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INFJの私が感じる「内向直観」について公式書籍を元に徹底解説①


INFJを深く調べたことのある人で、「内向直観」というものを知った方も多いのではないでしょうか。

ネット上の知識で簡単に説明すると、16タイプそれぞれが4つの心理機能というものを持っていて、その4つには序列があります。
INFJが4つの中で一番使っている心理機能(「主機能」。「第一機能」と言われたりもする)が、「内向直観」という心理機能なのだそうです。
(INTJも主機能は同じです)

「内向直観とは」とネットで調べると出てくるものの中から、「閃くもの」「物事同士に共通するシンボルを読み取る」「パターンの認識」「未来のビジョン」などのようなイメージが読み取れると思います。
「最も複雑で説明しにくい心理機能」と言われたりもする通り、独特でなんだか掴みにくいイメージがありますよね。

今回はそんな「内向直観」について、実際にMBTIの公式ベーシックセッションでINFJという結論に至った私が、自分の中の整理も兼ねて公式書籍を元に「これが”内向直観”で説明できることかも」と思うことや、「内向直観」について考えたことを書いていきます。

ですが、かなりのボリュームになったので3記事に分けています。今回は主に前提説明をしていきます。前置きではありますが次の記事の内容を理解するのにとても重要な部分となります。
(今回の記事だけで1万文字を超えましたので、適度にお休みをとりつつお読みいただければ幸いです。)

MBTI公式書籍内の記述についてここまで事細かにまとめている変態な記事は他にないと思うので、「ネットで知識は得たものの、本当の所はどうなの…?」と思われている方に特におすすめです。

ただしあくまでこの記事は個人的にまとめ、考えたことをプラスしたものであり、絶対的に専門的な正しさが保証されたものではないことをご承知のうえお読みいただければ幸いです。


MBTI(公式)について


そもそも、16タイプ(MBTI含む)の情報は、元であるユング心理学から派生した色々な流派のようなものがあるようで、同じ「内向直観」という言葉を使っていても、説明が微妙に違ったりしているようです。中には「内向直観」と書かれているところもあって、「どっちなの?」と思う方もいるかもしれません。

そこでここでは統一のために、「日本MBTI協会」(このnoteでは「MBTI公式」と説明してもいました)という団体出版の書籍に書かれている「内向直観」の記述のみを頼りに、自分の感じることを書いていこうと思います。

今回参考にする書籍はこちらです。


MBTI公式とその他の16タイプ理論って一体何が違うの?と思うかもしれませんが、
公式サイトに「検査というより、メソッドというほうが近い」とあるように、「人を分類するというよりは、自分を理解するために参照するものである」という点が強調されていて、その理念に沿ってさまざまな配慮のもとに説明されている理論だという印象を受けます。

また、「自分は○○タイプだ」と結果がわかることよりも、セッションにてそのタイプに行き着く過程で自分の中に様々な発見が湧き起こったり、そのタイプだからこそこういうことに気をつけようなどとこれからの精神的成長の指針として使えることに重きが置かれている気がします。

ネット上では著名人のタイプを推測したり、相性を見たりとエンターテイメント感覚で扱われるイメージも強いですが、MBTI公式においては自身の内省用のツール(プロの指導が必要な)としての立場が強調されている感じがあります。


このnoteでのMBTI(公式)の扱いについて


私のnote全体では「既存の理論を自分についての気づきのためにうまく利用する」ことが主な目的なので、「どの理論が本物か偽物か」というようなことには言及しません。

また、他の「16タイプ」の理論が全く自己内省に役立たないとは、思っていません。
(「MBTI」は商標登録されているのですがあまりにこちらの言葉が認知されているからか「(MBTI)」「(≒MBTI)」などと併記されていることも多いです。)

商標登録されていると説明した通り、「MBTI」という言葉を使って何か説明をすること自体(特に公式情報に言及する場合)、大変な慎重さを要するなと思います。扱うのは簡単なことではないので、私が普段書いている記事ではどうしてもネット上で見ることのできる16タイプ理論や個人の考えが元となっていることがほとんどです。
(MBTI公式ではプロの間で情報の扱いについて厳しく規律が定められているようで、ネット上でその理論についての完全に正しい情報が見られることはほぼないそうです。)

ですが、私は性格分析の理論を人の分析よりは自分自身の内省に使うのが目的のため、どちらかというとMBTI公式の理念の方に合致します。
というわけでせっかくなので、一度はこのように事前説明をしながらでも使ってみようかなと思い、この記事を書いています。

