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ふりかえりとこれから

早いもので、2022年ももうすぐおわり。
この一年は、私にとって大きな変化の年でした。
種は昨年から蒔かれていましたが、今年の前半から半ばにかけてようやく芽を出し始め、
後半に入ってからははっきりと意識が変わってきたように思います。

最近は私のライフワークになっている、動画・映像についてのお話です。
実力は未熟、つまりは伸びしろいっぱい。
これから成長していって、ふっと息をついた時に初心を思い出せるようにという覚書でもあります。

初めての動画編集

初めてPremiereProに触れたのは、2021年の8月だったと思います。
体調不良を理由に休職し、毎日を家で過ごしていた頃のことです。
春先に入会していたキャリアスクール・SHElikesで、動画関連のコースを受講しようと思い立ちました。
なんだか時間がかかりそうで難しそうで、なかなか手が出せなかった動画のコース。
興味だけは、ずっとありました。

その頃は心身ともに疲れ果てていて、熱中してなにかに取り組めるだけの気力や体力はないはずでした。
それなのに、初めてみたら意外とのめり込んだんです。
PremiereProのUIが感覚的に理解しやすく、簡単なものではありますが動画にテロップや効果をつけることができたため、達成感が沸いたのかなと思います。
ケーキ作りで、スポンジは既製品を買ってきて、クリームやフルーツで好き勝手にデコレーションするのに似た感覚かもしれません。

ただ、私は同スクールのWebデザインコースは挫折していました。
他の受講生の方の多くは、Webデザインだとかライティングとか、もしくはマーケティングに軸を置いて学んでいる方が多いのですが、
その頃の私は、すべて触ってはみたもののどれも中途半端。
特にWebデザインはまるで苦行のように思っていました。

それなのに、なぜ動画にはのめりこめたのだろうと、最近改めて考えました。
「ソフトが扱いやすかった」という以外にも、なにか要因があったように思うのです。

わくわく

きっと、動画では「次の瞬間」にわくわくを求められたからだと思います。

スクールのWebデザインコースでは、編集ソフトの使い方から始まってデザインの基礎的な考え方、バナー制作、サイト制作のためのワイヤーフレームやコーディングなどを学びます。
サイト制作までたどり着けていなかった私にとって、できるデザインといえばバナーのような一枚絵を作成することくらいでした。
初心者としては当たり前かもしれませんが、ソフトの操作もおぼつかず、デザインの引き出しはとんでもなく少ない状態。
周りにはデザインを集中的に学んでいる方もすでに稼いでいる方もたくさんいて、「私なんて」と思ってしまいました。

ところで、一枚絵というのは一目見てパッと情報が理解できるように整理されているものです。
反面、その一瞬で人の目を引いても、その時に得た感動を長続きさせることは難しいように感じていました。

対して動画は「次はなにが出てくるんだろう」というわくわくをずっと抱えながら見ていられるように思います(個人の感想です)。
制作する側に立った時は「こんな感じにしたら、楽しんで見てもらえるかな」と試行錯誤することにもおもしろさも感じました。

ただ、問題もありました。
PremiereProは、既存の映像に対して編集を行うことがメインのソフトです。
にもかかわらず、私は普段動画を撮りません。
そもそも写真を撮る習慣もなかったのです(Instagramのアカウントも持っていなかった・・・)。
素材がないので「新たにどんどん編集していこう!」という意欲を保ち続けられず、いくつか動画編集をした後は一旦PremiereProから離れてしまいました。

次にAfterEffectsに挑戦しました。
こちらでは既存の映像や画像を用いることもできるし、ソフトの中で自分でさまざまな素材や効果を作ることもできます。

で、こちらはすぐに挫折。
自分がなにをつくりたいのか、さっぱりイメージできなかったからです。
こんな形をつくってみたいというものが生まれても、どうすればそれができるのか検討もつきません。
初心者なのだから調べてみればいいのだけれど、どう調べればいいのかも当時はわからず、困り果てていました(今となっては、検索エンジンの優秀さに頼りきりで適当なワードで検索できています。よかったね)
クールの中でも、動画を中心に学んでいるという人は近くにおらず、煩わしくなって放り出してしまいました。

これがたぶん、2021年の8月9月くらいのことです。
それからしばらくの間は、親戚の誕生日などに細々と動画編集をしてプレゼントする程度で、
ソフトに触ることはあまりなくなりました。

3DCG

2022年の3月、3DCGソフトBlenderを触り始めました。
きっかけはTwitterです。
スクールの知り合いが、Youtubeのチュートリアルを参考にして制作したBlenderの作品を投稿していました。
その知り合いは、もともとWebデザインや動画関連のコースを中心に受講していたので
「また可愛いのつくってるなー」というのがはじめの感想でした。

