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『人は知らないものと嫌いなものに抱く感情は、非常に近い。』

『ラスト・クルーズ』(2021)
ハンナ・オルソン監督

40分くらいの短い映画なんだけど、ダイヤモンドプリンセスでのCOVID-19の発生から感染者の急増を背景に、 乗客は詳細を知らされず室内待機を命じられ、乗客や乗員たちによる悲痛な体験談と、 内部の人たちが撮影した貴重な映像を織り交ぜた脱出までの約30日間が記録したドキュメンタリー作品。

コロナがどうとかワクチンがどうとか騒がれる中で、感染ってワードがめっちゃネガティブに聞こえるから個人的にはめっちゃ嫌なんやけど、この感染症の怖さは「誰も知らなかったこと」なんだなと思う。

インフルエンザにかかった場合、大体熱は38度超えるかなーくらいで、だるさと咳が出て、人にうつるから可能性があるからあんまり部屋で自宅療養やな。とかって考えられるけど、コロナの場合はそうもいかず、このダイヤモンドプリンス号の場合、隣室の人がコロナになり、症状は知らされないまま部屋に隔離され、次は我が身かと怯えながら過ごさなきゃいけない状況だった。
びっくりしたのが、「乗客を乗せたまま、船を沈める」って話もあったとか。

人は、知らないものと嫌いなものに抱く感情が非常に近い距離にあるということ。

本題はここからです。

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