見出し画像

YouTuberは素人?社会人サッカーを見続けてきた自分が「プロ」の定義を考えてみた

気になった記事がありました。『明石家さんま、はじめしゃちょーに陳謝「素人の領域にプロが参入したらかわいそう」 芸能人のYouTube進出』という記事です。

YouTuberは素人なのか

同氏は以前から「YouTubeは素人の媒体」という旨の発言を繰り返しています。「素人」というのは業界用語で「テレビ出演を生業にしていない人」という意味で捉えています。しかし「素人」は蔑んだ表現とも捉えられるので反感を買いやすいです。

「素人」を一般用語に変換した時に適当なのは「アマチュア」です。反対語にあたるのが「プロ」です。一般的な「プロ」の定義は生業に出来ているか否かです。収入を得てるけど生業には出来ていないのはセミプロであり、無収入なのがアマチュアです。セミプロの領域もアマチュアとして括ることもあります。

YouTube等のネットメディアの台頭が業界用語としての「素人」を過去に葬り去りました。YouTuberはテレビ出演に関してはアマチュアですが、動画メディアの括りではプロです。テレビ業界においてYouTuberを素人と呼ぶ違和感は前時代的な業界用語の定義と現代的なテレビの立ち位置の齟齬が原因だと思います。

サッカーを通じて得たプロの定義

私は長らくサッカーの社会人リーグを見てきました。社会人リーグの選手は基本的にアマチュアです。ただし、彼らは時によってプロ顔負けの根性や技術を見せます。そして観客の魂を揺さぶります。プロの選手とは何だろうと考えさせられる場面が多々あります。

特にサッカーに於いては選手への投資とチームの局所的な強さは必ずしも一致しません。例えば天皇杯ではアマチュアのチームがJリーグのチームに勝つことは毎年のように起きています。プロの広辞苑的な定義は私達の感覚と大きくずれている気がします。

サッカーの現場を見てきた感覚で私が「プロ」を定義すると「結果を定常的に残せる人」です。結果は同じ職業でも境遇によって変わります。Jリーグやそれを志すクラブにおいて求められる結果は観客数です。その要素としては勝利や魅せるプレーの有無が含まれる場合があります。

プロか否かという議論は割と目にします。この議論に対して意見をまとめた後に、それを自分に向けると刺さるものがあります。私はプロのWEBエンジニアです。私の定義で言う「結果を定常的に残せる人」という意味で本当にプロかと問われれば、・・精進します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?