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学生独自プロジェクト総括①

今回は、私が大学生活に入って初めて、1年をかけたプロジェクト、学生独自プロジェクトについて話をしたい。

学生独自プロジェクトが、終わった。
学生独自プロジェクトというのは、広島大学総合科学部の、学際的な共同プロジェクトを応援するというもの。
私はそこでジェンダー規範を脱構築するボードゲームを作成したいと思い、応募し、採択された。

この1年間は長かった。
たくさんの困難や悲しいこと、怒れてしまうこともあった。
でも、とても学び多き1年だった。
ゲームを作る、というのがプロジェクトの目的だったけれど、その過程で「私はどんな世界を作りたいんだろう?」ということを考えることができたから。

今日はそんな、私の長い長い1年の話をしようと思う。

まずは、この1年の振り返りを。
学んだことは、別のnoteにまとめようと思う。

1つの問いから始まった

このプロジェクトは、1つの問いから始まっている。

「子どもたちが​伝統的な男らしさ・女らしさを​越えてモノを考え​、将来の可能性を広げる​ことを目的として​、どのようなおもちゃを作るか?」

この問いに出会ったのは、学部2年生の春、とある授業にて。
始めはおもちゃを考えるという軽い課題だと思っていた。

でも、考えるにつれて、面白い問いだと思うようになった。
自分が考えたものを提案したとき、先生に褒められたのをきっかけに、道が開けた気がする。

その時の気持ちが、noteに残っていたので、載せておく。

プロジェクト採択までの道筋

その問いを大事にだきしてめて、でもどうやって向き合えばよいかわからなかったとき、学生独自プロジェクトというものがあるということを知った。

問いに出会って、1年後の春。

専攻は心理学、ジェンダー学も学び始めていた私にとって、絶好の機会だと思った。
ずっと案を形にする、実践活動がしたかったから。
また、入学当初から憧れていた「学際的研究」ができるというのも魅力的だった。
挑戦しない理由がなかった。

そこから、仲間集めと書類づくりが始まった。
最初は、友達と2人で始めたが、これがとても大変だった。

私の中には、まだ明確な「こういうゲームを作りたい!」という、ゲーム像がなかった。
その中で、どうやって計画書を書くか。
そもそも、「ジェンダー規範の脱構築」とは何なのか。
目指したいものはある、でも言語化できない。
言語化できないから、相手に伝わらない。
伝えたいという気持ち、伝わらない苛立ち。

自分が目指すものを、言葉にぎゅうぎゅう押し込んでいく、そんな作業は、意外と私に不向きなのかもしれないと思った。

そんなこんなで書類が完成した。

次は仲間集めだった。
これも苦戦した。
学部3年生になると、なかなかみんな忙しく、プロジェクトに参加してくれる人を見つけられなかった。
どうしたものかと思っていた時、本プロジェクトのサポート教員の先生の授業で、プレゼンをすることになった。

そのプレゼンを聞いた受講生が、メンバーとして参加してくれることになった!

ゲーム作り、0から1。

8月1日からプロジェクトが始まった。
はじめてのミーティング。
ドキドキ半分、嬉しさ半分だった記憶がある。

でも、ゲームを0から作るのは、難しかった。
ゲーム作りのプロセスとしては、「ゲーム案をある程度形にして持ってきてもらい、それに意味付けをしていく(自分たちの伝えたいことを乗せていく)」という感じ。
幸運なことに、ゲーム作りに長けている後輩がいたため、ゲームの骨格作りに関してはその後輩に頼って進めていった。

ゲーム作りに関しては、思い付きのアイデアをどんどん足していって完成させたため、うまく言語化することができず、もどかしい。
難しかったことは、伝えたいことをどのようにゲームにのせていくかということ。
ゲーム性を取るのか、教材ゲームのように伝えたいことに振り切るのか。
この塩梅がとても難しかった。

中間報告会

広島大学ホームカミングデーにて、中間発表会を行なった。
今までの活動を振り返り、成果を報告する会だった。
ここで初めて、他のプロジェクトの概要を知り、鼓舞された。

ヒアリング調査

中間報告会が終わり、ゲームが仮完成したところで、ヒアリング調査を行なった。
本当は、心理学的実験をする予定だったが、さまざまな壁があり、それを乗り越えることができなかったため「ゲームの改善点を探す」という目的でヒアリング調査をすることにした。

ヒアリング調査では実際にゲームをしてもらい、質問紙で様々な角度からゲームの改善点を探った。
たくさんの改善点が見つかった。
その中でも、

○このようなゲームで、対戦型かつポイント制は合わないのではないか?
○ゲームのルールが複雑すぎる
○ゴールとそれにたどり着くまでの方法が見合っていないのでは?

などなど、ゲームの根本にかかわってくるような指摘も多々あった。
これに関しては、振り返りで触れていこうと思う。

でも、ゲーム自体は面白かった!という意見が多く、とても嬉しかった!

成果報告会

ヒアリング調査が終わったところで、最終成果報告会が行われた。
成果報告会では、ここまで書いてきたような内容を報告した。
これで、全ての活動が終了した。

まとめ、次回のnoteの内容。

と、こんな感じで1年が過ぎた。
文章にすると、単純なことをしていたんだな、すっきりしているなという印象を受ける。
感情面を差し置いて、事実だけを羅列するとこのような感じになる。

次回のnoteでは、もっと感情面に注目して振り返りをしていこうと思う。

またね!

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