新生児発熱とマススクリーニング検査の話
ようやく一段落ついたので、自分の記録のためにまとめることにしました。
異変に気がついたのは、退院翌日の夜のこと。旦那と2人して、「なんか三男の顔赤くない?」ってことで熱を測ってみたら、38.0℃…。えっ!?って思って、まずはひたすらググって産婦人科とか病院のページを確認。
「生後半年までは母親の免疫で守られているので通常発熱しない」「新生児が37.5℃以上に発熱した場合、重大な病気の懸念」「ただし元々の体温が高めなのと、着せすぎ等の可能性もあるため、着ているものを1枚減らして1時間後に再度検温しましょう」
…ってことで、とりあえず服を減らして様子見するも、体温はほぼ横ばいだったので、小児救急電話相談#8000(夜間救急で受診すべきか電話相談できる所。この辺りは上の子2人の時の知識があって良かった)に電話したら、「すぐに病院を受診してください」とのこと。とりあえずまだ起きてた長男にはそのまま普段通り寝るように言って、実母に上2人をみといてもらって指示通りに病院を受診。その時には37.4℃、血液検査はWBC(白血球の数値)がやや高いけどCRP(炎症反応の数値)が正常の範囲なので様子見でOKとの診断。翌日になったらかかりつけの小児科受診してねーと指示。とりあえず緊急性が高いわけじゃなくて良かった…と思いながら就寝。
翌朝また37.9℃。かかりつけの小児科で、生後7日で発熱してることを伝える。血液検査はまたWBC高め、CRPは正常。ただ、発熱が続いてるということで検査入院を勧められ、そのまま大病院にうつりました。このかかりつけの先生、長男の時からもう10年以上うちの子をみてくれてるんだけど、ホント診断は的確やし注射もめっちゃ上手いしで有難いんですよ…。
さて大病院では小児発熱外来で血液検査に尿検査に髄液検査。さらに検査入院するってことで子供も私もPCR検査。この検査ラッシュが、必要なことって分かってはいるけど、痛々しい泣き声だけが聞こえてくる状態だったもんで可哀想で可哀想で…。あと私自身2回もPCR検査経験するとは思わんかったわ鼻痛い(1回目は出産に備えて産院で全員検査)。結果が出るまでに、私と三男は病室へ。生後7日の新生児だったため、他の菌がうつるとまずいということで個室だったのは助かりました。
新生児は病気が悪化するスピードが早いことから、検査結果が出るのを待たずにこの時点で抗生剤投与、24時間点滴スタート。1日3回の検温&診察&酸素飽和度測定。合間に血液検査、レントゲン、脳波の検査などなど。さらにその合間に授乳授乳授乳。文字にするとあっさりしてるけど、大量出血後の産褥期に24時間付き添いで寝返りも打てないベッドに添い寝するしかない状況で、今から思えばしんどかったな…入院中はしんどいよりも心配すぎてそれどころじゃなかったけど。一番大変だったのは泣かせちゃいけない脳波の検査だったけど、精神的に辛かったのは最初の髄液検査でした。腰につけられた黒点5つ、多分私はもう一生忘れないと思う。
で、まぁ結論から言うと入院2日で解熱、5日ほどでほぼすべての検査結果が出揃い、「おそらく軽い風邪、退院当日に罹患したと思われる」とのことで、WBCも落ち着いてるので点滴も取れて退院となりました。最終的には風邪で済んで良かったけど、最初は新生児敗血症の疑いとか色々あったので、ホンマ生きた心地がしないというのはこのことか、って感じでした。今だから笑い話にできるけどね。出生届を出す以前に3つの病院の診察券が作られることになるとは思わんかったわww
そして退院翌日、出産した産婦人科から電話があって、「新生児マススクリーニング検査(先天性代謝異常等検査)の1項目、『メープルシロップ尿症』で再検査になりました」と…。もう!本当に!心配が尽きない!!!
ちょうどその2日後に2週間健診だったので、そのタイミングで再採血。そして今日、産院から再検査の結果の電話があり、無事に「正常値でした」とのことでした。これで本当に、一区切りです。せっかく退院したのに心配しっぱなしだったし、ググるだけでは情報をどこまで信用して良いのか分からないからciniiからウェブで入手可能な関連文献読みまくったし(半分職業病ですねw)、いま私マススクリーニング検査と先天性代謝異常にめっちゃ詳しくなってるよ…!
まぁ、こんなことでもなければメープルシロップ尿症っていう病気があることすら知らないままだっただろうし、有意義だったと思っておきます。代償として、向こう数年分は泣きまくったけどな!!!
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