2020年、今年響いた音楽。
■スピッツ / 僕はきっと旅に出る
まずは個人的に大好きなバンド上位3位に入るスピッツ。
もうね、この曲には今年ずっとヤラれてました。
コロナでどこも行けなかった春先。
そのあとも「Go To なんちゃら」が始まったけど、なんだかあんまり遠くには行けない気がして。
♪笑えない日々のはじっこで ふつうの世界が怖くて
という歌いだしから胸に突き刺さりました。
♪僕はきっと旅に出る いまはまだむずかしいけど
というサビが、なんだかもう自分の気持ちを代弁しまくっていて。
2番の
♪指の汚れが落ちなくて 長いこと水で洗ったり
なんて、もうね。
どこに行っても手洗いを徹底して、アルコールで手指を消毒して……というこの2020年の「新しい生活様式」ってやつを言い当ててるとしか思えなくて。(2013年に書かれた曲なんですけどね。3.11の震災を反映した曲という説もある)
神様じゃなく たまたまじゃなく 羽ばたくことを許されたなら
またいつか旅に出ようと思います。
約束した君を、少しだけ待ちながら。
■スピッツ / さらさら
同じくスピッツの楽曲より。
そして1つ前の「僕はきっと旅に出る」との両A面シングルだったという。どんな神曲の組み合わせだ……。
スピッツのこういうちょっとダウナーな、なんだか「死」の匂いがするような楽曲が好きで。「水色の街」とかね。
♪遠く 知らない街から手紙が届くような ときめきを作れたらなぁ
ここだよなぁ。
ほんと今年は会いたくても会えない人が多くて、でもそういう人となにかトキメキを届けあいたいみたいな気持ちが強くて。
いま年末なので年賀状を書いているのですが、今年はなんだか例年以上に年賀状に込めたい気持ちが多いなぁ、という。
あとは
♪眠りにつくまで そばにいてほしいだけさ
っていうサビの歌詞がエロすぎるだろ、と。
草野マサムネにだけ歌うことを許される歌詞……。
■hide with Spread Beaver / ROCKET DIVE
閉塞感だらけな日々をブチ抜いてくれた曲。1998年の曲だってのが信じられない。こんな前向きな曲を遺して逝ったhideは自殺なんかしてないとずっと信じてる。
■ELLEGARDEN / Salamander
ガチで文句なしで自分の中でNo.1推しバンドなELLEGARDEN。
青春まるごと持ってかれてる。
そのなかでも今年はSalamanderをやたらと聴いていました。
歌詞的にはまったくコロナ禍を励ますみたいなメッセージではないんだけど。ただひたすらに叩きつけられるように細切れにされた英語詞の「とにかくやってやろうぜ」みたいなメッセージが胸にグサグサ刺さりまくってて。
そして、まさにコロナ禍まっただなかだった2020年5月に開催されたオンラインチャリティーフェス「MUSIC AID FEST」で演奏されたのも印象深くて。
泣いた。マジで泣いた。
出演したエルレもだけど、本当に主催してくれてありがとう、LUNA SEA。
■バラクーダー / 日本全国酒飲み音頭
急にコミックソングをぶち込みますが(笑)。
「酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ~~」のフレーズが有名な曲。
MONOEYESのセミアコースティックライブのオープニングSEとしてエンドレスで流れてました。MONOEYESにめっちゃ感動して号泣したはずなのにぜんぶこの曲に持っていかれたという。
2021年、おおっぴらに居酒屋でワイワイ飲めるようになるといいなぁ。
■アルバム(新譜)部門:MONOEYES / Between the Black and Gray
最後に今年の新譜部門。
新譜をディスクで買うということが少なくなって久しいけれど、やっぱりアルバムで通しで聴きたい作品ってありますよね。
相も変わらずの細美武士(ELLEGARDEN/MONOEYES/the Hiatus)推しなんですけど、MONOEYES の新譜「Between the Black and Gray」はとてもよかった。
最近の細美作品には珍しく(?)日本語詞の曲がいいです。
♪僕らがすごしたあたりまえの日々も遠くなるけど
と、まるでコロナ下の日々を歌い上げるようなサビが響きまくる「彼は誰の夢」(かはたれのゆめ)。
♪ここからいつかは抜け出せるかな わずかな記憶をたどって
というサビ前のフレーズが切ない「リザードマン」。
上に書いた2曲の日本語詞楽曲は残念ながらYouTubeにUpされていないので、同じアルバムより「Fall Out」を。
「カタにはまるなよ、こっから抜け出そうぜ」という歌詞と爽快で突き抜けたメロディラインが、まさにMONOEYESの楽曲という感じ。
「聞いたことないバンドだけど、カッコいいじゃん」と思っていただければ幸いです(笑)
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