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泣くくらい好きなのにどうして別れるんだろう。


どうして別れる時、二人は泣くのだろう。

泣くくらい好きあっているのに、
どうして離れてしまうんだろう。

どうして

「誰よりも好きだったよ、」

って泣きながら言うんだろう。


色んなドラマや小説で好き同士が別れてしまうシーンがあるけれど、それに対していつも疑問でしかなかった。その涙はなんの涙なんだろうな、って思ってた。


でも最近わかった。

きっともう二人では歩いていけないことに気付いてしまったんだ。
もうその人の隣に堂々と並べないことに気付いてしまったんだよね。

そして、二人でつくった思い出をひとり抱えて生きていかなきゃいけないことをわかってるからなんだよね。

これから先、近付きすぎてはいけないこと
誰よりも近かった相手と他人のフリをして生きていかなきゃいけないこと、
自分の辛い時、相手の苦しい時、頼りあえる相手ではなくなること、





それら全てが二人を悲しくさせてるんだね。


もうこの人とは生きていけないことが悲しくて、
二人の思い出をひとりでなぞらなきゃいけなくなるんだからそりゃあ泣きながら別れてしまうよね。


好きなだけじゃ生きていけない。そうかもしれない。



ふたりが、ひとりとひとりになって歩く。
そしていつかまた別のひとりとひとりがふたりになる。


ねえ、わたし、貴方と出会えてよかったよ。


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