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COVID-19の検体検査を受けて感じた、総合病院の試行錯誤

大腸憩室炎で入院するにあたって、COVID‐19の検査も受けました。私も38度の熱が出ていたので、診察を受ける前に事務的に検査へ回されたのです。そこで見たことを書き留めます。

検査は専用の導線が出来ていました。病院の入口に検査専用の受付があり、病院の標準的な導線とは異なる流れで進みました。受付には紹介状が必要です。誰もが自由に検査を受けれるものではありません。

受付を済ませると、臨時に設置された待合室でしばらく待たされます。場所は二重扉になっている空間(風除室)の半分です。座れる椅子は4つであるのに対して、待っている方は10名以上はいました。換気はされていたものの、密集した状態でした。待っている方の殆どは立っていられる程度の健康状態でした。おそらく濃厚接触者か短期で完治された方かと思います。その時に立っていられない程度の患者は私のみでした。

待合室でしばらく待っていると、臨時の検査室の前に通されます。そこでも椅子で少し待たされ、1家族ずつ検査室に通されます。

検査室は病院の外壁に臨時で併設されていました。おそらく平時は通路です。タクシーなどの乗降に使われる空間であったのだと想像します。臨時の部屋でしたが、エアコンも設置されていました。病院の室内からの換気口はパイプで直接外に出るように配管されています。院内とは隔離された空間でした。

私が受けた検査は「抗原検査」でした。PCR検査とは異なります。抗原検査はPCR検査と比べて感度が劣るものの、簡単かつ迅速に結果が知れるほか、偽陽性が少ないのが特徴のようです。私の場合は症状から既に腹部のCT検査を行う必要がありました。おそらく、肺炎か否かはCT検査で分かるので、検体検査は結果がすぐに分かる簡易的なものにしたのだと思います。

検査後の一般的な流れは分かりません。私の場合はそのまま内科に移動して流れで入院でした。おそらくは検査が終了した順に会計だったのだと思います。会計所も外に臨時で設置されていまいた。現金のみの取り扱いだったようで、人によっては不便そうでした。

私が検査を受けた翌週から、検査を含めた受診は完全予約制となりました。昨日は書類の関係で再び病院を訪れたので、待合室の様子を少し見てみました。私が検査を受けたときとは比べ物にならない程にゆとりのある状態となっていました。

総合病院の徹底的な隔離体制と試行錯誤を垣間見ることができました。

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