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感触

夏のおわりがさみしいのではなく、夏がおわるということを思い出したときがさみしい。特になにをしたわけでもない夏は、暑さのせいで景色と匂いが無駄に焼きついている。その不快さの隙間にあった、平凡の記憶がほんの少しのあいだ、忘れられない。

この世に絶望するくらいなら考えるのをやめて自分を愛せ