつつ、 社会とはこういうものだと我慢をしていた。 ストレスを感じやす

    • ジュエリー制作を始めた理由 

      私がジュエリー制作に興味を持ち始めたのは、 まだニューヨークにいる頃だった。 その当時の私は とあることで精神的なダメージを負っていた。 生きてはいられたものの精神科のカウンセリング、 それに薬が必要だった。 そしてある日、 自分の顔を鏡でまじまじと見た時に落胆したのだ。 鏡に映っている私は あの明るく活発だった頃の面影はない。 痩せ細り肌に張りもなく ぼろ雑巾のようになっていた。 精神的にボロボロになるというのは 外見をこうも変えてしまうのか。 情けなくて泣けてきた。

      • 未来の移住先を考える会

        先日、狸と今後5年の住む場所を話し合った。 未来の移住先を考える会の2人は、 こういった話をよくする。 以前このようなエッセイを書いた↓ 将来的には日本に移住すると話で まとまっているの私たちだが、 それは5~10年以内の話である。 その前に近々アメリカ国内での 引っ越しの可能性が出てきた。 というのも狸が以前一緒に働いていた上司から、 ロス勤務のジョブオファーを貰ったからだ。 狸は以前からよく転職について話していた。 キャリアップを考えてのことだ。 転職するなら 別

        • 【ポートフォリオ】①色鉛筆アート

          ここには今まで私が描いてきたアート(色鉛筆やアクリル画)、 ジュエリー作品、その他のハンドメイド作品を 説明をつけて載せていく。 《グレイシャー国立公園編》 《グランドテトン国立公園編》 《イエローストーン国立公園編》 《キーナイ・フィヨルド国立公園編》 今回はここまで。 次回もお楽しみに! お仕事の依頼、いつでも承ります。 DMにてお願いいたします。 イラスト専用のInstagramのフォローもお願いします🙇‍♀️👇 https://www.instagra

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        社会不適合者

        マガジン

        • 社会不適合者のしおり
          12本
        • コメディーな日常
          16本
        • アドベンチャートリップ
          7本
        • 連載:アメリカ一周の旅(バウンダリー・ウォーターズ編)
          5本
        • 連載:アメリカ国立公園一周の旅(キーナイ・フィヨルド編)
          6本
        • 連載:アメリカ国立公園一周の旅(グランドテトン編)
          6本

        記事

          山の上のキャンプはどんなホテルよりも高級だ in ハリマン

          タイトルを見て賛否両論があるだろう。 私はどんな高級ホテルに滞在するよりも、 山の上でキャンプをする方が心が満たされる。 キャンプ地から見える湖や山々を眺めながら、 聞こえてくる動物の鳴き声に耳を傾ける。 ハンモックに揺れながら青空に浮かぶ雲を眺め、 そのままうたた寝する。 夜は焚き火を前にディナーを作りながら お酒を飲む。 そしてキラキラと輝く星たちを眺めるのだ。 先日ニューヨークに帰った際に 狸と共にHarriman State Park (ハリマン・ステート・パ

          山の上のキャンプはどんなホテルよりも高級だ in ハリマン

          狸ウイルス

          なぜこんなことになってしまったのだろう… 天井を見つめ 意識が混沌とする中 数日前のできごとを回想していた。 私と狸は飛行機でニューヨークに向かっていた。 狸の友達のウエディングパーティーに出席するためだ。 だがそれ以外にも私の友達に会いにいくだとか、 ハリマン・ステート・パークにバックパッキングしに行くだとか、色々と予定は立てていた。 ただ少し気にかかっていたことが1つあった。 狸が数日前から咳をしていたのだ。 念のため狸はマスク着用で飛行機に乗り込んだ。 空港に到

          狸ウイルス

          ③マッチングアプリで出会って結婚するまで

          サンディエゴに住む狸と一緒になるためには、 私がニューヨークを離れるというのが 一番簡単な方法だった。 前回までの話はこちらから↓ 私は映像の仕事を辞めてから 立派な社会不適合者&ニートとなり、 社会の輪から外れていったわけで、 特にニューヨークに住み続ける理由はなかった。 そうか… ついに離れる時が来たのか… ニューヨークにはたくさんの思い出があった。 私が無敵兎となるキッカケをくれた あの山々との別れが、 正直一番辛かったように思う。 週末になると通った山たちだ。

          ③マッチングアプリで出会って結婚するまで

          ②マッチングアプリで出会って結婚するまで

          私は震えていた。 マッチングアプリで知り合い、 ニューヨークとサンディエゴの遠距離問題を オンラインデートで乗り越え、 そして今日ようやく初めての対面した狸。 車に乗り込むまでは完璧だったはずだ。 が 問題だったのは 鼻筋が通った鼻穴から覗かせていた 鼻毛たちだった。 ことのあらすじを知りたい方はこちらのエッセイから↓ なぜ私は鼻毛たちの誘惑に こんなに苦しめられなければならないのだろう。 私はただ緊張している狸を和ませようとしただけなのに… 善意が悪意で返ってき

