1/15月曜:モノを買うメカニズムと心理(①代償行動)
おはようございます、1/15月曜日です。
どんな朝を迎えてますでしょうか。
毎週月曜日は「モノを買うメカニズムと心理」と題してます。
詳しくはこちらの記事に全体的な流れを書いております。↓
さて、かつてキャラグッズオタクで年間数十万使ってた私ですが、そもそもグッズを買う原動力はどこから湧き上がってくるのでしょうか?
食べ物や睡眠と違ってなくても人は生きていけるのに、グッズに限らずついつい必要以上の服やモノを買ってしまう。
そこに隠された「欲求」を考えていきます。
1. 買ってしまう理由は大きく4つ
買ってしまう理由は多岐に渡りますが、ここでは4つに絞りました。
①代償行動
②物欲
③自己顕示欲と承認欲求
④条件付け
今日はこの中の①代償行動についてです。
2. 代償行動とは?
代償行動とは心理学用語で、「本当は満たしたい欲求があるのに満たせない為、代わりに行って充足しようとする行動」になります。
本当は学校に行きたくない、会社で働きたくない、掃除もしたくない。口うるさい人と話したくない…。
それでも人間は群れの生き物で、コミュニティを築いて生きています。
やりたくない事に対して「憂さ晴らし」をして折り合いをつけようとする時に代償行動はみられます。
こんなことをした覚えのある人もいませんでしょうか?
これらは代償行動の可能性があります。
3. 代償行動の問題点とメカニズム
代償行動の問題点は3つ。
代償行動は何かを抑圧しているときに起こります。
抑圧されて、自己否定や拒絶的な気持ちになり、そのストレスから逃れるため発散しようとしてモノを買ってしまったりするのが流れになります。
なぜ抑圧されると自己否定や拒絶的な気持ちになるのでしょうか…?
それは「理由」を付けて自分を納得させるため。納得させようとするのは心の防御システムなのです。
例えば、本当はクリエイティブな仕事に就きたいのに、お金の為に営業の仕事をしているB男さんがいたとします。
彼はなんとか理由を付けて、現状と欲求のギャップを埋め納得しようとします。
「自分には才能がないからしょうがない」
こういう気持ちで仕事をしていると、おそらくやることすべて嫌になるかと思います。
なので帰りにビールでスカッとしたいと思ったり、大きな買い物やギャンブルでストレスを発散しないと苦しくなってしまいます。
C子さんは、自分の時間が欲しいのに、家の手伝いをしないといけないので毎日時間が足りませんでした。
けどやらないといけないので、何か理由を探します。
「家族の手伝いをするのは当たり前。嫌がるなんておかしい」
こんな風に自分はダメな奴だと卑下してしまい、空いた時間をゲームのガチャに費やしてさらに時間がなくなってしまいます。
A子ちゃんは、頼みやすいのかいつも先生に片づけをお願いされます。皆は遊んでるのにと毎回不満でした。
何で自分が頼まれるのか、原因を考えます。
「自分はダメな奴だから、これくらいしないと皆から嫌われるかも」
真面目で頼まれやすい人ほど、自分の価値を低くして納得させようとします。そして動画の世界の人物に没頭し嫌なことは見ないようにします。
4. 振り返ってみる
自分にあてはまりそうな事はありましたか?
なにか「理由」を付けて自分を納得させようとしている、そんな行動はありませんでしょうか?
一度買ってきた時の事を思い出してみて、代償行動のメカニズムに照らし合わせてみて下さい。
この仕組みを知るだけでも、昨日までと違います。
自分の行動の当たり前を意識して言語化する、すると新しい発見があるかもしれません。
2/19月曜に、モノを買うメカニズムと心理(⑥代償行動を掘り下げる…自分の抑圧に気づく)で、この代償行動を更に深堀していきます。
代償行動はとても根深い心理です。
焦らずゆっくり自分自身の行動を考えていけたらと思います。
5. 次回について
今回は、本当は満たしたい欲求があるのに満たせないが為に、理由を付けて納得するしようとし、憂さ晴らしとして起こる「代償行動」についての話をしました。
次回は、モノを買うメカニズムと心理(②物欲)について考えていきます。
それではまた次でお会いしましょう!
良い一日を!
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