QGISと登山用アプリ「ジオグラフィカ」を使った下刈りの進捗管理(2/2)
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QGISと登山用アプリ「ジオグラフィカ」を使った下刈りの進捗管理(2/2)

秋田にQGISを広めたい人

この夏に行った下刈りの進捗管理をQGIS登山用アプリ「ジオグラフィカ」を使って行いました。


前回は「ジオグラフィカ」の基本的な使い方と、QGISでのデータの表示方法の説明をしました。

2回目の今回は、

・一緒に作業をしたメンバー(全員で3人を想定)からデータを集める

・集めたデータをQGISに表示

・データを見やすいように修正

以上の手順を説明します。


1.一緒に作業したメンバーのデータを集める

一緒に作業したメンバーのトラックデータを集めます。

トラックデータの作成および自分のデータの保存については、前回の記事をご参照ください。

ここからは他のメンバーのトラックデータの保存方法を説明します。


保存したデータの左側の空いているスペースをタップします。

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データ名の左側に「✔」が付いたら、下にある「✔」をタップ。

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GPXエクスポートをタップ。

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共有する方法を選択します。

私は普段LINEを使用しているのでLINEで説明しますが、ご自分で使いやすいものを選んでください。

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データを送信する人を選択し、転送をタップ。

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PC版のLINEからデータを保存します。

(PC版のLINEの使い方はこちらを参考にしました。)

スクリーンショット 2021-09-11 100645

名前を付けて保存をクリック。

スクリーンショット 2021-09-11 100900

データ名と保存場所を指定して保存します。

スクリーンショット 2021-09-11 102538

以上の手順で全員のデータを集めます。


2.QGISに表示

次に集めたトラックデータをQGISに表示します。


QGISのプロジェクトとトラックデータ(.gpx)を同じフォルダに保存します。

無題

QGISのプロジェクトにトラックデータをドラッグアンドドロップします。

(背景地図は地理院タイルの標準地図を使用)

スクリーンショット 2021-09-11 104429

下のような画面が表示されます。

スクリーンショット 2021-09-11 104825

使用するデータは「track_points」「tracks」ですので、この2つをctrlを押しながら選択しOKをクリック。

スクリーンショット 2021-09-11 104825 - コピー

続けて残りのデータの選択画面も表示されるので同様に設定します。


トラックデータがQGIS上に表示されます。

スクリーンショット 2021-09-11 105543


QGISへの表示は完了しましたが、下記のように削除した方が見やすいデータもあります。

「飛んでいる」データ

スマホのGPSの精度による問題?機種によって精度に違いがあるようです。

ラインのデータで軌跡を見ながら判断します。

スクリーンショット 2021-09-11 110027

【現地までの移動など作業時以外のデータ

スクリーンショット 2021-09-11 110417

次からこれらのデータを修正する方法を説明します。


3.データの修正

「.gpx」のままではデータの修正ができません。

また、日付ごとにデータをまとめる場合、メンバー全員のデータを1つにまとめると便利です。

そこで、3つの「.gpx」を1つの「.shp(シェープファイル)」に保存します。


3-1.3つのデータを1つにまとめる【ベクタレイヤのマージ】

プロセシングツールボックスで「ベクタレイヤのマージ」と入力し、ベクタ一般>ベクタレイヤのマージをダブルクリック

スクリーンショット 2021-09-11 111607


複数のベクタレイヤを1つにまとめる処理です。

最初に変換先の座標参照系(CRS)をクリックし、座標参照系を選択します。プロジェクトのCRSでよいと思います。

スクリーンショット 2021-09-11 112630

次に出力レイヤの「...▼」>ファイルに保存をクリック。

スクリーンショット 2021-09-11 112908

ファイルの種類は「.shp(シェープファイル)」とし、QGISのプロジェクトが保存されているフォルダ内に保存します。


入力レイヤの右側にある「…」をクリック。

スクリーンショット 2021-09-11 113353

レイヤを選択する画面になるので、ポイントデータを選択し実行をクリック。

スクリーンショット 2021-09-11 113519

処理が完了すると、1つにまとまったレイヤが作成されます。

スクリーンショット 2021-09-11 113851


3-2.不要なデータの削除

次に、先述した不要なデータを削除します。

レイヤウィンドウで先ほど作成したレイヤを選択した状態で、編集モード切替をクリック

スクリーンショット 2021-09-11 114212

レイヤ名の横にペンのマークが表示されます。

スクリーンショット 2021-09-11 114412

シングルクリックによる地物選択をクリック。

この時、編集するレイヤを選択した状態にしておいてください。

スクリーンショット 2021-09-11 114644

削除する地物を選択します。

シングルクリックして選択された地物には「✖」がつきます。

スクリーンショット 2021-09-11 115550

複数の地物を同時に選択する方法は、下記の2つがあります。

①ドラッグして範囲を指定:広い範囲を指定する時

スクリーンショット 2021-09-11 115124

②コントロールキー(ctrl)を押しながら選択:細かく複数の地物を選択する時

スクリーンショット 2021-09-11 115408


上記の方法で削除したい地物を選択します。

スクリーンショット 2021-09-11 115829

※地物の選択を解除したい時は全レイヤの選択を解除をクリック。

スクリーンショット 2021-09-11 115934

選択物の削除をクリック。

スクリーンショット 2021-09-11 120113

選択した地物が削除され見やすくなりました。

スクリーンショット 2021-09-11 120255


このように日ごとにトラックデータを1つにまとめて色分けすると、作業の進捗が確認しやすくなります。

さらに作業範囲のデータ(赤線)も重ねると、より分かりやすくなります。

スクリーンショット 2021-09-11 120903

以上で説明は終了です。

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秋田にQGISを広めたい人
QGIS が好きな自称・秋田にQGISを広めたい人。個人事業主として林業に従事。 林業×GISの可能性を追求中。 Twitterはこちら。https://twitter.com/akita_ni_gis