          ②マッチングアプリで出会って結婚するまで

          ①マッチングアプリで出会って結婚するまで

          私と旦那さんの狸はマッチングアプリで出会った。 その当時、私はニューヨーク、 狸はサンディエゴに住んでいた。 私たちが会話を始めた時、 狸はニューヨークに一時帰郷していた。 彼はニューヨーク生まれニューヨーク育ちなのだ。 まだ出会っていない私たちは、 何も知らずマッチングアプリで ポチポチと恋活をしていた。 私は一緒にロッククライミングか ハイキングできる人が良かったので、 プロフィールは読まず写真を見て 右スワイプか左スワイプをしていた。 アウトドア好きなら プロフ

          ①マッチングアプリで出会って結婚するまで

          これからの目標、スルーハイカー

          私は自分がどんな冒険家になりたいのか たまに考えることがある。 その方向性が今後変わってもいい。 ただ”現在はどうなのか?” というのを考えるのが楽しいのだ。 私はニューヨークでハイキングや バックパッキングを始めた頃から、 スルーハイカーに憧れていた。 スルーハイカー(Thru-hiker)とは、 アメリカ3大トレイルといわれる PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)、 AT(アパラチアン・トレイル)、 CDT(コンチネンタル・ディバイド・トレイル) などの長距離の

          これからの目標、スルーハイカー

          ②エル・キャピタンと旅の教訓

          ロッククライマーの憧れの地、 ヨセミテ国立公園を目指した私と知人。 もう到着も目前だ。 前回のエッセイはこちらから↓ 私たちは公園のエントランスを抜け、 ついに園内に入った。 だがまだ目的のエル・キャピタンと ハーフ・ドームは見えていない。 しばらくすると ストリートパーキングしている車がたくさん見えた。 青々とした木々の間を走行していくと、 それは急に現れた。 エル・キャピタンである。 普通に座っていると 車のフロントガラスからでは てっぺんまで見えないほどの高さ

          ②エル・キャピタンと旅の教訓

          ①クライマーの地、ヨセミテ国立公園

          ミネソタ州、バウンダリー・ウォーターズでの カヌー旅を終えた私は、 ニューヨークの自宅へ帰ってきていた。 カヌーの旅についてのマガジンはこちら↓ 一気に現実世界へ戻された私だったが、 8月にはサンフランシスコ、 ヨセミテ国立公園への旅が待っている。 時はあれよあれよと過ぎていき、 ついに旅の時がきた。 サンフランシスコには知人がいたため、 一緒にヨセミテ国立公園へ行かないかと 私から誘ったのだ。 1人で訪れることも考えたのだが、 その知人ともニューヨークで会って以来

          ①クライマーの地、ヨセミテ国立公園

          ニート&社会不適合者の移住計画

          私がニューヨークに移住したのは2010年。 そして2023年5月末に、 ここサンディエゴに引っ越した。 日本にいる頃にも 色々な場所に引っ越しを繰り返した。 私は飽き性で生きる場所を変えることで、 気分をリフレッシュしていたのだろう。 住めば都なのは分かる。 私も東京とニューヨークには 長いこと住んでいた。 好きでなければ、 あんなに長いこと住めなかっただろう。 過去が気になったらこちらのエッセイを↓ だが年を取るにつれて 大都市での生活が苦しくなってしまった。 特に

          ニート&社会不適合者の移住計画

          ジュエリー制作とモチベの上げ方

          サンディエゴに引っ越してから 念願だったジュエリー制作クラスに 通うことになった私は、 自宅でもせっせと制作活動をしている。 ジュエリークラスについてのエッセイはこちら↓ 最初の半年間は、 コパー(銅)やブラス(真鍮) を使ったジュエリー制作をしていた。 私はもともとシルバーアクセサリーよりも ブラスの黄色がかった色が好きで、 昔からブラスを好んで身に着けていた。 またコパーやブラスは、 シルバーに比べてかなり安価なため、 購入しやすく練習材料としても良い。 熱伝導率は

          ジュエリー制作とモチベの上げ方

          ロッククライミングトリップ in テネシー州

          私が初めてアウトドアでの ロッククライミングを体験したのは、 2021年の秋だった。 アメリカ西海岸のクライマーの知り合いが、 東海岸のクライミングスポットを 周る旅に出ており、 私もそのクライミングトリップの一部に 参加することになったのだ。 彼はニューヨークにも立ち寄っていて、 私たちはセントラルパークの岩場で ボルダリングを楽しんだ。 その後その知人は車で南下していき、 ロッククライミングで有名な New River Gorge(ニュー・リバー・ゴージ)や Red

          ロッククライミングトリップ in テネシー州

          ⑤カヌーの上から見た星たち

          ついに今夜が最後の夜かぁ。 あんなに陸地に戻りたかった私が、 いつの間にかこの旅の継続を望んでいた。 もはややぶ蚊との闘いにも慣れてきた。 夕飯を終えた私たちは 焚き火の前でまったりしていた。 持ってきたチープな赤ワインも 昨夜で飲み終わっていたので、 湖の水をフィルターでこした水を飲んでいた。 するとへレーナが 「カヌーの上で星を見ない?」 と提案してきた。 みんな「いいねぇ~」と言い、 早速カヌーとオールを準備した。 今日小島に行った時と同じく、 一艘のカヌーを使うこ

          ⑤カヌーの上から見た星たち