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岩合光昭の世界ネコ歩き

先日、「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き」を観に行った。

結論からいうと、よかった。思っていたよりも、ずっと、よかった。

そもそも、特別ネコ好きでもなくむしろイヌ派だった私がこの映画を観に行こうと思ったのは、ナレーションが中村倫也さんだったからである(私は中村さんの大ファンなのである)。

「ネコと中村さんの声にちょっと癒されてこよう。」くらいの気持ちで、なんなら「途中で眠くなったりして、、、。」なんて思っていたくらい(こんなことを思ってしまって本当申し訳なかったと後で反省した)。

ところが、それは想像を越えるものだった。

ネコの可愛さに魅力されるだけでなく、ネコの生きる世界にものすごく引き込まれたのだ。
大自然の綺麗な映像。とても聞き心地のよい中村さんの声。ところどころに入る、ネコに話しかける岩合さんの優しい声。映像をより引き立ててくれるBGM。
それら全部含めて素晴らしいものだった。

1つひとつのシーンを語りたいのだが、それをすると終わらないので、最も心が動いた最後のシーンだけ。ちょこっと。

一般的に雄ネコは成長すると、縄張りをつくるために家族から離れて暮らすようになります。

北海道の牛舎で暮らす1匹の雄ネコ(カーショ)。小さい頃からお母さんネコ(ヒメ)にくっついてばかり。そんなカーショにも旅立つときがきました。心配そうに見つめるヒメを何度も振り返りながら、カーショはヒメのもとを離れていきました。

ところが、、、しばらくして、なんと、カーショが戻ってきました。

カーショはヒメと一緒に生きていくと決めたのです。自分の居場所はここなのだと。

「いいんだよ。カーショはカーショ。あるがままに。」


岩合さんの最後の言葉に、思わず泣いてしまった。
自分に言ってくれているような気がして。

こんなにも心があたたかくなるとは。

素敵な映画に出会えて、よかった。



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