タイミーに入社し、一人目のDevRelとして1年経ったので狂気の1年を振り返る
これまでの話
Forkwellの運営企業である株式会社groovesを退職し、昨年5月1日に株式会社タイミーに一人目のDevRelとして入社しました。
ちょうど今月末で丸一年を迎えるので入社以来、一人目DevRelとしての活動を振り返ってみたいと思います。
自己紹介
現在、タイミーのDevRelをしている河又です。
前職のgrooves時代からDevRelには携わっており主にエンジニア向けに学びを届ける勉強会の企画などを主務としていました。groovesを退職した今も副業としてForkwell Libraryシリーズなどの企画担当を務めています。
タイミーでもDevRelとして勉強会の企画や技術カンファレンスへの協賛などの推進に務めています。
また、コミュニティ活動としてDevRel GuildというDevRelや技術広報に携わる方々がフラットに情報交換出来るコミュニティの運営をしています。
対象読者
河又をなんとなく知っていてどんな活動をしていたのか知りたい人
DevRel・技術広報の活動について興味のある人(特に一人目)
タイミーの技術的発信を最近よく目にするなあと感じていた人
定量ベースの振り返り
技術カンファレンスへの協賛
総数16件(うちブース13件出展)
RubyKaigi 2023
Findy 開発生産性カンファレンス
RubyKaigi 2023 followup
ISUCON 夏祭り 2023
iOSDC 2023
DroidKaigi 2023
Designship 2023
Kaigi on Rails 2023(ブースなし)
技術書典15
第九回 技術書同人誌博覧会
pmconf 2023(ブースなし)
YAPC:Hiroshima
Devsumi 2024
JaSST Tokyo’24(ブースなし)
try! swift Tokyo 2024
Object-Oriented Conference 2024
1年間で13回ブース出展していると考えると月1を超えるペースでブース出展していたことになります。
そんな中でも2023年9月はiOSDC、DroidKaigi、Designshipの3つが固まっており中々ハードな日々でした。Kaigi on Railsなどはブース出展希望は出していたものの惜しくも落選してしまったので当選していたら更に増えていたと思うと我ながらすごいペースで活動していたと思います。
自社主催・共催イベント
総数24件
小規模PdM勉強会
TacoTuesdayMeetup
こちらは総数24件なので毎月2回の開催頻度であることが分かります。
カンファレンスの協賛と併せて考えるとこの時点で月3件程度の技術広報アクションが取れていることになります。
うちconnpassが公開されている22回の累計参加登録数は2,762名で1回あたりの平均登録数は126名となっています。
私の入社時1,000名だったconnpassは2024年4月24日時点で3,195名となっており約2,200名程度の成長を見せています。
1年で3.2倍は一定評価できる成果なのではないかなと思います。
またこのうち
【ハイブリッド開催】GitHub Copilotで拓く開発生産性
【ハイブリッド開催】Rubyで追求するモジュラモノリスの可能性
【ハイブリッド開催】個人の成長を促すEMのコミュニケーション術
のイベントについては参加者登録が多かっただけでなく、ログミーTechさんの取材が入ったりするなど結果的に大きなインパクトのあるイベント施策となりました。
その他のイベントでも自分でTechBlogにイベントレポートとして記事を書くなどしており、イベントに留まらない活動にすることが出来ました。
会場スポンサー
タイミーといえばこの取り組みも大きな取り組みの一つです。
技術コミュニティに対して地道に貢献する姿勢が自分たちがエンジニアから好かれる組織である為に必要な行動だと思って取り組んできました。
一件ずつ記載はしませんが総計19件の会場スポンサーを実施しました。
こちらについては昨年7月にアナウンスし、9月に初のスポンサー実施をしたと考えると実質8ヶ月で19件ですから月2.4件のペースになります。
その中でも
こちらのイベントは3,692名の参加登録になったメガトンイベントでした。
口コミで既に会場提供している情報がコミュニティマネージャー間で回っている状態になっており、天下一武道会も主催の西谷さんからTwitterのDMで相談を受けての流れでした。お話をお受けした当初はここまでのイベントになるとは会場提供側としても想像していませんでしたが結果的に地道な活動がこの様なホームラン企画のスポンサーに繋がった形になっており、改めて継続的に活動してきて良かったなあと感じた瞬間でした。
その他の場でもスポンサーLTとして5分間の会社宣伝などの時間を頂いてるので小さくはありますが、じんわりとした効果のある施策なのではないかなと思っています。
この辺りについては効果を定量化することは難しいですが、コミュニティの運営をしている人は大なり小なり影響力のある方も多いのでそういった方々から見てタイミーに良いイメージを持って貰うことは定量化出来ずともロングランでは良い結果をもたらすものと信じて、今後も活動を継続したいと思います。
登壇