そもそもMBTIは上記で説明した通り、プロ指導の元自己内省をするためのメソッドであり、書籍から読み取れることのみから自身のタイプを考え抜くことが主軸ではありません。
しかしこうして学習したことを自分なりの言葉で共有する事もまた意義のあることと私個人は考えています。

ですので私はMBTIのプロ(認定ユーザー)ではないこと、この記事は「MBTIを説明するもの」ではなく「MBTIの説明を私なりに紹介する」ものであることを念頭において、この先をお読みいただければ幸いです。


書籍の中で描かれる「内向直観」



この書籍では各機能それぞれの解説が並んだ箇所がいくつかありますが、ここでは応用的な説明ではなくより直接に近い形で「内向直観(タイプ)」のことを記述していると見られる、以下の3つの部分を参考にしたいと思います。

まず1つ目(①)P.44「各タイプにおける心的機能と真的態度が組み合わさった時の表現特徴」では、それぞれの機能タイプの主に表面的な特徴が、いくつかの短文の集まりと一つの長文で説明されています。

以下は、「内向直観」の短文の部分です。

知識そのものを重視する
内省的
学術的なことに重きを置く
概念や理論を好む
やる気があるかどうかで評価する
ものごとの核心を見出そうとする
ものごとの真価を重視する
形式を重んじる
ものごとの知的な部分を重視する

MBTI®︎へのいざない

また2つ目(②)、同箇所の長文の部分です。

内向直観機能は、今後のことやものごとの可能性に興味を向ける。この機能は「どうなのか」よりも「どうなるのか」を見据える内なる目のようなものである。したがって、この機能を指向する人は、問題の中心に目を向けているような印象を与えることから、学んだりすることが好きで努力家としてみられることが多い。このような傾向はたとえば長い会話を1行にまとめるという形で表されることがある。人間関係においては、周囲から、落ち着いていて、集中力があるように見られることが多い。

MBTI®︎へのいざない

そして3つ目(③)、主に劣等機能について解説されている4章にも各タイプの説明が並んであり、それぞれ劣等機能の説明に入る前に「機能に代表される心の動き」があります。以下はP.96にある「内向直観機能に代表される心の動き」の記述です。

内向直観タイプの人は、人に頼らず、独自な方法で、考えや活動の改革を探求したり、自分の体験をひらめきから理解する。このタイプの人は、物事を解釈するための色々な理論やモデルに興味をもち、古い理論を組み合わせたり改造したりして、新しい考えの解釈ができるようにする。そして、自分の設定した目標を目指して、それがどんなに人に支持されなくても、型やぶりなものとなっても、その困難な挑戦をより大きな機会と捉えて、達成しようとする。

MBTI®︎へのいざない


以上です。

さあ、これらを読んで内向直観について掴めたでしょうか。


…正直、ちょっとわかりにくくありませんか?

個人的な感想としては、ネットで「内向直観とは」と検索した時に出てきたあのほっと共感できる感覚にはなりにくい感じがします。
もっと説明が欲しかったり、ズバッと言い当てて欲しい感じもしちゃいます。

それに内向直観でよく聞く「ピンと閃く」「アイデアが舞い降りる」「未来がわかる」といったようなことは、一言も書かれていません。

上記の内容を読んだところで「で、結局内向直観ってなんなの?」という質問に一言で答えることができません。

実はこちらの書籍では、はっきりとした「内向直観の定義」みたいなものは見つけることができません。

これは書籍を読んで私が感じたことですが、他の機能の記述も見てやっと、相対的な中の「内向直観」の位置付けが浮かび上がってくる、という印象です。

なんだかむず痒い気がしますが、これはMBTIが「特性論」ではなく「類型論」であると言われることからも、しっくり来ます。

「類型論」とはいくつかのタイプ分けをすることでそのタイプ自体を捉えようとする理論なので、他のタイプとの比較が必要です。
逆にいうと、同じタイプに分類される人同士の違いは見えにくくなるので、明確なキャラ付けに用いるには限界があります。

ズバッと特徴を説明してしまったら、それは特徴によってタイプを見る「特性論」の方になってしまいますし、
あらゆる多様性理解が深められてほしい、本当の意味で自己と向き合ってほしいというMBTI公式の意向ともずれてしまいます。
(記述自体は特性もある程度書かないと説明がつかなくなってしまうので、「ある程度は」「例として」書いてあるわけですが、それも他の機能と見比べながら自身の中で位置付けを把握していかないと類型論としては意味がないと思います。)

