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2/3土曜:ワークをやってみよう(③本当はどんな気持ちか問いかける)


おはようございます、2/3土曜日です。

どんな朝を迎えてますでしょうか。
毎週土曜日は「ワークをやってみよう」と題してます。

詳しくはこちらの記事に全体的な流れを書いております。↓

さて、かつて貯金はあまりなく、なのにキャラグッズオタクで年間数十万使ってた私ですが、今は一千万の貯蓄を達成することができました。

ここでは、認知行動療法を使って「何で買ってしまうのか、その根本的な欲求」を探すワークをしていきます。

買ってしまうだけでなく、つい動画やドラマをずっと見てしまうことや、ついつい食べてしまうことも仕組みは似ています。

そこに隠された「欲求」を考えていき、ストレスの元になっている原因に気づいていく事が目的です。



1. 前回までの振り返り


最近買ったグッズ(自分が辞めたい習慣に置き換えてください)を紙に書き出してもらい、買った理由と、買った日の出来事を一行くらいで書いてもらいました。さらに「何を得たかったのか」考えていきました。

この得たかったものは人それぞれですが、心の表層が見えてきたかと思います。

前回の事例では、グッズの購入を辞められないのは、実は「恥ずかしい気持ちを隠す(一時的に忘れる)こと」が得たかったというものでした。

では何故この「恥ずかしい気持ちを隠す」行動をとろう思うのか、その感情に気づく事が今回の目標です。

2. ワーク《本当はどんな気持ちがあったか問いかける》


考察の仕方

前回まで使っている表を準備してください。

「何を得たかったのか」探ることをしてきましたが
得たかったものは、どんなことだったでしょうか?

  • 憂さ晴らしがしたかった

  • ムカついたから忘れたかった

  • 時間をつぶしたかったから

  • 皆がやってるから

  • 体を休ませたかった

  • お酒とかポーとした感覚に浸りたかった

色々あると思いますが、このような欲求が起きる原因も「何でだろうと?」と問いかけ、一緒に考えてもらったと思います。

例えば「上司にムカついてストレス発散にモノを買った」という事から深します。
そしたら上司にミスを指摘されて「恥ずかしい気持ちを隠す」為に「憂さ晴らしがしたかった」まで見えてきたとします。

この、なぜ「恥ずかしい気持ちを隠す」が起こるのかを観察してみて下さい。

恥ずかしく感じるのは誰しもあります。
しかし、人それぞれ感じ方は違いますよね。

自分の感覚のレベルを把握して、人よりも敏感に感じるのか捉えます。そして過去の経験から行っているのか、もしくは未来への不安が起きているのか考えていきます。

今回も事例を出してみますので、参考にしてみて下さい。


3. 事例から考えてみる


(仮称)B男さんの事例

B男さんは営業職の30代独身です。

新卒で入ったメンテナンス会社に違和感を抱き、クリエイティブな仕事に就きたいと自分でWEBデザインの勉強をして数年で会社を辞めました。そしてクラウドサービス等を使い自分で仕事を受けていく道へ。

しかし依頼件数は伸びず…、生活の為に営業の仕事へ方向をかえて5年経過。

思ったより営業の仕事は出来ましたが、楽しくはありません。なので帰りにビールでスカッとしたいと思ったり、大きな買い物やギャンブルをしてお金はいつも厳しい状態。

ある日、スロットを回してお金を使い果たした帰り道に、なんだかすべてが急に虚しくなりました。

自分の行動を振り返ってみようとノートに「最近つかったギャンブル代」・「何で使ったのか」・「今日あったこと」を書き出しはじめました。辞めたいのは買い物やパチンコに行って10万とか使ってしまう事。

『けどストレスを発散しないと苦しくなる…』

振り返りをしてる最中感じた気持ちに、ハッとします。
自分は苦しさを感じていて、ではこの苦しさは何なのか…?と問います。

『いつもこれを知りたくなくてギャンブルをしていたのに…』

それはクリエイティブな仕事からかけ離れた今の営業職に対して「自分には才能がないからしょうがない」と言い聞かせていることでした。

気づいてしまった感情に更に苦しさを感じて「見たくない」と思います。
その日はまたスロットを回して、ビールを飲んで忘れようとしました。

しかし数日後。
年齢を重ね、営業職を5年続けてなんとか出来ているせいかちょっと冷静に現状を分析できる気がしました。

「自分には才能がないからしょうがない」をさらにどう感じているか探ると、「自分は何もできない奴」と自己否定をしてるのでは?と思います。

またクリエイティブな仕事をしてないことにも「恥ずかしい気持ち」があり、これは自分の両親に対して思ってるとも気が付きます。
両親の気持ちを押し切って、WEBデザイナーになると言って出来なかったうしろめたさです。

B男さんはこれらの気持ちを、少しづつ、少しづつノートに書き出していきました。
それらの気持ちを否定せず、眺めてみます。

『多分20代で、今の営業をしてなかったら受け入れられなかったな…』

そう思いながらビールを飲みました。
嫌いだった営業の仕事でしたが、「この仕事が出来てきた」という結果が自分の糧にもなってる部分を否定する事はありませんでした。
プレゼンの資料が見やすいと褒められたこと、状況を分析・分解が分かりやすいと言われたこと…。なんだかやってきたことは無駄じゃなかったと考えるのは初めてです。

そう考えた時は、ギャンブルをせず、久々に好きなデザイナーの本を読みました。

しかし両親に対する思いや、まだ奥底にくすぶってる他の感情も今までは分かりませんでしたが感じるようになってます。

この日から少しづつスロット店に近寄らないように帰宅ルートを変えたり、体のたるみが気になるので家で出来るトレーニングを動画を見ながらやり、B男さんは行動から変えることにしたのです。


4. まとめ


このB男さんは元々「何を得たかったのか」といいますと「ギャンブルで現状と欲求のギャップを埋めて納得する(一時的に忘れる)こと」が得たかったことになります。

そして「自分には才能がないからしょうがない」とし、「自分は何もできない奴」と自己否定をしてるのでは?と気づきます。
さらにクリエイティブな仕事をしてないことにも「恥ずかしい気持ち」があり、これは自分の両親に対して思ってることも分かりました。

このように「なぜ気持ちが起こるのか」皆さんも少しでも感じれたら今回のワークは十分です。

お疲れ様でした。

B男さんは代償行動の負のループで苦しさから出れない状態にいます。

クリエイティブな仕事に就きたいのに営業職な自分の現実のギャップに「理由」をつけてしょうがないと抑圧し、自己否定や拒絶的な気持ちになり、そのストレスから逃れるため発散しようとしてギャンブルに行く流れでした。

納得させようとするのは心の防御システムです。

しかし、「理由」をつけて抑圧せず、そのまま眺め受け入れると別の道が見えてきます。

B男さんは別の道がある事に気づき始めた所です。
なぜなら抑圧は1つではないからです。

5. 次回


次回の2/10土曜は、ワークをやってみよう(③本当はどんな気持ちか問いかける2)です。

別の事例を踏まえ気持ちに気づくことを来週も行います。

それではまた次でお会いしましょう!
良い一日を!


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