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アパレルで働かないと言い続けた私が、アパレルで働いた理由👔

初めてnoteに投稿してみようと思う。
知り合いが賢そうな文を書いていたからだ。

因みにいつもは務めている職場でブログを書いているが、こことは全く関係がない。
なので辺に丁寧な言葉使いをする訳でも無く、私という本質に近い文でお届けする。

さて本題に移るが、私は現在大阪のオーダースーツ屋に勤めている。昔ながらの言い方で言うと「仕立て屋」や「テーラー」だ。

近年アパレル業界は落ち込む一方且つ、就業割合も減っている業界だが私は敢えてこの業界に身を置くことにした。

しかしタイトルにもあるように私は元々アパレル業界で働く気はサラサラ無かった。

私は大学では心理学を学び、持ち前のメンタルの強さ、ブレない精神状態の強みからカウンセラーの業界に身を置こうと考えていた。
勿論就職活動では企業内のカウンセラー、いわゆる産業カウンセラー等と言われる職に就く予定だった。

無事大阪の企業に内定も決まった。
内定も決まり就活も終わった事でアルバイトを再開しようと決めた。
私はそれまで通信系の企業で働いていたが、その時点からスーツが好きだった為、折角ならスーツ屋でアルバイトをしようと思った。

そこでアルバイトをしたのは大手紳士服企業の「はるやま商事」のセカンドラインの位置にある「Perfect Suit FActory」だった。

元々知識を収集する事が好きだった為、正直アルバイト開始時点からある程度の知識はあった。
その為か大手ながら2週間で重衣料(スーツやコート)の接客もさせて貰えるようになった。

そこで思ってしまったのが、「接客が楽しい」という事。

元々携帯の営業をしていたが、正直全く楽しく無かった。
寧ろ嫌々していた。

そこで何故楽しくないか自分なりに考えた結果、、、「ありがとう」という言葉が純粋に貰えると感じたからだ。

皆さんも携帯を買いに行った事はあるだろうが、携帯の販売というのは正直な話、「代わりに契約代行してくれてありがとう」という意味に近い。

その為か「ありがとう」という言葉が凄く薄っぺらいのだ。

感覚的にはコンビニ店員さんに「ありがとう」という位の感覚だ。

契約自体は2年間で50万近い契約をしているのにも関わらずコレだと正直モチベーションなんて皆無だった。

それがスーツの販売で接客業の楽しさを知ってしまった。
純粋な気持ちの「ありがとう」という言葉がここまで嬉しいのかと感じた。

大袈裟なタイトルだが、簡潔に言って仕舞えば純粋な感謝を感じれる仕事だと思った為選んだ状態だ。

勿論就職しようとしていたカウンセラーの仕事もやり甲斐はあっただろう。社会貢献にもなっただろう。ストレス社会の現代では必要な職だったと思う。

それでも接客、販売の仕事に魅入ったのである。

勿論これは、当時働いた店長やスタッフの方がとても良かったと言うのもあるだろう。
初めてアルバイトで楽しく働けたアルバイトだった。
その節はありがとうございました。

という事が有り、大学4年の7月に内定を辞退し就活をやり直した。

そこで決まったのがアメリカの老舗紳士服ブランド「Brooks Brothers」だった。

アルバイト研修を同年9月から始め、2020年の1月末まで働いた。
自慢でもなんでも無いが、通信会社の営業でクロージング等はミッチリ仕込まれた為売る事は容易かった。
2019年の年間販売額は店舗内1位を収める事も出来た。

それで満足したのかもあったが、キャリアアップをしてみたいと感じた。

Brooks Brothersは紳士服業界では老舗中の老舗だ。ただ単価が驚く程高い訳でも無い。

もっと高単価の物をもっとスーツが好きな人に売りたいという欲が出た。

転職を考えた時、英国のブランドであるdunhillからオファーがあった。
偶々店自体が近かった上個人的交流もあり、一緒にゲームもしたりしていた人からだった。

悩んだが、結果断った。

理由は単純にスーツから離れてしまうからだ。
ダンヒルは正直何でも売るブランドだ。
私自身革製品も好きだが、やはりスーツが売りたかった。

次のスーツと決めていたので候補は2つのパターンだった。

①更に高単価の既製品のスーツブランド
②オーダースーツ

①は有力だったが、正直ブランドが無かった。
早々に候補から外れた。

②は逆に多過ぎた。
その為とりあえず2社に絞った。
落ちたらその次だと思ったからだ。

申し訳ないが、私は自分の知識に自信を持っていた。その上勤めたのが紳士服業界では大御所だ。
芸能界で言うとビートたけし位の立ち位置は有るだろう。
転職など容易だと思っていた。

そこで受けたのが
紳士服のコナカの展開する「difference」
現在勤めている「SARTO KLEIS」だった。

最初に受けたのはdifferenceだったが、ビックリする程手応えが無かった。面接担当者と話していてもこちらも行きたいと思えず、向こうも取る気が無いのを感じた。

結果落ちた(笑)

同日にSARTO KLEISも受けた。
面接担当者に他どこを受けてるか聞かれ正直に話した。
不思議と先程とは全く違う雰囲気に心地よさを感じた。

気持ちはココに行きたいと決まった。

結果として取っては頂けたが、コロナの時期も有り内定から3ヶ月経ってからの始業になった。

3ヶ月間ニートだったので正直お金は厳しかった。

他の会社を受けてすぐにでも働いた方が良いとも頭では分かっていた。

だがここで働きたいという事しか頭に無かった。
毎日朝昼はコーヒーだけ飲み、晩ご飯はカップラーメンを食べた。

当時付き合っていた彼女と同棲していた為、毎日腐る程文句を言われた。

食生活とストレスからか体重が急激に落ちた。

なんやかんや有り働き出してからはすぐに太った。
作ったスーツが出来上がってくる頃にはウエストがキツくなる位太った。

とりあえず無事働き出して今に至る。

これが自分がアパレルに拘る理由だ。

・アパレルは厳しいから辞めておけ
・給料も安いぞ
・休みだって少ない

勿論コレはある。
だがそれでも楽しく働く事を優先したから後悔はしていない。

これからアパレルで働きたいが、一歩踏み出せない方には是非読んで頂きたい。

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