また、書籍の中にはそもそも「心理機能」という言葉も見当たりませんでした。
あるのは「心的機能(感覚か直観あるいは思考か感情)(p.32)」「心的態度(外向か内向か)」という言葉で、いわゆる「心理機能」はそれらを組み合わせたものとして説明されているようです。

なのでとりあえずここでは「心理機能」という言葉は使わずにいこうと思います。

※ここで「内向直観とは機能のことを指すのか?タイプのことを指すのか?」と疑問が出てくるとも思います。書籍を読んだ限りでは両方と言って良いのかなと思います。類型的に分類された8つのうちの1つですが、このような心の中の機能が分類としてあることは間違いなさそうですし、この機能が主機能にあるタイプのことを「内向直観タイプ」と記述されています。文脈に応じて「機能のことを言っているのか、このタイプで括られる人の特徴例を言っているのか」を考えながら総合的に読み解くしかないのかなと思います。


ここから、各説明を私なりに噛み砕いたり、自分と照らし合わせるなどして補足しようと思います。
あくまで私の視点になるので、解釈にずれが生じる可能性もあること、ご了承ください。


①「各タイプにおける心的機能と心的態度が組み合わさった時の表現特徴」短文説明

まずはP.44の短文の方です。

知識そのものを重視する
内省的
学術的なことに重きを置く
概念や理論を好む
やる気があるかどうかで評価する
ものごとの核心を見出そうとする
ものごとの真価を重視する
形式を重んじる
ものごとの知的な部分を重視する

MBTI®︎へのいざない

全てを補足説明することはせず、わかりにくい文だけ取り上げようと思います。
自分を内向直観タイプだと思う人は、一つ一つが自分に当てはまるかどうかではなく、総合した像が比較的自分の心の像に沿っているかどうかで見ていただくのがいいと思います。


●知識そのものを重視する

初っ端これだけ言われてもピンとこないなと思ったのがこちら。
しかし他を見ると、「外向直観」の欄では「改革的で行動に移すことを重視する」とあるので、それの反対と考えると「知識を行動するために利用するというよりも、知識そのものに目を向け、面白がったり感心したり、自分の中で大切にする。」ということなのではないかと思います。
ふわふわとした概念のまま自分の中にとっておくのが好きで、それを別の機会に応用することを見据えているのかもしれません。
後に続く「学術的なことに重きを置く」「概念や理論を好む」という言葉にも繋がってくる感じがしますよね。


●やる気があるかどうかで評価する

決して「スポ根精神で他人に厳しくあたる」ということではないはずなのだが笑…と思い他を見ると、「内向感覚」では「事実に基づいて考えを検討する」、「内向思考」では「知性の部分を重視する」とあります。
これらと比較すると、内向直観は、人の言葉や人が作ったもの、やろうとしていることに対して、事実や知性よりは「やる気」=「人が発するエネルギー」の方を見ているのではないかと考えています。
そこにどれだけ人(自分も含め)の「思い」や「熱意」、「強い(確信的な)考え」が乗っているかによって感情が盛り上がったり、逆になければ全く興味が湧かなかったりするのかもしれません。
少なくとも私のモチベーションの源はここにあると言っても過言ではありません。


●ものごとの核心を見出そうとする/ものごとの真価を重視する

核心… (主に物事の)中心となっている大切な所。

Oxford Languages

真価…  本当のねうち。

Oxford Languages

この検索結果から考えるに、ものごとに対して、何か具体的なことや個人的なこと、現実に起こっているよりも、「中心」や「本当」の方を見ようとする傾向があるみたいです。
しかし同じ内向直観タイプでも何を「中心」や「本当」とするのかは厳密には一人一人違うものになるため、表出される言動はそれぞれで異なってくると考えています。


