【QGIS×林業】森林作業道の3D表示と縦断図の作成をする(2/2)
前回は、3D表示に必要な地図データの作成までを説明しました。
今回は、その地図をQGISに表示させ、3D表示と縦断図を作成する方法を説明します。
下記の手順で説明します。
1.前回作成した地図の表示
2.ラインデータの作成
3.3D表示する方法
4.縦断図の作成方法
1.前回作成した地図の表示
新しいQGISのプロジェクトを作成します。
背景はOpenStreetMapです。(© OpenStreetMap contributors)
プロジェクトの座標系は平面直角座標系で、私の場合はEPSG:2451(JGD2000,10系)です。
次に、このプロジェクトと同じフォルダに前回作成したデータ「merge.tif」を保存します。
QGISのプロジェクトにmerge.tifをドラッグアンドドロップして、地図を表示させます。
「merge」の下に書かれている数字は標高の上限(130.749m)と下限(0m)です。
以上で前回作成した地図の表示は完了です。
2.ラインデータの作成
次に森林作業道に見立てたラインデータを作成します。
新規シェープファイルレイヤをクリック。
・ファイル名:QGISのプロジェクトと同じフォルダに保存
・エンコーディング:UTF-8のままでOK
・ジオメトリタイプ:ライン
・追加次元:なし
・CRS:プロジェクトCRS
それ以外はそのままでOKをクリック。
新しいラインレイヤが保存されました。(デフォルトで見づらい場合はスタイルの変更をします。)
ラインレイヤを右クリック>編集モード切替をクリック。
ライン地物を追加をクリック。
左クリックでラインのデータを作っていきます。
完成したら右クリック。
属性の入力画面が表示されますが、そのままでOKをクリック。
ラインレイヤが作成されました。
ここからは好みですが、標高による色を変える方法を説明します。
現在は標高が低い⇒黒、高い⇒白ですが、これを標高が低い⇒青、高い⇒赤に変えます。
mergeを右クリック>プロパティをクリック。
シンポロジ>レンダリングタイプ>単バンド疑似カラーを選択。
カラーランプの右にある「▼」をクリック。
カラーランプを反転をクリックしたら、適用>OKをクリック。
色が変更されました。
以上でラインデータの作成は完了です。
3.3D表示する方法
次に3D表示する方法を説明します。
プラグイン>プラグインの管理とインストールをクリック。
全てのプラグインのタブを選択して「Qgis2threejs」と検索。
Qgis2threejsのプラグインを選択し、インストールをクリック。
インストールが完了したら、キャンバスを表示させたい範囲に合わせます。
Web>Qgis2threejs>Qgis2threejs Exporterをクリック。
mergeと森林作業道にチェックを入れると3D表示されます。
左クリック:回転
右クリック:平行移動
スクロール:ズームアップ・ダウン
標高を強調すると、より高低差がわかりやすくなります。
Scene>Scene Settingをクリック。
Vertical exaggerationを1から2に変更して適用をクリック。
標高を強調して表示されました。
以上で3D表示する方法の説明は終了です。
4.縦断図の作成方法
次にラインデータの縦断図を作成する方法を説明します。
プラグイン>プラグインの管理とインストールをクリック。
全てのプラグインのタブを選択して「qProf」と検索し、インストールをクリック。
プラグイン>qProf>qProfをクリック。
qProfのパネルが表示されます。
Input DEMs>Define source DEMsをクリックし、使用するDEM(merge)にチェックを入れてOKをクリック。
Line layreをチェック>Choose layerをクリックし、Input line layerで表示させるラインレイヤを選択。
その他はそのままでOKをクリック。
Read source data, Calculate profile statistics, Create topographic profileを上から順番にクリック。
新しいウィンドウが表示されるので、そのままでOKをクリック。
縦断図が表示されます。
3Dの図面と一緒に表示させることもできます。
以上で説明は終了です。
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