日付のある句日記（２）

1月10日
正月飾りをお焚き上げに出すため神社へ。
先日の初詣よりは人出があるけれどやはり空いている。
運動不足解消のためかなり歩いて饂飩屋へ。鍋焼きうどんを食す。
神域へファインダー越し歯朶仰ぐ

1月15日
夜半起きようとして目眩が始まる。北極星を頂点に、北天の星がぐるぐると…といった感じ。
吐き気も出て、ベッドとトイレを往復。立てないので這うけれどそれも気持ち悪い。
夜が明けても収まらず、家の者に病院に問い合わせてもらって診察へ。
待っている間もひとしきり吐く。
水も飲めません、ということで目眩の薬と吐き気止めを点滴することになった。
普段健康バカなので点滴なんて数年ぶりでござる。
終わっても目眩はまだあるものの、吐き気が止んで横になれるようになった。

1月16日
ハラホロヒレハレ。

1月17日
目眩が落ち着きだしたので仕事。納期に少し猶予があってよかった。
40歳ごろから目眩がするようになったけれど、こんなに長時間続いたのは初めてでびびった。
嘔吐が激しかったせいかまだ胃腸が変だ。
胃吉腸蔵布団の中をさかしまに

1月20日
主治医に目眩の件を報告する。
「良性発作性頭位めまい症でしょうね」
「ですよねー」
耳石の位置を直すエプリー法とかいう体操のことを話す。
春隣るいとも小さき耳の石

1月22日
新しい眼鏡を取りに行く。
いわゆる遠近両用に近いものなのです。しかし、どうにもどこにも焦点が合わない。
単焦点に作り直してもらうことになった。
梅早く大きく見ゆる遠眼鏡