数日後、キャリアスクールの友人数名とzoomを通しておしゃべりしていたところ、3DCGの話になりました。
その中で、Twitterの投稿の話題も出て、ソフトの話も出て、
そこで初めて、私はBlenderというソフトの存在を知りました。

その場でBlenderのダウンロードページに飛び、友人たちのおしゃべりを聞きながらダウンロードを完了。
「行動力爆速w」と言われながらソフトを開き(どちらかというと慎重なタイプなので、行動力について評価されたことはなかなかに印象的でした笑)、初めて経験するUIに混乱してその日は終わりました。

Blenderを触る日々が始まります。
Youtubeでチュートリアルを調べてチャンネル登録し、四苦八苦しながらもモデリングすることの楽しさを噛み締め、
ほぼ毎日パソコンを開いてはBlenderにかじりつきました。
3DCGのソフトはなかなかメモリを喰うので、私のMacbookAirはしょっちゅう温度を上げながら懸命に対処してくれていました。

なんだかうまくいかないことがあれば、とにかく検索するようになりました。
「わからなかったら検索する!多分どこかに情報が落ちてる!!」という考え方や習慣は、おそらくこの時に身についたのではなかろうか・・・。

イベントの機会

それからしばらくはBlenderにお熱だったのですが、
同時にスクールの動画コミュニティにサポート要員として参加していました(コミュニティ:運営から委託を受けた特定のスクール受講生が主体となり、イベントの企画・運営を行う。デザインコミュニティやマーケティングコミュニティなど、複数のコミュニティが存在する)。
そのご縁で、スクール運営の方から動画関連の公式イベントにお声がけいただきました。

この段階で、私はAfterEffectsは触れるけれども知識はほとんどない状態です。
言われたことは理解もできるしつくれますよ、はい、みたいな。
教本もやってみてるからちょっとはできること増えたかな?くらいの。
そのためこのイベントには、ファシリテーター兼フォロー役としての参加でした。

イベントの告知には力を入れたくて、
自分が過去につくったAfterEffectsの作品をツリーにして載せたり、上記ツイートを引用リツイートしまくったり。
イベント当日は思った以上の方がいらしてくれて、アンケートの満足度も高かったようで嬉しかったのを覚えています。

ちなみにこの時講師役をしてくれたSaecoさんは、私がBlenderを始めるきっかけにもなった方です。Aeもたびたび教えていただいていました。
本当にもう頭が上がりません。

現在

イベント以降は、しばらくAfterEffectsを触ることが増えました。
スクールを休会(のちにそのまま退会)したこともあって時間に余裕ができ、動画に専念し始めました。
このあたりが、私自身が「意識が大きく変わった」と認識している時期ですね。

イベントの準備段階から「自分、全然役に立てることないのでは?」と思って切なくなっていたのですが、
それを払拭したくて、がんばろうと思い立ちました。
そうしたら、今までの苦手意識はなんだったのかと思うくらいできることが増えたんですよね。
調べる力も付いていましたし、Youtubeではいろんなチャンネルで表現方法が紹介されていて刺激にもなりました。

加えて、私がお手伝いしているコミュニティサービスがニューリリースするということで、
その紹介動画を作る機会があったことも大きかったです。
あれは自信になりました。
まずはやりたいようにやってみて、それから意見を聞いてブラッシュアップして。
人の要望に応えるのもアイデア次第、表現次第だなと実感しました。

紹介動画公開後、思った以上にお褒めの言葉をいただいて舞い上がりました。うれしかったんです。

学習にも一層身が入るようになり、紹介動画をみてくださった方からいくつか案件をいただきました。
すでに世に出していただいているものもありますが、
今手元にある子達も早くお披露目できるようにがんばっています。

今後

まだまだ初心者の枠を抜けられていない私ですが、今後はフリーの映像クリエイターを目指していきたいなと思っています。
自分のつくりたいものの具体性はまだまだ低く、実力にも自信がなく、アウトプットはサボって学習というフェーズに一生居続けたくなっていますが、そこは胆力でなんとか。
いろんなものをつくって、失敗して、実力を伸ばしていけたらと思います。

特に注力していきたいのが、シェイプアニメーションとCGです。
どうしてこれらなのか、なにをつくろうと考えているのかについては、またどこかで追々。

クリエイターを目指すにあたっての不安はすごくたくさんあって、垂れ流しにしたいくらいなんですが、
それを笑い飛ばせるくらいに実力が付くまでは人前に晒さないでおこうかな。


ここまで読んでいただいてありがとうございました。
脱力しながら執筆したので、目次テーマはナマケモノ仕様です。
全然興味を惹くようなものではなかったのに最後まで読んでくださったあなたに乾杯。

自分のためのnoteではありますが、もし共感してくれた方や興味を持ってくれた方がいたら嬉しいです。

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