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9月に入って早々にコロナった話と8月の読了本

タイトルのとおりです。
9月1日に同居家族がコロナ陽性、翌日38.5℃以上の発熱と相成り、めでたく(ない)家族全員で寝込みました。
しかも現在は噂の味覚障害中でアイスを食べてもお肉を食べても無味……やだやだやだこんなのやだあああ!!!

まあ、泣いても仕方ないので元に戻るのを待ちます( ᐪ^ᐪ )

おかげで8月の読書記録の振り返りもできず(´;ω;`)
今からちょっと振り返ります。

8月の読了本

特に印象に残ったのは、
「赤い氷河期/松本清張」
「オルタネート/加藤シゲアキ」
です。

■赤い氷河期

赤い氷河期はエイズウイルスによるパンデミックに襲われた(エイズウイルスは空気感染しないのになぜパンデミック?というところも含めて仕掛けあり)2005年の世界。執筆されたのが1989年頃ですから、当時からすればそれなりに未来ですね。
ただ、空想の未来のハイテクな機械などは出てきません。かなりローテクな世界です。スマホさえあればあんな事件やこんな事件も起きなかったかもしれない……いやいや一応ミステリーですからね、事件が起きた方がいいですね。
途中、秘宝を探すトレジャーハンターか!ってくらい冒険ものにもなります。細かく写実的な描写力が売りの松本清張が書くと、まるで映画でも見ているかのように、生死をかけた冒険活劇が脳内再生されます。
もちろん、松本清張らしい「国家の陰謀」「企業の悪どい噂」などなど、社会派の一面もあり。
『もしかしたら存在したかもしれない2005年』を味わってみてはいかがでしょうか。

■オルタネート

加藤シゲアキさんって、ジャニーズの……というイメージしかなく、本当に申し訳ないのですがあまりプラスイメージではない状態で読ませて頂きました。
なぜそんな状態で読み始めたのか?
私は「SNS」を扱った作品を読むのが好きなのです。炎上しかり、デジタルツールで人がコントロールされる話しかり。やはり普段使っているツールやそれに近しいものが出てくると身近で想像がしやすいからでしょう。
ともかくも、まずは「オルタネート」というデジタルツールを中心にした話であるようだということに興味を持ちました。

読み始めると……これも本当に申し訳ない。最初は読みづらかったです。やや読点の打ち方が好みでなかったり、地の文が三人称なのに「○○(姓)は」「○○(姓)さんは」などキャラクターの表記がその章における主人公の目線に引っ張られていたり、『こりゃあ、ちょっと厳しいかも』と思う点はいくつかありました。

ありました、が。こういうのは慣れの問題ですから、しばらくすると慣れました。慣れてくると複数いる主人公達の青春が眩しい!料理、音楽、恋、それぞれのキャラクターが青春をかけて打ち込んでいることがあって、それにむかって時には「オルタネート」というツールや外部からの色んな声に振り回され、それでもがむしゃらに突き進んでいく!
後半、それぞれの主人公達が『自分達の場所』で戦う姿が畳み掛けるように、渦になるように力強く描かれていきます。読者はこの渦に引き込まれるともう逃げられません。
これは本当に読んで体験してほしいです。

実写にするとめちゃくちゃ映えると思います。というか見に行くのでどなたか実写化よろしくお願いします。

8月の感想はこんなところです。
9月は冒頭の通りコロナからスタートしたので、エッセイなど読みやすい本から初めています。
すでに月の三分の一を消費……残りの期間で色々取り返します!

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