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不登校と無気力、ゲーム・スマホ依存

現在不登校のお子さんが、調査開始以来もっとも増加し、
〇小学生が約10万人で、10年前の2012年度の5倍に、
〇中学生が約19万人で、10年前の2倍 に増えています。


このことはとても大きな問題をはらみますが、
(一部に積極的に登校しないことを選択し、その時間を生かしてより豊かな経験を積んでいる方もいらっしゃるかと思いますが、一般的に積極的な不登校は稀な例です。)

なぜこのようなことが起きているのか、ではどうしたら良いのか、と考えることが大事です。

調査によると、「学業への困難さ」「いじめ」などの明確な原因があるわけではない、

「無気力・不安」「生活の乱れ・遊び・非行」「親子の関わり方」

が理由として多いですが、これは不登校の患者さんの診察における自身の実感にあったものです。



 この結果を聞いたときに、やはり「ゲーム・スマホ・動画による障害」が原因として大きいと認識をしました。



 ゲーム・スマホ・動画の長時間の利用や視聴は、無気力や抑うつに繋がります。
また、夜間のこれらデジタル機器の利用は、朝の起きにくさやひいては昼夜逆転の生活に至ることがすくなくありません。


 また、朝起きないことや、ゲームやスマホばかり使用することで、親といざこざになり険悪な関係になることがよく起こります。


 この10年の不登校の増加は、子供までのスマホの浸透と関連があるように思います。



 ゲーム、動画、スマホは現在、すでに多くの方の生活に浸透しており、簡単に児童への使用禁止や制限ということは難しいですが、

 ゲーム、動画、スマホが無気力、うつ、不登校の原因になることを多くの人が周知することがまず大事なのではないかと思います。


 また、対応として、まずは、
学校・フリースクール等に登校するなど社会生活が送れていることを前提に、子供のゲーム・動画・スマホの利用を許可すること
だと思います。

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