●形式を重んじる

自分は型破りな方だと思っていたのでこの言葉があるのは意外でしたが、とりあえずどういうことなのかまた他のタイプも見てみましょう。外向直観ででは「制約にとらわれない」、内向感覚では「好みにうるさい」、内向思考では「独自性があり想像に富む」、内向感情では「独自性があり、枠にはまらない考え」などとあります。やはり「独自性よりは、ルールやマナーなどの形式を重視する」という意味で間違いなさそうです。
確かに自分を振り返ってみれば「ルールを守るぞ」とは思わなくても、「必要のないルール破り(反抗心や自己表現のため、怠惰さを自分に許容したがためなどの)はしない」は徹底してきた所があります。(もはやそういうルールができてしまっている場所以外の無法地帯な世界でだけ、人知れず好き勝手やれていたような)
「概念や理論を好む」という言葉もあるとおり、「自分そのもの」よりは世界全体や、多数の人が作ってきた知識の集合体である「形式」の方を無意識に優先しているとも言えるかもしれません。


上記で補足してきた事もまとめると、内向直観が主機能にある人は、

「ものごとに対して具体的な事よりも今後応用の効く知識や概念の方を見ていて、人の発するエネルギーを重視しながら本質を見出そうとし、自分自身よりも人の知識の集合体(形式)を重んじる傾向にある」

特性が浮かび上がってくると思います。

では次に、長文の方を見ていきます。


②「各タイプにおける心的機能と真的態度が組み合わさった時の表現特徴」長文説明


内向直観機能は、今後のことやものごとの可能性に興味を向ける。この機能は「どうなのか」よりも「どうなるのか」を見据える内なる目のようなものである。したがって、この機能を指向する人は、問題の中心に目を向けているような印象を与えることから、学んだりすることが好きで努力家としてみられることが多い。このような傾向はたとえば長い会話を1行にまとめるという形で表されることがある。人間関係においては、周囲から、落ち着いていて、集中力があるように見られることが多い。

MBTI®︎へのいざない

上記で説明した短文部分と合わせてこちらは「表現特徴」とあるように、そのタイプそのものというよりは「周囲からどう見られているか」が記述されており、知識を深めた方はあまりピンとこない方もいるかもしれません。
が、表現特徴を知ることで逆に自分の内部を知ることができるかもしれません。

出だしから「今後のことやものごとの可能性に興味を向ける。」とあり、「それって外向直観の説明じゃないの…?」と思われた方もいるかもしれません。ここで、外向直観の方の説明も見てみます。

外向直観機能は、自分の周囲にある可能性に大きな関心をよせることから人との会話においてアイデアをすばやく出したり、新しい情報を即座に見つけたり、自由に人との関係を展開していく。

MBTI®︎へのいざない

外向直観の方は「周囲にある」可能性に関心があったり、「新しい情報を即座に見つけたり」と、明らかに意識が外に向いているように見受けられます。それに比べて内向直観は意識が内側に向いています。つまり実際にいる人や行われていること、情報により導き出される可能性(拡散していくもの)というよりは、自分の中でこれまで得た知識や経験を用いながら組み立てられていく予想により導き出される可能性(まとまっていくもの)の方に意識が集中しているとも言えます。

後に「この機能は『どうなのか』よりも『どうなるのか』を見据える内なる目のようなもの」と説明されている通りです。
事実より、可能性を自分の中にある知識により見据えるものだということです。

なので対象となる物事によっては、表出される言動が外向直観主機能の人と同じものか似通ったものであることもあると思うのですが、内側で行われていることが違うのです。
(もちろん全ての機能が一人の人の中で働いているので、内向直観が主機能のタイプが外向直観を使っている時もあります)


また次からは特徴的な説明になりますが、「この機能を指向する人は、問題の中心に目を向けているような印象を与えることから、学んだりすることが好きで努力家としてみられることが多い」とあります。

本当に努力家かどうかはさておいて、「努力家としてみられる」ことは多いようです。
確かに、自分では普通にやっているつもりでも「頑張り屋さんだね」と言われることは多い気がします。言い換えるなら「真面目」でしょうか。

ものごとに対して、表面的なことよりもやはりその奥にあるものを見つめようとするので、自然と「このままだとどうなるのか」「そもそも原因は何か」「ではどうすればいいのか」ということを連鎖的に考え、それに沿って行動しているのがそう見られる要因な気がします。

そして「どうなるのか」や「原因」を探るにはある程度知識も必要であるため、「学んだりすることが好き」とみられるのも頷けます。
自分を振り返ってみると、「好き」というよりは「必要に追い込まれて調べている」という感じもありますが。

また「このような傾向はたとえば長い会話を1行にまとめるという形で表されることがある。」という部分ですが、これが内向直観の面白い部分でもあるのかなと思いました(勝手に面白さを見出してごめんなさい)。

