B級サメ映画「ジュラシック・シャーク」を語る
久しぶりにB級サメ映画を観た。今度の映画は、サメ界の文字通りレジェンドであるメガロドンが主役。
メガロドンといえば大昔に絶滅した15~20メートルもの全長を持つ巨大な古代ザメだが、今作ではそのメガロドンをかなりのショートスケールで味わえる。
「あれはメガロドンだわ!」
サメに対する興味の薄そうな水着ギャルはそう断言するものの、どう見てもそのサイズはせいぜい全長1.5~2メートルほど。
サメ映画お得意のお色気シーンもそこそこに、使いまわしの買い取り映像や安っぽいCG、出演者の素晴らしい演技力でなんとかメガロドンの出演シーンを乗り切っていく。
ホームビデオのような手ブレ満載の映像に、気分はさながら日曜日の夕方。ライオンのような鳴き声を発するメガロドン(?)に、終盤は誰もが愛着を抱いてしまうことは間違いない。
短編集のように、一切関連性のないキャラクター達が次々に登場し、捕食されていくのは一本でB級サメ映画数本分の価値に値すると思われる。
更には爆発しないダイナマイト、カットされる捕食シーンなど、未成年への配慮は完璧だった。
出血シーンもほぼ皆無、あっても人形に赤い絵の具を垂らした満点の美術なので、グロテスクな映像への耐性がない視聴者にも安心してオススメできる本作。B級サメ映画への入門編として胸を張って初心者にオススメできる作品を見つけることができて満足だった。
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