248/365 2015年『幸せをつかむ歌』 ルーザームービーから学ぶ。 ジョナサン・デミ監督
家族を捨てミュージシャンの夢を選んだ結果、貯金ゼロのどん底生活を続けるメリル・ストリープ演じる主人公が不器用な親子関係を描きながら格差問題も取り入れられている作品。
今の時代経済的な差がもっとも実感を伴う壁があり、国民的なコンセンサスとなっている米国の実情が垣間見る映画だった。
その中で主人公の未来もない、金もない、ろくでなしの人生を歩んできたダメ人間がなんとか一矢を報いようとする生き方がある種僕ら凡人には必要な美学だなと。
こういったルーザームービーともいえるいわゆる負け組が主人公の映画の方が、成功者のありがたい話を聴くよりいい。
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