登壇は総計21件ありました。
個人が自由にCfPを出したり、招待を受けて登壇したケースが13件。
企業ベースで招待されたり、CTOが招待されたケースなどの企業宛に依頼が来た登壇としてカウントしているものが8件でした。
個人が自由に登壇しているものについては観測できている範囲なのでもっと数としては多いのではないかな、と思っています。とはいえ、技術広報活動の結果として生まれているものではないのでそんなに厳密な計測を行ってはいない状況です。今後は個人の登壇もより増える様には後押ししていきたいと思っています。
個人の振り返りとしては後者の8件の方が自身の活動結果から生まれているものが多いのでこちらを振り返りたいと思います。
登壇の中でも個人的に登壇者全員が推しエンジニアだった下記イベントは、仕事であることを忘れ、見ていて楽しいイベントでした。
これは副業の一環として自分で企画したイベントですが、企画する中でこのタイミングでの大きい転職ニュースBIG3はこの3人だろう、と考えて企画しました。タイミーとしても2月入社の赤澤さんをもっとタイミーの赤澤さんとして広めて行きたかったので本業と副業での利害の一致により実現したイベントです。
結果、視聴者の満足度も高いイベントになったのではないかなと思います。
まとめ
個人登壇を除いた技術広報活動(協賛、主催、共催、会場提供、企業登壇)の合計数は67件でした。
月平均5.6件の活動量と考えると週1件以上のペースで上記の発信活動を継続できたことはとても良かったのではないかなと思っています。
(冷静に考えるとかなりの狂気)
表彰
上記の活動量を見て頂いても分かる通り、入社直後から様々な仕掛けを打ち様々なイベントや協賛をしてきました。
結果的に入社した最初の四半期でベストルーキー賞をいただきました。この頃から会社でも一目置かれる様になり、より活動し易くなった気がします。
その後、入社半年ほどのタイミングで年間の全社総会を迎えることになるのですが(タイミーは5月が下期の開始です)その場で年間のベストバリューエピソード賞を頂きました。
この表彰は3名の最終選考者が3分間のピッチをして、全社員の投票結果で表彰者を決めるというユニークな表彰です。
自分の取り組んできたことを全社の前で話した上で表彰されたので馴染みのないDevRelの仕事を全社的に理解して貰えたイベントになりました。
他に営業系の候補者もいた中で初対面の営業の人に
「エンジニア採用めっちゃ大事なので河又さんに入れました!」
と、言われたのがとても記憶に残っています。
採用
ルーキー賞をいただいたタイミングぐらいでこのハイペースを一人でずっとは維持出来ないと考えていました。
自分とせめてもう一人DevRelとして動ける人が欲しいと思っている中で上記のイベントでみーたさんに出会いました。
元々RubyKaigiでほぼ一人でクラウドワークスのブースを切り盛りされていてその時から存在は認識していたのですがちゃんと話したことはない状態でした。
懇親会で実は転職活動しているということを知り、会社の採用会食費用アップキャンペーンに乗じて食事に誘い、無事に意気投合して、上司のkameikeさんにも猛プッシュして採用して貰いました。
結果的に自チームの増員を自分のリファラルでやりきる従業員の鑑みたいな振る舞いになりました。
みーたさんはとても波長が合う人で一緒に仕事し易い人ですし、元エンジニアでDevRelに必要なケイパビリティを沢山持っている人です。自分の一年の仕事の中でもこの採用をやりきったのは大きな成果だったのではないかなと思っています。
取材
狂気的な活動量が実を結んだのか初めてメディアの取材を受けました。
レバテックさんもpaizaさんにも素敵な記事にしていただきました。
会社として技術発信にこだわっていることやコミュニティの支援などに力を入れていることが伝わるのはとてもポジティブだと感じてるので今後もこういう機会があれば積極的にお受けしたいなと思っています。
DevRel Guild立ち上げ
2023年9月にDevRel Guildを立ち上げました。
これはタイミーとしての仕事というよりは個人のコミュニティ活動ですが、結果的にこのコミュニティの#共催募集チャンネルを活用することで上記のイベント数を支える結果になりました。
改めてDevRel Guildですが、以下の様なコミュニティです。
最初は見知った30〜40人ぐらいでわいわい出来れば良いかなと考えていたものの気付いたら4月25日時点で300名を超えるコミュニティにまで成長しており、技術広報の取り組みに悩みを抱える人たちの多さを感じました。
既に3回のDevRel Guild Meetupは開催済みで今後も定期的に有益な情報交換の場となる様なMeetupやDevRel飲み会などを開催していければと思います。
まとめ
上記に加えてForkwellでの副業の活動などもあり、激動の1年だったなあ、と思います。もちろん、上記の活動量はチームのメンバーや登壇してくれるエンジニアに支えられての結果ですが、一定の成果は出せたのではないかなと思っています。
とはいえ、タイミーがまだ広くテックカンパニーとして高い認知を獲得しているとは言えないので引き続き、タイミーの技術認知を高めるべく頑張っていきます。
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