《CSCS講座(32)》プログラムデザインの原則

今回は「プログラムデザイン」についてです。

トレーニングプログラムを体系立てて設定することは、トレーナーの主な仕事の1つです。

テストでも頻出部位なので、きちんと理解しておきましょう。

<プログラムデザインの原則>

プログラムデザインには3大原則が存在します。

①「特異性の原則」
・関与する筋、動作パターン、筋活動の性質(速度、力の出し方)
・SAIDの原則:課せられた欲求に対し、特異的に適応すること
→体に与えられた運動刺激のタイプが適応のタイプを決定づける
・競技シーズンともリンクされる(オフ→プレ→イン→ポスト、一般的な種目→特異的な種目へ)
②「過負荷の原則」
・慣れている強度よりも高い負荷でトレーニングをすること
・挙上重量を上げる、週あたりのセッション数を増やす、休息時間を減らす、複合エクササイズにする等
③「漸進性の原則」
・過負荷の強度レベルを徐々に向上させること
・量負荷だけでなく、技術的な負荷もあり(スクワット→ハングクリーン→パワークリーンなど)

どんなトレーニングを選択するにせよ、特異性・過負荷性・漸進性は必須となります。


<プログラムデザイン変数>

変数とは要素であり、設定すべき項目のことです。

以下の7項目を組み合わせることで、プログラムを決定していきます。

「プログラムデザインの変数」
①ニーズ分析
②エクササイズの選択
③エクササイズの頻度
④エクササイズの順序
⑤エクササイズの強度(負荷と反復回数)
⑥エクササイズの量
⑦エクササイズ間の休息時間


<ニーズ分析>

まずは①のニーズ分析から見ていきましょう。

一言でニーズと言っても、そこには4つの要素が組み込まれます。

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