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『社畜から大衆にできない事が出来る人になる裏技』

『シャークネード』(2013)

監督アンソニー・C・フェランテ

出演 アイアン・ジーリング
   タラ・リード


2013年、世界で最初の『シャークネード』が誕生した。まだ“サメ映画”という概念が、日本においては広まり切っていなかった時に、海からサメを吸い上げてロサンゼルスに放つウォータースパウト(水上竜巻)という斬新な題材で、第6シリーズまで続く大人気作品でもある。

今回取り上げるのは、SNS上では38万7000ツイートを記録した記念すべき第1作。


〜あらすじ〜

人食いザメの大群を巻き上げた巨大竜巻“シャークネード”が主人公であるサーファーのフィン(アイアン・ジーリング)のバーがあったカリフォルニアのビーチに初上陸を果たす。サメが浮かれた海水浴客を食らい、海沿いにあった観覧車を破壊し終えると、次に向かうのはフィンの元妻と娘がいるロサンゼルスに…。


といった感じ。


必殺のチェーンソーと、シリーズを重ねるごとにハチャメチャ度のアベレージは上昇していくわけだが、きっとこういう類のB級映画の何が面白い?って思う人もいるかもしれない。

確かに今の人気映画に比べて、映像のクオリティや脚本、俳優の知名度など劣るところは沢山見受けられるけど、こんな映画でさえも第6シリーズまで続くのには必ず理由がある。

パッケージのインパクトだったり、設定の斬新さ、これだけコンスタントに6作品も出して、サメ映画を日本に定着させた作品とも言われている。

大衆と同じ映画を観て、同じような感想を言ってたら大衆と何ら変わらないけど、こういったあまり人が観なさそうな作品を観れば、常に少数に少数に選択することが、単純かつ明確な人生戦略と言える。


だって「プロ野球選手になりたい!」「プロサッカー選手になりたい!」って言ってた大人が、一体何人その夢を叶えられてる?って話。


大半の大人は小さい頃の夢と今やってる事は全く違うし、むしろ現実はそんなに甘くないと自分が諦めた事を棚に上げ、正当化しようとする。

そして、夢のマイホームだとかマイカーだとか、踊らされ、それを幸せだと感じていて、社畜の完成というわけだ。



と、残酷な話はここまでにして、ここから本題です。


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