「〇〇とは●●である」という一見関係のない単語が自分の中で繋がっていて一言で説明ができるようなことが思い浮かぶとスッキリします。

早計な判断と捉えられてしまうかもしれませんが、それができるからこうしてタイトル付きの記事が書けたりと、一つのテーマを設定してガンガンに中身を語れたりするのですよね。
かなりあるあるが思い浮かぶのですが、決して決めつけや早計な判断と取られたくないところもあり、説明が必要な部分なので次の記事でご紹介したいと思います。


また最後に「人間関係においては、周囲から、落ち着いていて、集中力があるように見られることが多い。」とありますが、これも確かに、社会的な目線から見た自分という意味では決して外れてはいないような気がします。

私の場合を考えると、基本頭の中は破天荒さだらけですが、集団行動においては騒がずルールを守りながら周囲に目を配る方で、破天荒さを出せるチャンスなど滅多にありません。

なんとなくなのですが、それが出せる世界観というのは大変希少で範囲が決まっている気がします。一般社会的な世界では隠しているのが普通なので、周囲からの見られ方としては上記で概ね合っていると思います。


さて、次はP.96にある劣等機能の説明前にある「内向直観機能に代表される心の動き」についてです。


③劣等機能の説明前にある「内向直観機能に代表される心の動き」


内向直観タイプの人は、人に頼らず、独自な方法で、考えや活動の改革を探求したり、自分の体験をひらめきから理解する。このタイプの人は、物事を解釈するための色々な理論やモデルに興味をもち、古い理論を組み合わせたり改造したりして、新しい考えの解釈ができるようにする。そして、自分の設定した目標を目指して、それがどんなに人に支持されなくても、型やぶりなものとなっても、その困難な挑戦をより大きな機会と捉えて、達成しようとする。

MBTI®︎へのいざない

先程までの「表現特徴」と違ってこちらは「心の動き」であるため、より内向直観タイプの破天荒さが現れていると思います。

「人に頼らず、独自な方法で、考えや活動の改革を探求したり、自分の体験をひらめきから理解する。」とあるように、実は人がどうこうよりはとにかく自分の考えやひらめきを重視して行動するところがあります。

INFJの私に限定して言うと、社会的な場面では人の意見も重視するんですけどね。だから表出される私というものはあまり上記の特性は見られないかもしれないです。
でも一人の時、特に自分についての重要なことを決めるときは、何がなんでも自分の中に潜り込むため一人の時間を確保し、ほとんどの場合誰にも相談せずにものごとを決定します。(そのため、周囲から驚かれたり、時には「頼ってもらえなかった」と寂しい思いをさせてしまうことも。)


また、「このタイプの人は、物事を解釈するための色々な理論やモデルに興味をもち、古い理論を組み合わせたり改造したりして、新しい考えの解釈ができるようにする。」とあります。

他タイプから見たら何やら意味のわからないことを言っているようですが、内向直観タイプには不思議と理解できてしまう場合が多いのではないでしょうか。

現に「物事を解釈するための色々な理論やモデル」の一つとしてMBTI理論も挙げられます。他にも私は社会学を専攻していたため「〇〇論」という既に論じられている概念について知ることで、世の中を把握しようとしたり、既に自分の中でなんとなく勘づいていた推測と照らし合わせて「理論に共感・共鳴する」なんてことも多くありました。

しかし私の目的(ついしてしまうこと)は「理論に共感・共鳴する」ことだけではなく常にその先にあります。それは「古い理論を組み合わせたり改造したりして、新しい考えの解釈ができるようにする。」とある通りです。

前述もしましたが常に「ものごとの可能性」を見ようとしているのですよね。これを無意識に追い求めようとするがために、理論自体に共感したりそれを知ることに喜びをおぼえるのではないかと思います。


そして何よりも内向直観タイプの破天荒さが見られるのは最後の「自分の設定した目標を目指して、それがどんなに人に支持されなくても、型やぶりなものとなっても、その困難な挑戦をより大きな機会と捉えて、達成しようとする。」という部分ではないでしょうか。

はて、自分はそんな熱いタイプだったっけ。…INFJの私は日々人に接する機会のある生活だと、人に合わせて行動する社会的な自分の方ばかり見てしまうのでそう思ってしまいそうになります。

しかし先ほども述べたように「自分についての重要なことを決めるときは、何がなんでも自分の中に潜り込む」、こちらの方が自分のコアであることは、きちんと一人になって内省を深めれる機会があれば思い出せます。

