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マラソンがライフワークになった経験から得た、良い同調圧力の作り方と活かし方

新しい単語を知りました。「ピアプレッシャー」です。きっかけはこの記事です。

『ピアプレッシャー』とは、簡単に言うと『仲間からの圧力』です。ピア(peer)は、英語で『仲間』の意味で、私は『健全な強制力』という意味で活用しています」(『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』より)

分かるような、分からないような・・という印象でした。片仮名語は好きになれない性分なので、和訳も探してみました。すると、とても自然な単語に行き着きました。「同調圧力」です。

同調圧力と言うとなんだか怪しい雰囲気が漂ってきます。俗に言うブラック企業やブラック部活といった日本社会の闇を想起してしまいます。

同調圧力で続けるというのは大きなストレスがかかりそうですね。あまりにも負の印象が強いので、先述の記事も含めて片仮名語で表現されているのかもしれません。以降はあえて「同調圧力」という単語を使っていきます。

良い同調圧力とは

私たちは同調圧力の悪い面をよく知っています。暗黙の了解で自由が束縛されてしまうのです。理不尽なことが多い学生生活で経験しがちなのではと思います。

同調圧力を前向きな活動の活力として使うなどできるのでしょうか。先の記事にはこのように書かれていました。

たとえばランニング仲間に対して「マラソン大会に出る! そのために週に3回走る! 」など目標を宣言してみましょう。もしあなたが目標達成に必要な練習をサボってしまっていても、仲間から「今週はどのくらい走った? 」「一緒にエントリーしようよ! 」と声がかかるかもしれません。すると怠けそうになっていたところにピアプレッシャーという刺激を受け、目標に向かうように促されるというわけです。

宣言するというのはとても有効です。このnoteも毎日書いていますが、最初に「毎日書く」と宣言しています。ただし、私が毎日noteを書いているかを気にしている人は誰もいないでしょう。同じ様な仲間を見つけて互いに刺激し合うと、同調圧力を上手く利用している例になると思います。

ランニングを続けているのは同調圧力のお陰

私の生活の中に同調圧力を上手く活用している例がありました。それはまさしくランニングです。

私の会社はなぜかランナーが多いです。取引先の方に「御社の方々はフルマラソンを走るのが普通だからおかしい」と笑われたことがあります。「普通」と仰ったのは笑い話のために誇張されてますが、一般的な会社に比べたら多いのは間違いないと思います。

そんな会社にいて雑談をしていると、次はどの大会に出るのだとか、週末は何キロ走ったとかという会話が自然とでてきます。全員ではありませんが、走らない人も含めて業務外の共通の話題となっています。

マラソンを始めたきっかけが正にこの環境なのですが、続けられているのもこの環境のお陰です。

良い同調圧力のために「強制されない」

私がランニングを続けられている環境において重要だと思うのは2点あります。

重要点の1つ目は「強制されていない」という点です。会社では雑談をしているうちに勝手に影響を受けてしまっています。誰かが週末に20キロ走ったと話題にすれば、自分も走らなければという焦りになり、次の週末に走っています。口頭では話題にせずとも、例えばフェイスブックなどのSNSで何キロ走ってどうだったという投稿があれば、それも触発される材料になります。

触発されるというのは即ち勝手に影響を受けるだけです。誰にも強制はされないので、影響から生じる行動は自発的となります。自発的な行動だからこそ継続できます。

ここまでをまとめると、「周りに触発されて、自発的に行動する」という連鎖が自身の行動の継続に繋がります。

良い同調圧力のために「自らも発信をする」

重要点の2つ目は「自らも発信をする」という点です。同調圧力というのは、影響されるだけではありません。影響を与える側にもなります。

このような事を言われたことがあります。

「フェイスブックで見たけど、週末20キロ走ったんですって?自分もそろそろ走り込まないとと思ったんですよ。ありがとうございます。」

私はSNSへの投稿が生活の一部になっているので、走ったら必ずインスタグラムとフェイスブックに投稿しています。投稿自体は趣味で行っていたのですが、それが知らないうちに誰かへの良い同調圧力になっていました。

そして私の影響を受けたという話を聞いたことで、それが改めて自らを触発しました。

もう一度まとめます。「周りに触発されて、自発的に行動し、周りに影響を与える」という循環こそが良い同調圧力(=ピアプレッシャー)となり、自身の行動の継続に繋がります。

この循環の中でも最も大切なのは、自らの行動を何かしらの形で伝えることかと思います。

良い同調圧力の環境の作り方

とりあえず仕組みは理解しました。しかし、そのような環境はどうやって作れば良さそうでしょうか。端的にそのようなコミュニティに属することだと思います。定期開催のセミナーへの参加がひとつ思いつくと思います。

互いの顔が分かるコミュニティであればよいかと思います。影響を与え合える相手は身近で似たような環境の相手の方が効果的だと思います。ただし、自分にあったコミュニティを見つけるのは大変です。

手っ取り早いと思うのは、SNSでその様な情報発信をしている人をフォローすることと思いました。そして自らも情報発信をすることです。名付けるのであれば「片思いコミュニティ」です。

自身のためだけであれば影響を受けられれば十分なので、フォローしている時点で用は済んでます。続けられなかったり退屈になったら誰にも迷惑をかけずにキッパリと止められるのも利点です。

影響を受けながら続けられたら、次は情報発信を続けている自身が自然とフォローされる側になります。あるいは影響を受けていた人に対して影響を与えているかもしれません。こうして大きな循環ができることで、仮想的な良い同調圧力の環境が作られるはずです。

ところで「同調圧力」と言うとやはり負の印象が強いので、意識高めに「ピアプレッシャー」と言っておくのが良いのでしょうね。私としては自然と実践していた内容でしたが、言語化されたことでより強く意識して応用できそうです。

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