大学は自分を作る機会だ。
こんばんは、やまこーです。
以下のような質問をもらいました。
要点をまとめると、
就職の際、志望大学がMARCHと同等あるいはそれ以下の評価を受ける噂があるので、最初からMARCHを受ければいいのでは?と悩んでいる。
文系は就職のために大学に行くのだからネームバリューを取った方がいいのでは?と友達がささやいて来る。
文系院に進学しようと考えているが、就職の時に人事受けが悪いという噂があり悩んでいる。
総じて、自分が進むべき道がわからなくて悩んでいる。
といったところでしょうか。
僕の回答は以下です。
院進まで考えているほど探求したい分野があるなら、何も迷わずに都立大学に向かって突き進み、人生設計通り大学院まで行ってください!
理由は、主に3つあります。
就職は"人間性"で決まる。
大学はどう過ごすかが大事。
意志あるところに道は開ける
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1.就職は"人間性"で決まる。
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近年、企業は「ソフトスキル」を重視する傾向にあります。
聞き慣れない単語だと思うのですが、「性格」「人格」「人となり」といった、豊かな人間性をイメージしてもらえると実感が湧きやすいと思います。
この「ソフトスキル」の代表例は、
などです。
就職の面接に行ったとき、
面接官が
「この人と一緒に働きたいな」
「この人は良く成長しそうだな」
「この人は自社にメリットをもたらしそうだな」
と思えば採用の可能性は大きく上がるはずです。
ここに「学歴」はあまり関係ありません。
学歴はその人がこれまでの人生で何かを頑張った分かりやすい証拠なので、持っているに越したことはないかもしれません。
しかし、どんなに頭が良くて、優秀でも、性格がひねくれていて周囲と衝突を繰り返し、トラブルメーカーになり得るかもしれない人を企業はわざわざ採用したいとは思いません。
これまでの人生を振り返ってみても、
・いつも不機嫌な人
・自己中な人
・相手を大切にしない人
こんな人と友達になろうと思ったことはないはずです。
僕も大学に入ってからNPOやNGOの団体で活動することが増えましたが、豊かな人間性に起因するソフトスキルを持っている人、あるいはすべてのソフトスキルでなくてもどれかひとつでもはっきりと持っている人が集まっている団体は、いつも雰囲気もいいし、活動も円滑に進んでいます。
僕は二年浪人してまで早稲田に入り、ひとつ確信したことがあります。
学歴というのはただのラベルであり、これだけで生きていけるほど世の中も人生も単純ではない。これはちょうど、どんなにオシャレなコップだとしても、注がれている水が汚ければ何の意味もない。しかし、ダサいデザインのコップだとしても、注がれている水が綺麗で飲めるなら有益なのと同じです。
飲み水は綺麗か汚いかが重要であるように、人間は豊かな人間性を兼ね備えているかどうかが重要だと思っています。
そのため、『院卒』でも全く問題ありません。
実際、文系大学院を卒業した僕の先輩は、
大学院卒業→聞けば誰もが知っているようなホテルをプロデュースした広告代理店→転職して超大手広告代理店
という経歴を持っています。
広告業界で就職したい人にとっては、社名を聞けば喉から手が出るほどその会社の内定が欲しいような企業です。
この先輩は、大学・大学院生活の合計6年で豊かな人間性を磨き上げることにかなり努力した様子でした。
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2.大学はどう過ごすかが大事
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では、どうやって『豊かな人間性を養うのか?』という話になりますが、
どんな環境で過ごすかよりも、「主体性を持って何を学び、何を行動し、何を経験するか」これが重要です。
体は食べているものによって作られていますよね。体に悪いものを食べれば病気になったり、最悪死亡してしまったりします。逆に良いものを食べれば体は健康で屈強になります。
豊かな人間性を最も具体的でシンプルに表現すれば、『その人の思考』です。
思考は『見る、聞くもの、経験すること』によって作られます。
オシャレな人を見れば、「カッコイイな、あんな風になってみたいな」と思うのと同じです。
自分で経験してきたことも思考に大きく影響します。
旅行した場所がとても素敵なところであれば、「また行きたい(=思考)」と思いますよね。
早稲田に入ったとしてもあぐらをかいて4年間遊ぶだけだと、"エラい目"に遭うことも余裕であります。
僕が1年生の時、内定がもらえず就職浪人することもあるからマジで気を付けろと言われたこともあります。
「豊かな人間性(=思考)を作るために、
何を学ぶべきなのか?何をするべきなのか?」
まずはここを慎重に選定してみてはどうでしょうか?
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3.意志あるところに道は開ける
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ここまでの話を読んで、
「それなら大学なんてどこでもよくて、勉強頑張ることがバカらしいじゃないか」と思うかもしれません。
が、これはこれで間違いです。
絵を描くことは好きだけれど泳ぐことが嫌いな子を、無理やりプールに連れ出しても、その子にとっては退屈でつまらないもので得られるものはありません。
「自分は泳ぐことが嫌いなのにどうしてこんなところにいるのだろう…」と辛くなって終わるだけです。
絵を描くことが好きなら、連れていくべき場所はプールではなく美術館です。
美術館に連れて行ってこそ、
「この角度はこうやって描くのか!」
「この絵でこういうことを表現したのか!」
「色の濃淡はこうやって出すのか、自分でもやってみよう」
「自分はこの芸術家が好きだ」
豊かに感じて、考えて、学びになります。
これと同じく、
だから、あなたは自分の興味関心があるとおりに、第1志望の都立大学に進学し、院進も"堂々と"やってください。
以上です。
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今日の箴言
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『キャンパス(大学)は自分を作る機会だ』
それでは今回はこんなところで!
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