高村光太郎 作『山の春』を朗読しました。
少しずつ、春がやって来ました。
気温は上がったり下がったりで安定しませんが、随分お花も咲いてきて、外を歩くのが楽しくなってきましたね。
高村光太郎は東北の山の四季について描いておりますが、今回は春の山について綴られています。
私が一番驚いたのは、つららの話。
滅多に雪が積もらない地域で生まれ育った私は、つららなんてよっぽど寒い時にできるものだと思っていましたが、高村光太郎によると「ツララは極寒の頃にはあまり出来ず、春さきになって大きなのが下る」そう。
その他、調理して冬の間の保存食にもなる山草、春に咲く花々や春霞のかかった山の眺めの美しさなど、読んでいるだけで楽しく、景色が目に浮かぶようです。
静かな冬が終わり、植物も動物も一斉に活動し始める春。
自然を感じに山や森に出かけるもよし、身近なところで小さな春を見つけるもよし。
大切に楽しみたいなと思います。
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