特にここ数年は一人でいられる機会を確保したおかげで、人生全体を通して自分の目標を達成するために、「人から見たらちょっと変に思われること」をやり通そうとしている自分に直面しています。

確かにそれは社会的な「常識」や「現実」からすれば「変」だったり「非合理的」なのかもしれません。「一体何がしたいの?」「勝算はあるの?」などと言った単発的な質問には答えられません。

私がやろうとしていることを皆にわかるように、誰の疑問も残らないように説明するとしたら、世界観の説明も含めたかなりの長文を作成し、それを全ての人が正しく読解する努力を必要とする…それぐらい社会に対しては複雑なものである自覚はあります。
(逆に自分の中ではごくシンプルなものと捉えられるのですが、何よりも説明が難しいです。)

しかしこれを人生を通してやり抜こうとする自分の中のエネルギーは、決して無意味な反抗心や目立ちたいからなどではなく、このタイプの心の動きに合致した自然発生的なものだと考えるのが、自分にとっては納得がいきます。


ここまでが「心の動き」の解説ですが、やはりこれだけでは自分の全てを表しているとは言えないなあと感じます。心理機能はどれもが一人の人の心の中で働いていて、それぞれの中に優劣があるだけなので当然のことだとは思います。しかし自分の中心部分を知るのに良い指標にはなると思います。


「内向直観」とは結局なんなのか


ここまでで、書籍の中で描かれる「内向直観」について私の考えも交えながら説明してきました。

結局、書かれていることとしては「機能」としての説明よりは「タイプ」に関する記述が多かったですよね。「機能」について知るにはこうした記述や、それだけでなく他機能(他タイプ)の記述とも照らし合わせて、総合的に立ち位置を把握する必要があると思います。

なぜならMBTI理論の中で「内向直観」は能力ではなくただのいち機能だからです。
何かをすることができる力であるとか、何が得意であるとかは、個人の培ってきた能力と掛け合わせてはじめて説明がつくことなのだと考えます。

また、自タイプの劣等機能やその他応用的な説明も見ないと、なかなか自分についての具体的な形は浮かび上がってきません。

全てを知りたければ書籍を読む他ありませんが、とりあえずここでまとめてきたことだけで総括すると、内向直観とは以下のような心の機能であると言えると考えます。


内向直観機能そのものの特徴(誰もが持っている)

引用の中で、内向直観タイプに拘らず誰もが持つ「内向直観機能そのもの」に関する記述は以下のみと捉えています。

内向直観機能は、今後のことやものごとの可能性に興味を向ける。この機能は「どうなのか」よりも「どうなるのか」を見据える内なる目のようなものである。

MBTI®︎へのいざない

ここから内向直観とは

可能性を自分の中で見据えるもの

であると言えると思います。


さらに、内向直観主機能タイプの内側の特徴と外側の特徴(周囲からの見られ方)についてもまとめておきます。


内向直観タイプの内側の特徴

  • 事実や知性より人の発するエネルギーを重視

  • 「中心」や「本物」など自分なりに本質を見出そうとする

  • ふわっとした概念や知識そのもの、人の知識の集合体などを知ることに喜びをおぼえる。また別の機会に応用するため覚えておく

  • ↑を用いて見据えた可能性(ひらめき)を何よりも重んじ、独自の理論を展開し、それを元に挑戦しようとする。


内向直観タイプの外側の特徴

  • 努力家

  • 真面目

  • 落ち着きがある

  • 集中力がある

  • (たまに破天荒さや熱意を見せて、驚かれる)



以上、公式書籍を元にした「内向直観」についての個人的解説でした。

次回は、こちらの記事をもとに、私自身が感じる「これが内向直観で説明できるかも」と思ったことや、
「内向直観とは結局思い込みなの?」「内向直観タイプは生きづらい?」というディープなところにまで切り込んでいく予定です。

長かったと思いますがここまでお読みいただき、ありがとうございました!


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基本は「16personalitiesでINFJと出た人」や私のnoteに共感くださった方を対象としていますが、今回の記事をきっかけにMBTI公式の内容も展開していくかもしれません。

特に「16personalities」ではなくMBTIの話となると、上記の通り慎重を要するので、クローズドな環境でお話しされたい方もいると思います。私もそうです。

もちろん公式セッションを受けられた方は限られていると思うので、そうでない方を排除しない程度に、新しい知見として取り入れていけたらと考えています。

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