リモートワークを快適に!アンケート結果からの考察【第1回】

「普段、通勤をしていたのに、突然リモートワークになっちゃった」

これは、他のことに置き換えると、どれくらいの変化なのだろう。

タスクは変わらないけれども、場所や時間など己を取り巻く環境が変わる。

転校や転職とも違うしな…。働く人仲間は変わっていないわけだし。

あと数十年はかかるであろうとされていた、場所を選ばない働き方がわずか数か月で実現されたのは、歴史に残る働き方の進化であることは間違いない。


先日、SNS上のお友達の皆さんにリモートワークについてのアンケートを取らせていただいた。

(ご協力いただきました40名の皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。

ありがとうございました!)

そしてそれを肴に、知り合いのIT系女子たちでオンライン飲み会をおこなった。

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その時に話した意見もまじえながら、アンケート結果から見えた「リモートワークを快適にする知恵」について考察していきたい。

なお、アンケート項目が多いので、数回の記事に分けることにする。


第2回
第3回
第4回(最終回)


【第1問】あなたがリモートワークするようになって、どれくらいですか?

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東京都における外出自粛要請があったのが3月26日。

それ以前から、リモートワークになっていた人(1か月以上前から)が最も多く、36.6%。

次に、僅差で自粛要請があった翌日くらいからリモートワークになった人が31.7%。

環境整備等に少し時間がかかったのか、そこから少し遅れてリモートワークが始まった人(ここ1~2週間くらい)が22%となっている。

■食事について
・お昼の用意
・毎食作らないといけなくなり、バリエーションがなくなってくる
・作るのに飽きてきた
・食事を自分で作って片づけると仕事に戻る踏ん切りをつけにくい

特にランチについては、皆さん悩んでいるご様子。
普段は通勤していたら、会社の近くのお店で調達したり、
外食したり、社食で食べたりしていた人であれば、
突然家にいることになると、しかもコロナ禍で外出もままならないとなると
自炊せざる得ない状況になると、弊害が出てくる。


【第2問】リモートワークと通勤とでは、どちらが自分の働き方に合ってますか?

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リモートワークの方が合ってるという人が約半数の48.8%。

しかし、これについては、「やり始めってなんでも楽しいじゃない?」という意見も出た。確かにそれは言える。ここからあとまた数週間経つと、この質問の答えに変化があるかもしれない。

【3問目】

リモートワークで困っていることは何ですか?

これは自由回答なので、似通った回答についていくつかのカテゴリにまとめてみた。

■食事について
・お昼の用意
・毎食作らないといけなくなり、バリエーションがなくなってくる
・作るのに飽きてきた
・食事を自分で作って片づけると仕事に戻る踏ん切りをつけにくい

特にランチについては、皆さん悩んでいるご様子。
普段は通勤していたら、会社の近くのお店で調達したり、
外食したり、社食で食べたりしていた人であれば、
突然家にいることになると、しかもコロナ禍で外出もままならないとなると
自炊せざる得ない状況になると、弊害が出てくる。

■仕事環境について
・自宅にテーブル・椅子の環境が無い
・通信容量に制限のあるネットワーク環境なので、連日続くと辛い
・モニターが無く見にくい。
・オフィスにある大きいスクリーンが欲しい
・配偶者とテレカンの時間が被るとどちらかが部屋を開けなければいけない
・ロボットや画面付きスマスピなどの実機や、スマホのテスト端末は持ち帰れないため、業務上全てをリモートで完結させるのが難しい。
・機材不足、作業環境がオフィスに劣る

これは言わずもがな。仕事をする環境が物理的に整っていないと、
なかなか普段どおりのパフォーマンスを発揮するのも難しくなるのかもしれない。

■身体面での問題
・デスクと椅子を揃えていないので体が痛い
・腰が痛い
・圧倒的に運動不足になる
・体を動かす機会が少ない
・家じゃなくてもどこでもOKな会社なのに出歩けない
・喋らない時間が多く表情筋が固まる
・疲れる

まさに前項の仕事環境の弊害からくる、コロナ禍の外出自粛要請での
身体面での問題は大きい。
私自身も、運動量が減ってしまい、通勤による5000歩を失うという事は
こんなにも大きいのかと実感している。

■コミュニケーション不足
・ひとり暮らしなので話し相手がいない。
・軽く聞きたい事も全てSlack経由しないとでタイムラグがある。
・ぼっち感
・用事を作らないと同居人以外と雑談をする機会がない
・社内の人、また、取引先とのコミュニケーションに時間がかかる点。対面で会って話せることの3倍時間がかかると感じる
・効果的なブレスト方法を模索中
・雑談によるコミュニケーションが減った
・業務ではない社内コミュニケーションが少なく、本流の仕事から発展させる機会が減った
・喋り方を忘れる
・部下が何してるか不安。
・技術職なのでわからないことが出た時すぐに聞ける人がいないこと
・細かなミーティングができない。
・反応が無いヒト(遅いヒト)はとにかく無い(遅い)
・お客さんと気軽なミーティングや飲み営業ができない。

社内外でのコミュニケーションの問題が多数勃発。
コミュニケーション不足になる原因は「ちょっといいですか」がオンラインだと
難しいところだと思われる。

■精神面での問題
・やる気がなかなか出ない
・公私混同
・オンとオフの切り替えが難しい
・行き詰まることが多くなった。同じ部屋でずっと仕事しっぱなしでメンタルをリセットする機会が減ったせいと感じる
・気持ちの入れ替え方が難しい
・サボっていると思われていないか不安で、チャットツールなどにこまめに登場している

前項のコミュニケーション不足にも多少なりとも影響を受けるのが精神面。
普段と環境が変わったことで、モチベーションの面でマイナスに働く人も多そうだ。

■猫・子ども問題
・猫が会議が始まるとじゃれついてくること
・猫による割込み
・子どもが「遊べないのー?」とぶんむくれる


これはかわいい悩み。出席者の猫をテレカンで見せ合ったというようなホッコリする投稿をSNSでも見かける。
うちのチョリスケ(オス猫)は、私のことが嫌いなので、「なんでお前毎日いるんだよ!」という感じで蔑んだ目で私を見てくる。

■時間について
・残業が多くなりました。
・通勤時間にやっていたことが意識的にやらないと失われる。読書時間等。
・就業時間が決まっているので、途中でタスクがなくなると困ってます…

これは人それぞれで、働く時間が多くなる人もいれば、逆に少なくなったという人も。

■転職や新卒入社など
・転職して入社したばかりでのリモートワークなので人を覚えるのが難しい
・転職先で初日からリモートワークになったので、会社の人たちの人となりがわからない。相手の反応が見えにくい。
・新入社員が多数いるが、全員リモートで研修。ちゃんとスーツ着ている。

新しい環境でいきなりリモートにぶち込まれると、コミュニケーションが難しいのは想像にたやすい。その企業の持つ組織風土や空気感は、人間の存在するところでこそ見えてくることがあるだろう。コロナ禍が去った後の直接の深いコミュニケーションが望まれる。


<【第2回】に続く>





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